ここは管理人u16の趣味雑記をのせたブログです
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わが青春の監督、新海誠。
その最新作、『言の葉の庭』!
見てきました!

なんか書き出し全部これな気がするが、もちろん期待してなかった。
なんで?とかいう奴は間違いなく前作を見ていないんだろう。見た上でそう思うのであればおとなしくそっ閉じすることを勧める。価値観が違いすぎる。
予告映像もよくあるスイーツ恋愛映画臭プンプン。靴職人の15歳って何!?どんな人生送れば靴作ろうと思うわけ!?27歳OL?!かーっ出ましたよ新海さん特有の「俺女の人の気持ちわかっちゃうんだよねー」アピール!どーせそこらの三流少女漫画に出てくるレベルのつるっつるな自分カワイソ女なんだろ?!わかってんだよネタは上がってんだよ新海ぃ!!
まあこれでも十年前から追ってる身。骨を拾ってやるかと半ば諦めの境地で席に座った。

予想大当たりでした!

とりあえず良かった点からいこうか。
まずはユキノちゃんのエロさかわいさがやばかった!
27歳教師ってだけでエロさむんむんなのに新海作品史上最大級のおっぱい!しかもいつも通り生活感は妙にあるからエロさ倍増!だるだるのシャツ着て寝てるユキノちゃんのおっぱいマジ揉みしだきたいわ!
しかも真昼間から酒飲んでたりチョコ死ぬほど持ってたり料理下手だったりと萌え属性装備しまくり!弁当をタカオに笑われて「馬鹿にしてるでしょー!」って怒るユキノちゃんマジ天ー使!エンジェール!
あとまあこれを新海作品でいうのはもうバカバカしい感もあるがやっぱり相変わらず背景はすごい。本当にすごい。バカな評論家みたいな言だがマジで新宿御苑にいる気分。雨の表現とかアニメにおける最高峰なんじゃ?少なくとも細田とかのアニメ界トップクラスに匹敵する。
またちゃんと声優をプロにしているのは素晴らしい。
特に入野。ニュアンス演技をさせたら右に出る者はいない彼に新海作品はもはや極上の名演となるのは必然であり、事実俺が知る限りの彼のキャリアの中でも1、2を争う演技を見せていた。まあ花澤さんに関しては少しガキすぎるかなーとも思うが…おそらくそれを狙ったキャスティングなのだろう。とりあえずかわいかった!

さて。
クソな点ですが。
この作品をクソたらしめる部分を象徴するシーンが冒頭にあるので紹介する。
初めて二人が出会うシーン。特に会話をするでもなく、ぎこちない距離感が漂うベンチで、タカオが消しゴムを落とす。それを拾うユキノ。ほんの少し縮まる距離。そしてユキノが去るその時。
ふっと微笑みながら短歌を一言口ずさむのだ!
俺は笑い死ぬかと思った。
初めて会った中学生に何の説明もなくいきなり短歌を口ずさんじゃう系女子!完全に痛い!痛すぎる!
もちろんというか動機づけはあるが、それもなんと「タカオに自分がタカオの高校の古典教師であることを知らせたかった」ということだというのだ!
冗談きついっすwwwwwwwwww言えよ!「あたしあんたんとこの教師なんだけど色目使わないでくれる?」って言えよwwwwwwwwww何でドヤ顔短歌なんだよwwwwwwwwハルキニストかよwwwwwwwwww
つまりどういうことかというと、この作品全編にわたって演出のために脚本が動いているのだ。もっと簡単な言い方するとやりたいシーンのためだけに脚本を書いていることがありありとわかるということだ。
上のシーンもパッと思い浮かんだのだろう。去り際にクールに万葉集を詠う27歳古典教師が。そのために後付けで上で書いた動機づけを作ったのだろう!読めすぎるわ新海!
俺はこの作品を見て何となく最近よく見る女向け同人誌を思い出した。とにかくなんかそれっぽいシーンを並べ立てなんとなーくいい感じの雰囲気を醸し出していくだけ。絵もうまい。演出も綺麗。だが冷静に見てみれば特に何をしているわけでもないという上っ面だけのハリボテ作品。
そう、今回は演出もなかなかどうしてひどかった。秒速で見せた落ち着いた演出はどこへやら、三年前の売れ線邦画のような手垢のついたバカ演出のオンパレード。クライマックスシーンとか何?バカなの?フジテレビなの?入野一世一代の名演が一番大事なところでなるジャーン!っていう音楽で台無しだよ!
それ以外でも明らかに意味のないタカオの設定とか主人公二人のどっちつかずなキャラ設定とか友人たちの意味のなさとかTHE 悪役なヤンキーたちを出すそのセンスとかていうか新宿御苑で酒飲んじゃダメなんかい!とかもう色々言いたいことありすぎてはちきれんばかりだが基本的には上で言った「演出ありきの脚本」という指摘の中に含まれるので割愛する。
というかそういう脚本がダメってのは初歩中の初歩中の初歩なのでもうわざわざ指摘するもんでもないよね…これを好意的に見れる人はまじめにシナリオを見る目がないというかシナリオをどうでもいいと思っている人なんだと思う。そういう人今多いから意外とこの作品好評価もらえそうで怖いけどね。
まあ逆に言えばそういうシナリオ面での粗を気にしない人たちであればそこそこ楽しめるとは思う。友人が見たときカップルばかりだと言っていたがデートムービーとしてはなかなか最適なのでは?現代日本映画界におけるエンタメ性能としては結構高い。ユキノちゃんもかわいいし、やりたいこともわからんではないし、おおかみこどもとか星を追う子供よりは良かったと思う。

