忍者ブログ
ここは管理人u16の趣味雑記をのせたブログです
 1 |  2 |  3 |  4 |  5 |  6 |  7 |  8 |  9 |
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

やたら「輪るピングドラム」がネット上で騒がしい。
しかもかなり大絶賛というか,思ってたより全然賛成の方が多い。
曰く「訳わかんねえけど面白ぇ!」「カオスだけどなんか楽しい!」「萌えアニメばかりの今の業界でようやく革命的なものが出てきた!」「偽者新房に対してついに本物幾原が!」
確かにそこそこ気になる一話ではあった。話の筋は結構わかりやすいもので面白くなる要素もあるし,演出も賑やかで見てて楽しい。作画も素晴らしく,決して一話で切るようなレベルじゃないし,まあこういうアニメが一個はあってもいいと思う。

しかし…。あまりに大絶賛されすぎではなかろうか。
いやそりゃ俺が見てきた記事やスレが偏向しているだけだと言われそうだが,一応色んな立場の意見を見てきたつもりだし,それなりの数を見てきたと思う。その中で一番俺が驚いているのが,それこそウテナの名前も知らなそうな人たちからも上のような「訳がわからないけど面白い!」という言葉で支持されている事だ。

はっきり言えば俺はこれはオナニーアニメだと思う。
もちろんオナニーアニメの中では出来がいい。フラクタルより面白くなるのは間違いないと思う。言うなればフラクタルは才能が無い監督が作ったオナニーアニメ,これはある人が作ったオナニーアニメだ。
演出の過剰性,ストーリーの流れの支離滅裂加減,キャラの破綻,演出とストーリーのちぐはぐ感。明らかに今のアニメの時流からはあまりにかけ離れているし,単純なエンターティメントとしての映像作品の文法からも距離がある。
まあ褒める人からすればそこがいいし,今のアニメの時流から離れてるから何?萌え豚なんてどうでもいいよ,なんだろうけど,深夜にアニメを,いやエンターティメント作品を作る時点で受け手の嗜好を考えるのは当然だし,大体オナニーアニメってそういう意味でしょ?受け手の嗜好を無視してただ作り手の作りたいものを作る事。萌え豚ってのが一部のアニオタの事だけだったら萌え豚向けでない=オナニー,は成り立たないけど現状を考えたらどう考えてもこれは,一部のアニオタに向けたオナニーアニメだ。質はいいけどね。

だからこれは賛否両論,いや一部の人にはちゃんとウケるけど普通のアニオタにはウケない,という反応だと思っていたが,どうやら普通のアニオタにも…少なくとも一話の段階ではウケてるようだ。
もしこれで全話終わっても多くのアニオタに大ウケで覇権とって三万売れて,なんて事になればもうオナニーアニメじゃないし,俺の意見は間違ってる。そしてその全話の中に,今の時流に沿ったキャラ萌えとエンターティメントの基本に沿った面白い話が入っていれば諸手を挙げて俺はこの作品を認める。
ただもしこの一話のノリでしかもバカ売れしたら…それはとても凄い事だけど,単純に主観的意見として悲しい。これでいいんだ…というか。まあそれでも客観的には本当に凄い,それこそ革命といえるだろうけど。売れたらね。(売り厨乙とかいう批判はアホ臭いのでしないでね。「多くの人に認められている」という事実を客観的に裏付けるものが「五千円以上する(しかも一回見た事がある)映像作品を多くの人が買っている」という事以上にあるというのだったらそれを教えてほしい。「多くの人が認めている」=「いい作品」ではエンタメ産業においては必ずしもないけど,今のアニメ業界を鑑みてその前提を覆すのは売り厨乙なんて四文字の言葉じゃ絶対無理だしね)。

いいアヴァンギャルドがその後のポップの礎を築く事はよくあることだし,そういう意味でウテナがシャフトを作った事を考えれば幾原さんの功績はもう揺るぎ無いものだけど,この作品はあくまでいいアヴァンギャルドであってポップは無いと思う。だからもしこれがウケてここまで奇天烈なものが増えていったら,ポップと前衛,アートとエンターテイメントのせめぎ合いが好きな俺としてはあまりに悲しい流れではある。もちろんそういった考えでない人を責める事はできないし,質はとてもいいアニメだとは思うので褒める人がいるのはわかるけど。

