ここは管理人u16の趣味雑記をのせたブログです
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ネタバレあります。

『聖☆おにいさん』の映画を見に行ってきました。

原作は一応読んではいるがあまりいい印象は持ってなかった。
基本的に俺はサブカル受けしてる漫画というのは好きではなく、これもまあ思ったよりサブカル臭はしなかったし内容自体はベタなギャグ漫画なのでそれほど嫌悪感があったわけではないがそれでもそんな騒がれるほどかねぇという感じが正直なところ。
しかもそれがアニメ映画化と聞いて沸いたファンはあまりいないんじゃないかな?こんな地味笑い漫画はせいぜい五分アニメが関の山で、90分の物語を作れるようなものじゃ断じてない。
ましてやその監督が高雄統子氏だ。
あの消失とアイマスの演出を担ったアニメ界屈指の物語演出をする彼女にこんな物語ゼロの原作をあてるとはどこのアホPだとニュースを聞いて憤慨したものだ。
主演も役者とミュージシャン。音楽も鈴木慶一。嫌な予感しかしない。完全に俺の嫌いな雰囲気サブカルアニメになる…まあ高雄さんの現在形を見ておくということにしようと思いながらスクリーンの前に座った。

果たして映画が終わり、考え込んでしまった。
基本的には全くもって原作通りだった。
エピソードを大きく4つに分け、基本小ネタで話を進めながら大オチで笑わせるという流れを繰り返す。小ネタの部分は地味演技地味演出地味作画で薄笑いさせるが大ネタではしっかり派手に演出してアニメならではの笑いにする。原作の良さを殺さず締まりもよくなるいい構成だったと思う。
また、まず背景の素晴らしさは特筆すべきことだろう。
精緻なだけでなく小物やアングル、撮影効果にこだわることで、まさに空気感としかいいようがないそこに居ると思わせる美しさは地味アニメである本作に絵的な華を添えていた。その感覚は消失でも見ることができて、ただ俺は京アニの進化なのかなと思っていたのだが、もしかしたら高雄さんの美学というのもあるのかもしれない。
また作画も、漫画だから許されるような微妙な表情や仕草のオンパレードである原作を忠実に再現する細やかな作画が終始続き、特に動くというわけではないが楽しかった。アニメ的な部分もかなりのレベルだったと思う。
ただ間に周辺住民との触れ合い的な妙なおセンチ話を挟んできたのはちょっといただけなかった。特に三ガキの話は視点まで変わってかなりの尺を使う癖に三流イイハナシで流れまで切ってしまっていて完全に逆効果だったと思う。何となく脚本である根津理香のせいなような気もするが…わからん。
しかし昨今の邦画のなかではかなり湿っぽくなかったといえる。原作に感動部分なんてゼロなわけだから当然だとは思うが、無理やりねじ込むアホスタッフがごろごろしてる今の日本で90分これほど原作の良さである地味ギャグに徹したことは勇敢といえるだろう。
ただそれは逆に言えば90分ほとんど話がないということでもあり、さすがにそれを手放しで褒めるほど俺もアニメに毒されてはいないつもりだ。劇場版けいおんは地上波であそこまでオフビートを貫いたからこその素晴らしさであって、同じものだとするわけにはいかない。原作ファンには全く文句が出ないだろうが、90分1800円を使わせるエンターテイメントとしてはかなり微妙なところだろう。原作を知らない人には勧められないとは思う。
まあしかし何度も言うように原作自体ただのギャグ漫画なわけだからそれと真摯に向かい合うんであればしょうがないかな…と自分の中でフォローして一人納得したその時。
星野源の曲ともにEDが流れた。
そこでなぜか俺は感動してしまったのだ。
最近かなり星野源の『エピソード』を聞いていて癒されていたので、ただその流れで曲に感動したということもある。あまり客観的理由を述べられるものではない。
ただ、何というか、けいおんと違って萌えすらなく、ただひたすらイケメンでもないおっさんが仲良く暮らすだけを90分やるという挑戦の意味をそこでようやく本当の意味で理解できたような気がした。
『神戸在住』や『よつばと』やそれこそ『けいおん』が評価され、『どうぶつの森』『トモダチコレクション』がバカ売れする今、いかに大衆が物語を必要としないのか。
逆に言えば「ただそこに在るだけ」ということに美しさを見出そうとするその試みはもう最近ゲップがでるほどやりつくされていて、正直俺は飽きていた。
そして劇場版『聖☆おにいさん』は間違いなくその系譜にあるわけだが、しかし共感薄笑いの中に湿っぽさと対極にあるベタなギャグを意外としっかりやる原作の味を決して殺すことなく120%にして表現しつつ、ドラマ性のあるコンテを書ける高雄氏が現代の潮流である日常の美しさを渾身のアニメ力を持って描き出した最後に、主人公二人とその周りを撮った特にどうということはない、だがやはり美しい映像とともに「くだらないの中に愛が 人は笑うように生きる」と歌った星野源が自身のポップネスを全開にした曲とともにこう歌うのだ。

馬鹿みたいだろう ただ笑うだろう
目の前を嘘と知って
誰かが作る 偽の心を
腹の底から信じて

インクが紙に滲んだ
涙では流れぬもの

このスタッフィングをしたプロデューサー陣(岩上氏がいたがチーフなのだろうか…今からパンフ買ってくっかな)には帽子を脱ぐしかない。
最後にまた言わせてもらうが決して褒めるようなものではないと思う。最後のほうの感想を理解できる人は少ないだろう。俺も書いてて意味が分からん。こんな意味不ポエムを強く主張する気はさらさらないし、ウンコアニメという人がいても反論はできない。
ただ、今作は涙にも笑いにも萌えにもサブカルにも依存していない。この距離感だけは間違いなく美しいと思う。

脚本家がもっと腕あればもっといい映画になったかな!たぶん!


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