総括として一言。
「新海は脚本外注しよう」
もっとまともなスイーツシナリオだったらそこそこ楽しめたと思う。というか実際秒速がまさにそうだし(より正確にいうとシナリオと呼ぶのもおこがましいベタだけシナリオなだけだが、妙にレベルの低い作家性発揮されるより全然いい)。いいですよもう!SFセカイ系アニメはもう嫌ってわかってますよ!
ちなみに同時上映の5分短編はよかった。
つまりそういうことだよね。ちょっとしたイイハナシは書けるけど長編は書けないという(いや『言の葉の庭』も46分ですけど!)。新海にシナリオの才能がないというただそれだけ。マジで絵がうまいだけの同人作家!いや貶してませんよ?ただそういう人はそういう才能が合う場所があるという話でね。
つーわけで次は原作物でもやるといいんじゃないかな。スイーツ作家とかスイーツ漫画家とかの。楽しみにしてます。

ネタバレあります。

『聖☆おにいさん』の映画を見に行ってきました。

原作は一応読んではいるがあまりいい印象は持ってなかった。
基本的に俺はサブカル受けしてる漫画というのは好きではなく、これもまあ思ったよりサブカル臭はしなかったし内容自体はベタなギャグ漫画なのでそれほど嫌悪感があったわけではないがそれでもそんな騒がれるほどかねぇという感じが正直なところ。
しかもそれがアニメ映画化と聞いて沸いたファンはあまりいないんじゃないかな?こんな地味笑い漫画はせいぜい五分アニメが関の山で、90分の物語を作れるようなものじゃ断じてない。
ましてやその監督が高雄統子氏だ。
あの消失とアイマスの演出を担ったアニメ界屈指の物語演出をする彼女にこんな物語ゼロの原作をあてるとはどこのアホPだとニュースを聞いて憤慨したものだ。
主演も役者とミュージシャン。音楽も鈴木慶一。嫌な予感しかしない。完全に俺の嫌いな雰囲気サブカルアニメになる…まあ高雄さんの現在形を見ておくということにしようと思いながらスクリーンの前に座った。