要するに「ピングドラムは質はいいけど大衆性の無いオナニーアニメで,今のネットのバズは明らかに一話だけで終わるはず。終わらなかったら土下座します。でも俺的には終わってくれ!」ということ。
あとはまどかやあの花みたいなせめぎ合いの上で勝利した人たちとは一緒にしないでほしいなってくらいかな。どっちが上かは人によるけど。

あと芸術性のみがアニメの良さを計る物差し,大衆性を意識してる人たちは芸術に突っ走ってる人より下,みたいな見方はあまりにガキっぽいのでやめてほしい。具体的にはかなり上の方で上げたネット意見の後者二つみたいな。もちろん芸術性のみで計ってもいいとは思うけどそれこそ人の価値観で,どちらの見方が上とか下とか無いだろ。芸術性のみの人は自分が世間とは違うってちゃんと意識して,そうじゃない人もちゃんと尊重しつつ意見してくれよ。あと信者ばりに褒めてる人はピングドラムのBD買ってやれよ?売上とかじゃなくてそうしないと作ってる人に還元されないんだから…。

PR
俺は「イリヤの空,UFOの夏」が好きだ。

とてつもなく大好きだ。超好きだ。「自分にとって一番好きな作品は?」と聞かれたら「一番」辺りでもう答えると思う。小説はほとんど読まないがこれは例外だ。毎年読む。いや半年に一回は読む。月に一回はパラパラめくる。夏がくると思い出す。原チャリ見ても思い出す。猫見ても思い出す。

しかしどうやら世の中では,これはよくてセカイ系の代表作,悪けりゃエヴァや最終兵器彼女のパクリといわれているらしい。
いやまあ確かにセカイ系だし,エヴァのパクリっぽいところもあるんだが,そんなのどうでもよくなるほど最高な作品なのである。

とりあえず言っておきたい事は,これはSFじゃ全然無いということだ。
時々意味がわからない専門用語が飛び出したりするが,本筋の部分ではSF的要素はほぼ無いといっていい。基本的にボーイミーツガール青春ラブストーリーである。電波女広報の言を借りれば,「S(少し)F(不思議な)」物語だ。
ロボット同士のバトルもない。組織の争いもない。宇宙人が攻めてきてドンパチとかもない。キャトルミューティレーションもない。あくまで舞台装置としてUFOやら戦闘機とかがあるだけで,それが重要な話の転換点として現れてくることは全くない。
そういう意味でエヴァというよりはサイカノの方がまだ近い。
というかいきなり論旨がひっくり返りそうな事を言ってしまうと,話のあらすじはほぼサイカノである。
しかもご丁寧にサイカノ完結は2001年10月,イリヤ開始は2001年10月。つまりパクリと言われても何の文句も言えないタイミングなのだ。
ただここで「ほーらやっぱりサイカノのパクリじゃーん!」と言ってしまったらそれはあまりにも短絡的というものであり,さらに言えばもし秋山さんがサイカノを読んでイリヤ書いていたんだとしても俺のイリヤの評価は変わる事は全くない。そしてここで言うサイカノとイリヤの差異こそがイリヤが他のセカイ系よりも素晴らしい点であり,俺がここまでイリヤに惚れる理由なのだ。

じゃあそれが何かと言えば,一言でいえば「作者の冷静さ」だ。
もう少し面倒くさい言い方をすれば作者の作品に対する距離感ともいえる。
要するに,作者が作品に没入しすぎていないのだ。あくまで冷静に主人公たちの行動の是非を判断しており,結果愚かだという視点の元で話が進んでいくし,周りも決して主人公を無条件に応援しないし,するときはそこに利害判断が必ずある。唯一榎本だけは違うが…彼が主人公達を応援する理由も大人として強く共感できるものになっている。
それが顕著なのがラストだろう。詳しくは言わないが個人的に天地の差といっていい(というかサイカノはラストのせいで好きになれなかった)。
そこでの違いが全体の演出において大きな違いを生んでいて,一つ一つのシーンを素晴らしいものにしている。決して大げさな悲壮感をあらわすものにならず,彼らが悲しい結果になるのは当然の結果だという考えにより,淡々と,だが喪失感が滲み出るような味わいのあるものになっているのだ。

