フジロックとサマソニの関係は，よくロックインジャパンとライジングサンの関係に例えられ，要するにフジロック→ニッチ，サマソニ→ミーハーという図式が通念としてあるように思う。
ロックインジャパンとライジングサンはそれで間違いないと思うし（いいたい事あるのはわかります），確かにルインズやボアダムズ，マークスチュアートやサン・ラなどを呼べる（ボアダムズなんてホワイトステージだぜ…うらやましい）フジロックがコアだというのもよくわかる。
しかしサマーソニックが過小評価されているような気がしてならない。
ビッグバンやオリアンティを堂々とメインステージに呼んだり，今のご時勢にヘッドライナーをドリームシアターにするというのは確かにやりすぎな感はある。しかし，新人のチョイスに関してはサマソニが一枚上といわざるを得ない。イエス・ジャイアンティス→トゥー・ドア・シネマクラブ→デルフィック→パッションピットやサーファーブラッド→ファンファーロ→ドラムスのソニックステージや，ハドソンモホーク，ガールズ，フリーエナジー，エブリシングエブリシングなどなど…まあピッチフォークとＢＢＣニューカマーまんまやーん！といわれたらそれまでだが，しかしそのほとんどが２ｓｔまで出しているフジロックに比べるとやはりフレッシュだろう。
そしてその混合性。今年だってペイブメントとテイラー・スウィフトだ。ニッケルバックとピクシーズだ。去年なんてエイフェックスツインとリンキンパークとゆら帝と土屋アンナとソニックユースとリンプビズキットとビヨンセとモグワイだ！アダム・ヤウクがラインナップを見てひっくり返ったという話は有名だが，確かに驚くべきごちゃ混ぜ具合だろう。
まあサマソニに一度でもいったことある人ならマリンステージが他のステージに比べえらく遠いところにあったり，文字通り島みたいに離れたところにアイランドステージという邦楽中心のステージがあったりして必ずしも積極的にリスナーの耳を育てようという意図が前面に出てるわけではないというのはわかるだろうが，しかしそれでも同じフェスの中にあるのである。どこに行くにも自由で無料だ。暇なときにちょっと立ち寄るだけでもいい。それだけでビヨンセ目当てのギャルビッチがエイフェックスツインのスカトロノイズを浴びる事ができるのだ！

正直フジロックには確かにコアなアーティストを呼ぶという面もあるが，まあよく言われるとおり閉鎖性が強い。プライマルスクリームなんて何回出たかわからないし，苗場という場所のせいもあるがメジャーである事以外にコアでない音楽ファンが来る理由があまり見られない。あくまで予想ではあるが，このままではそれこそどこぞの邦楽フェスのようにいつも変わり映えのしないラインナップで常連しか行かないようなつまらないフェスになりかねない。
今こそ帽子は清水さんを見習って，ミスチルとかバンプをヘッドライナーにするくらいの根性を見せたほうがいいと思う。まあ絶対見ないけどね俺。

センスオブワンダーで。
ゆったりとチルアウトな音楽に身をゆだねていたとき，後ろのカップルの女の方が言いました。
「チルアウトってなーに？」
男はいいました。
「チルってのは普通って意味で，それの外だから普通じゃない音楽ってことだよ」

ぜんっっっっっっっっっっっぜんちげーよ！！！！！！
と後ろ向いて叫びたくなりました。終わり。

今日は…というか昨日からやってたみたいだがピッチフォークフェスティバルがwebcastで生放送だ。
凄い話だ。日本も一応あとでサマソニとかフジロックのダイジェストをやるけど，まさか生中継とは…。俺みたいに外国行く根性無い人にはありがたい事この上ない。
しかしさすがピッチフォーク渋い。トリの放送はＬＣＤサウンドシステムだが，トリ前はパンダベアだ。日本じゃありえない。ジョンスペもいる。明日はライトニングボルトもやるという。
くそう。なんで明日ゼミがあるんだ…死にたい。向こうで１６：１５からだから，朝の六時だ！アホか！そんな時間にライトニングボルト聞いたら全裸で街走り出してまうわ！どんなに遅くても１３時には家でなくちゃいけないから，１２：３０におきなくちゃいけないから…あれ…いけるか…？

最近ずっとフジロックに出るアーティストの曲を全部集めてランダム再生している。
どうやらそのランダム再生君の好みは２２－２０‘ｓとブッチャーズのようだ。
なかなかいい趣味をしている。だがランダム再生なのにBangin in the durrumから連続五曲やったりするのはどうなんだ。職権乱用じゃないのか。
しかも２２－２０‘ｓは４０分，ブッチャーズにいたっては３０分しかでない。そんなに聞かされても…。
あともっとスーパージャンキーモンキー好きになってあげてください。

http://ro69.jp/blog/nakamura/34192
古い記事で恐縮だが，ロッキンオンの公式ＨＰにある中村明美のブログだ。
今日なんとなしにＭＧＭＴを聞いていたら思い出した。これを見て中村明美を見直したのを覚えてる。
最近見るライブで，海外のバンドに多いのだが，セットリストが最新作ばかりなのが気になっていた。
もちろん今のモードがそうだから最新作なのであって，当たり前といったら当たり前なのだが，どうもああいうのは好きになれない。特に代表曲をわざわざハブるような事に意味があるとは思えない。
よく評論家は「彼らは次のモードに」とか「ずっと先を見ている」とかしたり顔で言うが，少なくとも俺がライブに行くとき目当てなのは最新作ではない。もちろん最新作以外のアルバムではない。そのアーティスト自体が目的で行く。アーティストとはつまりその人が今まで出したすべてのアルバムだ。最新作がなじみが薄く，そのせいで今までの代表曲がやたらもてはやされるのが腹立つのはわかるし，俺も(特に邦楽で…という区切りはおかしいか？イメージだという事で許してほしい）昔の曲になるととたんに前に飛び出してきて踊りだし，最新作の局に戻るとすぐに後ろに行く奴には後ろからけりを入れたくなる。
だが，代表曲は素晴らしいから代表曲なのであって，もちろんそのアーティストの大きな部分を占めるものだ。そしてライブに行く人はその人の作品すべてが好き（とは限らないのが世の中だが…とりあえず）なのであり，ミーハーなのでもベスト厨なのでもなくただアーティストの多くを占める代表曲が他の曲より結構好きなだけなのだ。
フジロックでKidsをやってほしい。