果たして映画が終わり、考え込んでしまった。
基本的には全くもって原作通りだった。
エピソードを大きく4つに分け、基本小ネタで話を進めながら大オチで笑わせるという流れを繰り返す。小ネタの部分は地味演技地味演出地味作画で薄笑いさせるが大ネタではしっかり派手に演出してアニメならではの笑いにする。原作の良さを殺さず締まりもよくなるいい構成だったと思う。
また、まず背景の素晴らしさは特筆すべきことだろう。
精緻なだけでなく小物やアングル、撮影効果にこだわることで、まさに空気感としかいいようがないそこに居ると思わせる美しさは地味アニメである本作に絵的な華を添えていた。その感覚は消失でも見ることができて、ただ俺は京アニの進化なのかなと思っていたのだが、もしかしたら高雄さんの美学というのもあるのかもしれない。
また作画も、漫画だから許されるような微妙な表情や仕草のオンパレードである原作を忠実に再現する細やかな作画が終始続き、特に動くというわけではないが楽しかった。アニメ的な部分もかなりのレベルだったと思う。
ただ間に周辺住民との触れ合い的な妙なおセンチ話を挟んできたのはちょっといただけなかった。特に三ガキの話は視点まで変わってかなりの尺を使う癖に三流イイハナシで流れまで切ってしまっていて完全に逆効果だったと思う。何となく脚本である根津理香のせいなような気もするが…わからん。
しかし昨今の邦画のなかではかなり湿っぽくなかったといえる。原作に感動部分なんてゼロなわけだから当然だとは思うが、無理やりねじ込むアホスタッフがごろごろしてる今の日本で90分これほど原作の良さである地味ギャグに徹したことは勇敢といえるだろう。
ただそれは逆に言えば90分ほとんど話がないということでもあり、さすがにそれを手放しで褒めるほど俺もアニメに毒されてはいないつもりだ。劇場版けいおんは地上波であそこまでオフビートを貫いたからこその素晴らしさであって、同じものだとするわけにはいかない。原作ファンには全く文句が出ないだろうが、90分1800円を使わせるエンターテイメントとしてはかなり微妙なところだろう。原作を知らない人には勧められないとは思う。
まあしかし何度も言うように原作自体ただのギャグ漫画なわけだからそれと真摯に向かい合うんであればしょうがないかな…と自分の中でフォローして一人納得したその時。
星野源の曲ともにEDが流れた。
そこでなぜか俺は感動してしまったのだ。
最近かなり星野源の『エピソード』を聞いていて癒されていたので、ただその流れで曲に感動したということもある。あまり客観的理由を述べられるものではない。
ただ、何というか、けいおんと違って萌えすらなく、ただひたすらイケメンでもないおっさんが仲良く暮らすだけを90分やるという挑戦の意味をそこでようやく本当の意味で理解できたような気がした。
『神戸在住』や『よつばと』やそれこそ『けいおん』が評価され、『どうぶつの森』『トモダチコレクション』がバカ売れする今、いかに大衆が物語を必要としないのか。
逆に言えば「ただそこに在るだけ」ということに美しさを見出そうとするその試みはもう最近ゲップがでるほどやりつくされていて、正直俺は飽きていた。
そして劇場版『聖☆おにいさん』は間違いなくその系譜にあるわけだが、しかし共感薄笑いの中に湿っぽさと対極にあるベタなギャグを意外としっかりやる原作の味を決して殺すことなく120%にして表現しつつ、ドラマ性のあるコンテを書ける高雄氏が現代の潮流である日常の美しさを渾身のアニメ力を持って描き出した最後に、主人公二人とその周りを撮った特にどうということはない、だがやはり美しい映像とともに「くだらないの中に愛が 人は笑うように生きる」と歌った星野源が自身のポップネスを全開にした曲とともにこう歌うのだ。

馬鹿みたいだろう ただ笑うだろう
目の前を嘘と知って
誰かが作る 偽の心を
腹の底から信じて

インクが紙に滲んだ
涙では流れぬもの

このスタッフィングをしたプロデューサー陣(岩上氏がいたがチーフなのだろうか…今からパンフ買ってくっかな)には帽子を脱ぐしかない。
最後にまた言わせてもらうが決して褒めるようなものではないと思う。最後のほうの感想を理解できる人は少ないだろう。俺も書いてて意味が分からん。こんな意味不ポエムを強く主張する気はさらさらないし、ウンコアニメという人がいても反論はできない。
ただ、今作は涙にも笑いにも萌えにもサブカルにも依存していない。この距離感だけは間違いなく美しいと思う。

脚本家がもっと腕あればもっといい映画になったかな!たぶん!