実は秋山瑞人という人は,こういう叙情的な恋愛ものはキャリアから見るとかなり異色だ。
得意分野はさっき言ったようながっつりSF。実際処女作のEGコンバットはかなり本気のガンダム的ロボバトルSFだし,他の作品も,もちろん心理描写もきちんと描かれているが,それ以上にSF的な装飾と話の展開で魅せるような極めて無骨なものが多い(実はハヤカワ文庫から出していたこともあったりする)。萌えも決してない事はないがかなり少なく,イリヤや妹みたいなベタベタなものはありえない。
イリヤ発売当時の2chスレなどを見ると,イリヤに対し「売れ線に走った!」などの意見が見られるし,それも決して無理のない反応である事は他の秋山作品を読んだ事がある人ならすぐわかるだろう。

つまりイリヤというのは,ラノベの王道から距離をとった男らしいSF良作を描いていた作家が初めて書いた,萌え学園感動ストーリーということになる。
だからこそ萌え感動ラブストーリーしか描いてこなかったような人にはできないような視点を持てるし,そういう人にしか書けないシーンがこの作品にはたくさんある。
かといってやけに斜に構えた,違う視点である事を見せびらかすようなこともない。萌えるシーンではしっかり萌えるし,プロットだけ見るとかなりベタな展開をしている。サイカノと丸被りであることがそれの証左だろう。パクリといわれればそれまでだが,むしろ俺は泣きゲーの王道をしっかりとやっていると考えている。エヴァみたいな作ってる本人すら訳のわからん奴より全然いい。
だが,そのプロットをシーンとして書きだすと,ただの泣きゲーではない美しいものになるのだ。
特に海岸でのシーン,そしてラストは本当に何度読んでも素晴らしい。恐ろしく冷たい視点から書いた,恐ろしく綺麗な演出。それはプロットだけ見れば凡百の邦画や泣きゲーのような単純なものだが,それがシーンとして現れたとき何よりも心を動かすものとなる。

恐らく秋山さんは二度とこんな話は書かないだろう。明らかに第二のイリヤを担当に頼まれたであろう作品「ミナミノミナミノ」は一巻で終わり,もう続きは無い事を講演でほぼ明言してたし,その次に出した作品はSFではないものの男らしい中華バトルものだった(まあそれも続き出てないしつか上でいったEGも続きでてないけど…)。
それこそ2chスレの人が言ってる事は正しいのだ。「売れ線に走った」全く間違いではない。
いつも通りのSFを書くと,担当に「これじゃ売れないからさー,もっとメジャーな奴にしない?」といわれ,「じゃあ…最近セカイ系とか流行ってるし,学園ものでクーデレもツンデレもだして,あ,妹もいいかも」「おお!いーじゃんじゃあ挿絵はこつえーに頼んでベタベタ萌えラノベにしてみるか!」こんなやりとりが容易に想像つく。
だが,それによってこの名作はできた。
押井守の「パトレイバー2」,岸誠二の「瀬戸の花嫁」と同じ論理だ。泣きゲーやセカイ系から遠く離れた人が書いた泣きゲー。業界のしがらみのせいで書かされた自分の書きたいものじゃない売れ線作品。これだからラノベは?金のために書いた?門外漢だから話にオリジナリティがない?だからどうした。だからこそ最高なのだ。プロットだのキャラだのとはレベルの違う点で最高な作品が出来上がった。
もしこれでやたらSF的なバトルが展開されたら,学園ものじゃなかったら,イリヤも昌穂もいなくて皆三十代の男だったら俺はここまで感動しなかった。パッと見がここまでベタなラノベだったからこそ,挿絵がこつえーだったからこそ,最後にあんな事を浅羽が言ったからこそ,俺にとってイリヤは最も素晴らしい作品になったのだ。

ここまでだらだら長い事くだらんものを書いてきたが,とりあえず読んでほしい。一巻だけでもいい。一巻だとまだただのラブコメ(ちょっとホラー)だが,十分楽しいし何よりそれだけで秋山さんの素晴らしさはわかる。そしてどんどん盛り上がっていって,アニメ化すればいい。シャナもやったし!乃木坂もやったし!なんとかなるっしょお願いだ!もういいよJCでもジーベックでも東映でもいいからとりあえず1クールでやってくれ!でもできれば長井かな!あの花見てより思った!会社はA-1!
今更戦国バサラの映画を見てきた。