『おおかみこどもの雨と雪』見ました。
もちろんレンタルで。
いやーつまんなかった!色んな前情報から「ぜったいつまんねーだろうな!」と思いながら借りてきたんだがやっぱりつまんなかった!
暇なんでどうつまんなかったか適当に書きます。

冒頭は結構良かった。センチな独白とメルヘンな背景にちょっともの悲しさがあって。音楽も素晴らしい。フォローしとくと高木正勝氏の音楽は全編渡ってナイスだったと思います。
しかもそっからの流れもなかなかリアル。今までエンタメ爆発てきとーシナリオ(いい意味で)やってた細田とは思えない細かい感じ。寝るまではよかった(ちなみに獣姦とか死ぬっほどどうでもいいです)。
まず父親の死がイミフ。
えっ鳥捕ろうとして?「やべー栄養あるもんハナにやらにゃ!」で?ゼンチゼンノー感じちゃって?何にしろ少なくとも俺にはアホとしか思えなかった。恐らく「人間社会で狼が生きる事の齟齬が最悪の形で出てしまった」みたいな感じなんだろうがそれならそれでもっとしっかりした見せ方あったろう。
んでそっからハナさん不幸街道まっしぐら。二人の子育てに近隣住民は冷酷極まる鬼の対応!子供を守るはずの行政機関もおおかみこどもという特殊性のせいで追い込みかけるヤクザのような扱い!当然のように家主のババアも追い出す気満々!ここは東京コンクリートジャングル!
しかしハナさんめげません!得意の信条「泣きそうな時こそ笑おうZE!」の精神でクソガキどもの所業にも完璧笑顔でストレス一つ見せずに育児!すげーなおい!さすがハナさんやでーそこにしびれるあこがれるぅ!
つーわけでクソ都会に用はねえ。逃げ込むぜ田舎。ボロ屋買い取り女手一つで修繕!必死に畑栽培!最初は冷たかった?田舎のジジイもすぐに優しく手とり足とり!無事収穫で田舎お得意の分け合いっこで皆ハッピー笑顔!「畑を広くって言った意味分かりました!」(どやぁ!)
と言いつつ正直ここら辺は皆が言うほど不満ではない。いやリアリティの尺度も無茶苦茶なら都会と田舎の描き方の差に反吐がでるのはもちろんだがそれは別に二時間という映画のマナーとしてわざわざ挙げ連ねるほどの欠点ではないように思う。これをして「母親のための映画」と説く細田とあずまんはちょっと一回子育てしようかとも思うが『八日目の蝉』とか『KOTOKO』みたいなリアリティしかないクソ陰鬱映画より全然いい(因みに俺が見たインタビューで細田はあろうことか「これを撮ったあと子育てを経験してもうこんな映画は撮れないなと思いました」とぬかしてた)。
んでまあ話の主軸は雨と雪になっていくわけですが、俺がこの作品を好きになれない最大の理由は多分この主軸を二人で描こうとしたことなのだと思う。
要するにこの作品雪が人、雨が狼になる。しかしこの作品の大事な部分って「人と狼の間で揺れ動く心」的なアレじゃないの?それ分けちゃったらもう揺れ動かなくね?ていうか実際雪は人、雨は狼方面にまっしぐらだったよね。全然葛藤とか無かったよね。それってどうなん?
この二人一緒にして好きな子怪我させちゃった故に自分の狼部分を自覚してハナや好きな子などを惜しみつつ山ン中入っていく的な感じで何で駄目だったの?雪ちゃん自分の狼部分嫌いでしかなかったし結局捨てたよね?!それって主題として間違ってね?!逆に何の迷いもなく動物の仲間入りしてドヤ顔で山ン中入っていく雨に対して俺はもう「お、おう」って感想しか思い浮かばなかったんだけど?!あれただの狼やん!人間との絡みも名残惜しさも全く感じ取れなかったんだが!?
まあそこに対するエクスキューズとしてハナがいるんだろう。そういうわかりやすい二人のどっちを選ぶかで葛藤を…云々。
でもそれにしちゃあまりにもハナ何もしなさすぎ。
雪が狼出した時も「メッ!」で終わり。雨が山に誘い込まれそうになっても「やべーな…」って感じで見てるだけ。
んで最後によーやく一日かけて雨を探す気になるがそれもほぼ意味ねえし!何か走馬灯で父親とちょっと会っただけだし!んで結局雨に助けられて雨山に入って手を伸ばしてそれっぽい音楽が流れたところで言った言葉が「しっかり生きてぇー!」はぁ!?何それ!?大丈夫雨ちゃん言われなくとも超しっかり生きると思うよ!ていうかお前の言葉耳貸す気ゼロのようにしか見えなかった!
しかもこの間雪ちゃん完全置いてけぼり!イケメン野郎と校内デート!ファック!リア充ファック!おっとイケメン野郎大胆告白!「俺母親に捨てられたわwwwwwwでも関係ねーわwwwwwボクサーになるわwwwwwww俺つええしwwwwwwwwww」えっ…こいつ頭悪すぎ…?と思いきや何故か雪ちゃん感動!「あたしもあんたみたいに正直になるわー!」へんしーん!キャーオオカミだわー!「知ってた」お、おう。何この超絶ベタなうえにくだらないメロドラマ。
やりたいことも定まってないわそのための設定作りも下手くそだわ見せ方までどうしようもないわ…とにかくシナリオがどうしようもないアニメでした。細田が原作ということで少なくとも大筋は細田なんだろうがもうやめたほうがいいと思うわ!普通にサマウォみたいな誰でも楽しめる良質エンタメ映画でええやん!妙に質アニメ欲だすからこんなことになるんだよ!映像としての品質はとても高かったと思うので今度は誰でも書けるキュンキュン恋愛映画を同じ作画スタッフでお願いします。え?それ時かけ?うんもうそれでええんちゃう?