いやー面白かった。
もちろん原作だって2はやったし,アニメはそれこそ一期から夢中になってただの腐向けバカアニメじゃないことは知っていて見たが,もうこれはそういう枕詞全部抜きにして単純な劇場版アニメとしてなかなかないレベルの面白さだったといっていい。
全体としてはやはり地上波のノリで,凄い馬鹿でバトル超かっこよくて話が面白い。あれが楽しめた人なら間違いなく楽しいだろう。
劇場版として特筆すべきは…やはりスケール感(あの関が原はもう爆笑の域だ)とあとは戦闘の更なるかっこよさだろうか。
あまりにも作画が素晴らしすぎる。速さの表現とか殺陣の動きとか必殺技のエフェクトとかがもう…アクション作画スキーとして「そう!これだ!これなんだよ!」と膝を打つ…というより拳突き上げて吼え猛る超絶作画で,そこらの何起きてるんだかてんでわからん凡百かっこつけアクション作画に突きつけてやりたいIG作画の粋が一時間半バコンバコン目に飛び込んでくる至福。特に伊達と石田の戦いはもう…。見てて泣けてきたくらい。最近アクションアニメ無いから余計…。
もちろん話も面白い。悪役の謀でみんな苦難を前にし,それでも切磋琢磨して乗り越える王道シナリオ。だが決して飽きさせない。しかもバカ!超バカ!最高にバカ!もうEDなんてバカすぎて感動しかけた。
全体的に今俺が足りないと思ってるもんを全部ぶち込んでくれたような感じでした。もちろん客層はおもっきし腐だったがあれはむしろグレンラガンとかスクライドみたいなアニメが好きな男こそ見たほうが楽しめると思う。もしこれで女の子もいっぱい出てきて絵がもっとかわいくなってたら…いやもう全員女だったりしたらマジ泣いてたな俺。今度は同じスタッフで戦国乙女劇場版化しないかな。
ま,それがおそらくスト魔女劇場版になるんでしょうね…と前フリしておく。ワクワク。

ロッテ最新話の感動の余韻に浸りつつ,色々考えている。

ロッテのアニメの展開はまぁどこのアホでも思いつくような非常にわかりやすいものだ。
だというのになぜかやたらと感動してしまう。GOSICKも同様に,ものすごくベタな展開ではあるが,やたら盛り上がってしまった。
逆にあの花やいろはのような,来週どうなるのかすら全然わからない凝った展開のアニメを見てても一ミリも心を動かされる事は無かった。
不思議なもんだ。俺がベタ好きなだけということで済ませられるには済ませられる話なのだが,なんというか本当にそれだけなんだろうかと悩んでいる。
別に凝った展開が嫌いだというわけじゃない。00やコードギアスには何の衒いもなくワクワクさせられたし,先が読めないそれ自体は全然否定したいものじゃない。ただ個人的には,それはあまり重要な要素というわけでもない。「話が読める」とか「どこかで見た事がある」なんてことは一切俺がアニメを評価する基準においてマイナスにはならない。むしろよくある話をどこまで面白く見せるかというのがその作者の技量なのでは…とすら思っている。
話の展開なんていうものはそれこそ脚本の一番の初期段階,プロットやシリーズ構成の辺りで決めるもので,そこでどんなものがこようとそこだけでそこから作られるアニメの面白さが決まるなんて事はありえない。極論を言えばシンデレラだって長井や岸,宮崎駿や押井がアニメ化すれば絶対面白くなる。むしろ原作が最初から決められているアニメのような世界においてはそこからの力量が試されるべきだろう。
そこにくると岡田麿里はあまりに小手先に頼りすぎてる気がする。
TTでもあの花でもいろはでも思うのだが,先を読ませない展開,ベタじゃない展開,ストイックな展開を追うあまり全体のバランスやワンシーンワンシーンの重要性がどんどん弱くなってしまっている様に感じるのだ。落とすべきところできちんと落とさないし,そのくせやたら振るから展開がどんどん動いていくだけで逆に起伏が感じられない。しかもワンシーンごとに色々凝ってはいるからそれがまたいやらしく見えて…どうも好きになれない。
虚淵は一番底の部分にどんでん返しを仕込んでおくだけで,基本的にはベタな流れを描いている。だからこそちゃんと盛り上がるところは盛り上がるし,かといってあらすじで一気に先が読めるような話でもない。
俺が岡田脚本で一番評価しているのがとらドラだが,あれは根っこ(というか原作だが)にゆゆ子がいたからこそあれほど素晴らしいものになった。台詞回しやシーンごとの行動はエグいが,大筋はきっちりラブコメだったからこそあれだけ楽しめたのだ。きっとゆゆ子ならちゃんとこうちゃんに後を追わせるし,あと一話ってところでじんたん達があんなに仲が悪くなっている事もありえないだろう。
なんか岡田批判になってしまったが(実はGOSICKも岡田脚本なんだけどね…あっちはいい仕事してる),基本的に俺が言いたいのはみんなホンばっか気にしすぎだよという…。脚本で書ける部分だけがアニメのいいところじゃないでしょ。絵作りとか音楽の使い方とか作画とか台詞回しとか間とか演技とか…。あんまりいうのもあれだがまどマギの演出で満点もらえちゃうんだもんなぁ。あの花は長井演出自体は結構いいと思うけど。GOSICKもロッテも俺はいい演出してると思う。あと電波女ね。あれは個人的にあの原作に対して最高の演出をしてるんじゃないかと。もう少し作画が安定してくれれば…とは思うけど,BD買うだけの価値はあると思う。
とりあえず長井自体は好きだから岡田から離れてなんかもっと普通の青春ものアニメ化してくれ…イリヤとか。イリヤとか!