ネタバレします!

正直エヴァQなんて全くと言っていいほど期待してなかった。
どうせシンジさんがべた惚れアスカやぽかぽかレイその他華やかなネルフ一行とともに迫りくるスーパー使徒をバッタバッタとなぎ倒し、世界を救いゲンドウさんから褒められおめでとう!おめでとう!のハッピーエンドだと、半ば本気で思っていた。少なくとも世間の望むエヴァを引き受けた庵野に、これ以上何かを求める方が酷だとは間違いなく思っていた。

きっとそんな俺のような擦れた似非エヴァオタをぶっ飛ばすために、Qはあったのだろう。
Qに破のノリはない。全くない。
シンジさんなどどこにもいない。いるのはTV版レベルに、いやそれ以上にウジウジしまくったシンジと、TV版の1000倍くらい冷たい仲間の面々である。
ツンデレなどではない。彼らには昔よく知っていた者という意味での最低限の愛情しかない。アスカもミサトさんもリツコさんも、オペレーターの人たちも、みーんな死んでくれみたいな目でみてくる。
冒頭三十分はあまりにも最高だった。整っていない機材、まったく戦場慣れしていないオペレーター、後先を完全に無視したダイナミックな作戦、そして何より馴れ合いを捨て、地球防衛愚連隊としての覚悟を完全に決めたミサトさんの格好は、もう今までのどのミサトさんより素晴らしかった。
終始エグい心理描写、ぎりぎりの切迫感、突飛な演出と謎満載の固有名詞連打。そのどこにも破にあった間違ったエンターテイメントの姿はなかった。

だが、Qが何より素晴らしいのは、過去の焼き直しで終わらせていないことだ。
もしかしたらQを見てポカーンとなった人がいっぱい出てくるかもしれない。俺自身山のような暗示を全て受け取ったつもりなど毛頭ないし、最後の10分くらいは頭ポカーンだった。
しかし少なくとも、スタッフがやりたいことは、俺なりの解釈ではあるが伝わった。
子供だった少年が、苦難を前にし、一度は絶望して、だが必死に成長し、戦場に出て世界を壊そうとする悪と戦う…そんなよくある少年少女ロボットものを書こうとしているのだと。今回のQはその絶望の部分を書いていたんじゃないかと。
要するに、最初は訳が分からずに綾波についていったが、どうやらネルフとゲンドウさんは世界を壊す悪者だったようで、実際自分は地球を破滅させてしまい、それを直そうとカヲルくんと一緒に槍を抜くけど(まあ確かにここら辺の描写甘かったとは思う)、でもさらに墓穴を掘り、マジで打ちひしがれたところでネルフと戦う唯一の組織ヴィレに連れていかれる。
そして次回は相変わらずウジウジしつつも、またゼルエル戦のように気合を入れてエヴァに乗り、アスカとマリとレイといっしょにお父さんをぶっ倒す!そういう話の前段階なのではないか。
もちろん訳のわからん設定や固有名詞が飛び交っているし、そういうプロットじゃ説明つかないシーンも今回いっぱいあった。だが、今展開している話をしっかりと追えば、少なくとも旧劇のような明らかに普通のアニメ文脈をかなぐり捨てたものではないと俺は思う。
庵野たちは、本当にエヴァをちゃんとしたものにしようとしている。TVや旧劇のような庵野個人の妄想をそのままシナリオにしてコンテにしてフィルムにしたようなイミフアニメでもなく、エヴァや庵野たちのよさを完全に捨てたエンタメシナリオでもなく、庵野含めたスタッフたちの思いを乗せつつ、だが決して独りよがりにならないような、きちんとしたアニメを作ろうとしているのではないか。
いやわからん。もしかしたら結局このまま観客を置いてけぼりにして旧劇のような妄想街道を突っ走るのかもしらん。次回はやっぱりアスカおっぱいシンジさん爆発レイはポカポカのみんな大好きエヴァ路線でいくのかも知らん。知らん!だが少なくともQは違った!と思う!
卑怯な話だと自負しているが、この感想が正しいか否かは次回にかかっている。Qを見ていえることは「エゴじゃなくてでもエヴァな凄いアニメができる…という期待をするには十二分!」というところだろう。だが、もしあのエヴァンゲリオンの演出で普通に面白い物を作ったら…そう考えた時のワクワク感は、その期待が例え五分五分のものでも期待値として賭けるに値するものだと、俺は思う。

俺がとても感動したのは、Qの一番大事なシーンで、マリのおっぱいがそれはもうプルンプルン揺れていたことだ。彼らはあんなぶっ飛んだシナリオの頂点ともいえる部分でそれでもおっぱいプルンプルンさせるのだ。それはある意味で、とんでもなく面白いアニメを作りながらでも決してお尻をどアップにすることを忘れない高村監督のスピリットの源流とも言えるし、誇張を承知で言わせてもらえば、スタッフが決してエゴに逃げ切っていない証拠だろう。。
喜んで土下座させてもらおう。新劇エヴァは決してセルアウトなどではなかった。セルアウトのふりをして予想を思いっきりぶった切り、だが10年たって成熟?したスタッフたちの信念を持って、きっちりとした映画を撮ろうと決意したエヴァスタッフ最後の執念だ。
少なくとも今は、そう信じてシン・エヴァンゲリオン劇場版を待ちたい。
 

追記

もう一つQの凄いところは、2012年のアニメとして完璧ということ。

1997年にエヴァで「世界とか正義とかより自分の方が大事だよねー!」と(ギャグで)やったら、マジで「そうだ!世界なんてどうでもいいわ!」と勘違いしたのがセカイ系で、そのせいで世界との関わりより自分の周りのことを描くようになったのが今のアニメの多く(その典型が言うまでもなくけいおん)なわけだ。
もちろんセカイ系が悪いことばかりだったわけではない。それがなかったら今のアニメは無骨なSFものばかりだっただろう。女性的センスや繊細さみたいなものをアニメ界に送り込んだのは間違いなくセカイ系でありエヴァである。ただエヴァと(ダメな)セカイ系の違いは世界をちゃんと知り、無骨な男っぽいSFを書けるかどうかだ。だからこそ繊細さが映えるのだ。
んで、Qは元のエヴァで作ったセカイ系みたいな人たちを裏切るために作っている。これについては説明の必要もないだろう。むしろあからさますぎて見てて恥ずかしかったから。
でももちろんそれだけで終わっていない。
序でマリを見て、おっさんが作ったにしては凄い萌えるなと思ったのを覚えている。凄い現代的なセンスのキャラである。
アスカがやたらかっこよくなってたけど、それもやっぱり明らかに女の子のほうがかっこいい現代アニメにおいてとっても正しい。エヴァのトラウマトラウマしてるアスカは(それはそれでかわいいけど)やっぱ古い。
同じ意味でレイをただのロボットクーデレにしてるのもうまい。レイは今までの長い萌えの歴史でクーデレの元祖として勘違いされてたわけだけど、それを逆手にむしろただのクーデレにしちゃうのはとてもうまい(ただ今クーデレが流行遅れになってるという事実が惜しいけど)。
シンジ君のキャラを変える必要がないのはもはや当然だろう。
カヲルが早くもご退場したのも今のアニメにおいて明らかに異物だから。ホモは流行ってるけどエヴァは男向けだし。マジで特に深い意味もなくもう出てこないと思う。
ミサトさんが世界を救う組織のトップなのもゲンドウさんが悪の親玉なのも、さらに言えば男が世界を壊そうとして女が世界を救おうとしているのも、今の萌え燃え隆盛を考えればもう当然の帰結とすらいえる。
つか庵野含めたガイナはトップをねらえのころから萌え燃えのパイオニアであり、単純に時代が追いついただけともいえる。
要するにQはセカイ系萌え燃えのパイオニアが自分のフォロワーのふがいなさを見て「そういうことじゃねーんだよ!」と作った(いい意味での)セカイ系萌え燃えアニメなのだ。
実際萌えるし燃えるだろう?
んで、「今のアニメなんかなよなよしててつまんねーわ!かといって昔のアニメは萌えなくてやだわ!アイマスとかスト魔女みたいな気合入ってるけどかわいいキャラがほしいわ!」という俺のような人がQにぶっ飛ばされるのは当然なわけだ。
 