クラナドを前に見たのは一年ほど前。
そのときはあまりのラストに愕然としてかなり悪い印象を持ってしまって,ここに相当ひどいことを書いたのだが(http://u16n.3rin.net/Entry/20),最近色々思い返してみると存外面白かったのではないかと考えはじめ,改めてイッキミした。
クラナドは,決して貶めるほど悪い作品ではなく,むしろいい作品といっていいだろう。
麻枝はもうこれでもかというほど実直に家族関係について描いている。時代錯誤もはなはだしいほどに。これがギャルゲとは思えないほどきっちりと現実を書き,別れを書き,それで喪失した人が立ち直っていく姿を描いている。この部分に関しては間違いなく天才といっていい部分だろう(もちろんこれはアニメを見ての話だけども…)。
正直いって岡崎が卒業するまでの話はそれほど好きではない。渚ルートのラストとか春原ルートは嫌いじゃないが,他はひどい。ことみルートとか風子ルートとか見たときはこんなもん描く奴がどうしたっていいもん描くわけねーだろ…と思った。
だが岡崎が卒業してからの,まるで古きよき実写ドラマのようなしっかりとした人生描写は,もう本当に同じ作者かと疑いたくなるほど素晴らしい。特にプロポーズのシーンと渚が死ぬシーン,そして花畑のシーン(というより個人的には旅行から帰るときに岡崎が渚の事を話しながら泣くシーン)は…これほど地に足がついた感動シーンをかける人間が今のエロゲアニメ業界にどれほどいるか。信者が人生と嘯くのも無理はないかもしれない。
確かに陳腐すぎるかもしれないし,何よりあのラストは本当にわけがわからないが,萌えを描いてるオタクメディアで人間関係について,しかも恋愛や友情だけではないもっと広い人間関係について書ける人はとても貴重だろう。あとはもうちょっと潔白さをなくして,清濁併せ呑んだ人間劇場を描けるようになればだーまえは今のような宗教団体みたいなファン以外にも受け入れられるようになるんじゃないか。少なくとも巷のアンチが言うような「人を殺して泣かせる能無し」などでは決して無い。これからに期待したい人だ。

あと春原最高。マジ最高。これは最初見たときも思った。卒業してから全然会わないのが悲しすぎる…。下らん妄想だけど最後ダメ父な岡崎を春原がぶん殴って汐と旅行に行かせるみたいなのがあったらマジで信者になってたと思う。最終話で皆が夢かなえてるのに一人運転免許取ってたのがほんと最高だったよ…。女の子では渚ちゃんかな…やっぱ。
♥ Admin ♥ Write ♥ Res ♥
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新コメント
[07/06 クロムハーツバッグ激安コピー]
[07/04 クロムハーツ クロスボタン コピー]
[07/03 クロムハーツ コピーブランド シャツ]
[06/19 http://hncyp.com]
[06/18 http://hnbjs.net]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
u16
性別:
男性
趣味:
音楽アニメ漫画鑑賞
自己紹介:
キモオタ
好きなアニメ:
パトレイバー劇場版2.瀬戸の花嫁
好きな音楽のアーティスト:
モグワイ,スピッツ
好きな漫画:
宮本から君へ,ガンスリンガーガール
好きなラノベ:
イリヤの空,UFOの夏
バーコード
ブログ内検索
P R
アクセス解析
フリーエリア
Copyright ©  バカのふり  All Rights Reserved.
* Material / Template by tsukika忍者ブログ [PR]