エクシリア2グッドエンド見ました。
ていうかあれなのね。基本的なラストは最後の分岐だけで決まるのね。さらに25時間費やす意味なかったね…悲しい。そのショックでちょっと否定的になってるので、前回の暫定感想と一緒に見てください。

まあ…前回の言い方で言えば90点というところでしょうか。
やってはいけないことはしていないけど、もうちょっと欲張ってほしかったかな。
まどマギラストを見た時と同じ気分。いやむしろエクシリアを終わらせたときというべきか。
結局ラストとしては順当というか大団円というわけではないがバッドエンドというわけでもない綺麗な終わり方をしているんだけど無理やりなハッピーエンドを期待してしまうのは俺の趣味としか言いようがない。
俺としては例によって例のごとくエルとルドガーの愛に感動したオリジン様がスーパーパワーでエルを直した挙句分史世界もパーッとなくなりミラ様はおろか分史ミラまで復活でジューミライチャラブエルルドラブラブ万々歳というふざけたエンドを期待してしまったわけだが、いやわかってる。それがいかにほかの人にとってふざけたオチかはわかるし、ここまで重いオチを選んだライターはとても根性の据わったいい作家だと思う。だが…ストライクウィッチーズ劇場版を見てしまった今では…うーんうーん。
ミラの扱いに関しては0点とすら思う。狙いはあっさりなのがいいということなんだろうが、ジュードルートであそこまでやらせておきながらにっこり笑ってさよならはそれはいくらなんでもジュード君チンコついてなさすぎだろう。ならまだ前作で終わっていたほうが綺麗でよかった。
誰かが言ってたがこれをエクシリアの続編でやる意味はあったのかなと思う。最初はエクシリアの面々を重きに置くのかなと思っていたがラストはむしろいる意味ないし前作での成長が今回に反映されていたのはジュードくらいだったのも何とも言えない。アルヴィンとかレイアとか今作でメインシナリオにほぼ絡まなかったよな…うーん。分史世界とかいう話も前作で一切出てこなかったのにいきなり感があるし。
逆に確かに後半はルドガーにもキャラが出始めたがだからこそしゃべらないのが気にかかってしょうがなかった。エルは素晴らしかったけど。マップや戦闘などにも使いまわしが多く、どうしてもエクシリアの勢いに乗って慌てて出した感が否めない。コンセプトとしては素晴らしい試みだった分、それに合わせたシナリオや世界観をしっかり作りこんで、分岐もそれなりに作った新しい作品としてやってほしかったなという印象は少々強い。まあこれは一週目から思っていたが。いやここまで浅い世界観にしたからにはラストは無理やり感動かなと思ってたわけですが…。
もちろんシナリオや演出面での成長を否定する気はさらさらない。ラストも個人的には好きになれないだけであの方向が好きな人にはたまらない、素晴らしいものだとも思う。ラストへの不満というのはもう好みの問題なので、これで評価を下げるのはあまり客観的とは言えまい。
やはり全体としては90点かな。一作品としてみると75点くらいだが、テイルズシリーズ最新作、エクシリアから一年後に発売した続編と考えるとかなりのレベルだとは思う(テイルズマザーシップタイトルとしては80点)。前作やってない人はやっちゃいけないけど。
ぜひ次回のテイルズは同じシナリオチームで、バトルスタッフをグレイセスに人に任せて、きっちり一から書いてほしい。この演出力は本当に価値のあるものだ。これを捨てないで、もう少し今までのテイルズのノリを思い出して(ブヒ系サブイベントもどっちゃりのせて)作ってくれれば、テイルズ史上最高の作品が出来上がると思う。
お願いします!


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キモオタ
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