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アイマスBDが売れているようだ。
五巻だというのにあちこちで売り切れていて,アマゾンでも入荷待ちになっている。もちろんアニプレ作品としてはそれなりに広告をうっているが,決して力を入れているというほどでもなかったし,ネットでもさほど大きな話題になったわけでもないのに,きっちり売れている。
ホライゾンにも同じ事がいえる。前評判は最低だったし,広告なんてほとんど無かったというのに,二万枚を売る快挙を成し遂げた。これはアニメ業界が,邦画や邦楽のように広告先行の業界でない事を意味している。売れることと大宣伝をする事がイコールでないのだ。
しかし,未だにBDやDVDを買わないアニメ好きは少なくない。
あるアニメ会社の会社説明会で,「BDを買ったことがある人どのくらいいますか?」という質問で手を挙げたのは半分くらいだった。俺はそれでも多いなーと思ったが,冷静に考えたら「買ってる人」でなく「買ったことがある人」だ。それこそサマウォだけ,エヴァだけ,けいおんだけでもその中に入るわけで,日常的にBDを買っているとは限らない。
ネットでもやはり「アニメは見るが円盤は買わない」という人をよく見る。理由は様々だが,多いのは値段とそれに見合う内容がない事のようだ。まあ確かに地デジと(ほとんど…というのは小さいテレビの話で,でかいテレビだとかなり違うらしいが…どうなんだろ)変わらない画質でろくにプラス要素も無く6~9000円というのは高い。間違いなく高い。買わない人の気持ちもものすごくよくわかる。
だが,その説明会ではこんな話も聞いた。
「アニメを作ることによって色んな収益があるが,九割はパッケージ(つまりBDやDVD)によるもの。他は数%でしかない」
まあ会社説明会でそんなことを言うのもどうなんだと思うが,要するに視聴率だのアイテム収入なんてウンコみたいなもので,BDを買わなければ間違いなくアニメ業界は廃るわけだ。
だからBDを買わなくてはいけない…とはいかないだろう。
まず,根底として「別にアニメが今後どうなろうと知ったこっちゃない。今好きだから見るだけで潰れたらそれまで」という人もいるだろう。それは倫理的問題で論理的問題ではない。それはそれでいいんじゃないだろうか。ただ俺はそんな奴がアニメを語るなんてヘソが茶を沸かすが。
また,「今の市場規模がおかしい。パッケージによる直接収入なんてやめて,競争原理がなかった時代に戻るべき」という考えもいるかと思う。つまり90年代の,一部の天才と一部の好事家だけのものだった時代のほうがよかったと。
まあこの不景気にそんな甘いことでアニメみたいな金のかかる文化がやっていけるのかという疑問もあるが,それも難しい問題だ。市場規模が増えた事で失ったものも間違いなくある。現在の押井守はまだいない。庵野もいない。そういうことだ。
だがそれはある文化の成長過程で当然の事だと思う。一部の天才がサブカルチャーをメインカルチャーに押し上げ,バブルのようにあらゆる作品が生まれ,アンダーグラウンドとオーバーグランドに分かれ,前者が腐れ落ち後者が前者に入れ替わる。それがロックや映画のようなポップカルチャーで,そうでないのがジャズや演劇のようなアート文化だ。
アニメはどちらか。それはわからないが俺はポップカルチャーだろうと思う。なぜかと言えば色々理由はあるが,結局のところ俺がそうあってほしいから。ただどちらであるべきかに答えはないといわざるを得ない。
だが今明らかにアニメはポップカルチャーで,もし今のアニメが好きならば,絶対にBDを買うべきだ。
BDを買わない他の意見としては,「商品として値段ほどの価値がないのは間違いないのに,業界を支えるというような理由を押し付け買えというのは間違ってはいまいか」というのもあるだろう。
正直これが一番痛い。かなり正しい。六時間の映像作品に四万円強。映画はBDでも四千円くらいだろう。時間単位で三倍近く違う。しかも映画はかなり特典がつくのに,アニメはオーディオコメンタリーだのドラマCDだのアニメ好きという要素とおよそリンクしないものしかつかない。単純に商品としての魅力は本当に乏しい。
そしてそれを補うための理由である「業界のため」。しかしこの理由は先ほど自分がいった「アニメはポップカルチャーだ」という主張とかなり相反する。そんな意識がないと売れない文化をポップと呼んでいいのか。
結局この問題は今アニメという文化がかなりイレギュラーで,かつ発展途上であるという事実に起因すると考える。
アニメには,パッケージをアニメ会社が売りそれを支持する客が買うという,音楽レベルのダイレクトな構図がある(この際アニメ会社とクリエイターとの距離なんていう陰謀論はスルーする。大体サンライズはバンビジュの,A-1はアニプレの子会社である)。
対して映画は興行収入,ドラマはスポンサーという存在がある。上のようなアニメにおけるダイレクトな構図がないので,逆に買おうと思うと安くなるのだ(邦楽は悪名高き再販制度のせいでBDレベルにパッケージが高いし,ネットに対する対策をほとんどしなかったせいで業界が廃れている)。
また,現在ほとんどのポップカルチャーは成熟しきり,むしろ腐っているわけだが,アニメはその中で唯一といっていいほど発展途上である。それゆえに市場その他販売ルートや収入モデルも整備されておらず,パッケージの異様な値段(と文化の隆盛に反した製作現場の困窮)が解決されていないのだ。
結論として,BDの商品価値の低さは,時間が解決すると思う。
なんじゃそりゃ!と言われそうだし,正直胸を張っていうような結論でもないが,もしこのまま下がらなければ,それは要するに90年代に逆戻りするだけだ。アニメにポップカルチャーとしての力は無く,それこそアート…というよりプロレスやアイドル文化のようなサブカルチャーレベルの力しかないという事だろう。
逆にもし文化としての力があれば,自然とBDの売上の平均値は上昇していく。そうすればそれとともにパッケージ自体の値段も下がって行くのが市場原理というものだ。まあ付加価値は今以上になる事はないと思う。何せ単純な特典映像を作るのがアニメは難しすぎるから…一分あたり十万くらいかかるらしい。

最終的に,今BDを買わない人に言う事は,「いつか値段が下がる。そのためには今BD買わなくちゃいけない!だから買おう!」かな。「業界を支える」より面倒かつ正しいかもわからない理由だけど。
まあうだうだいったけどぶっちゃけあれほどクリエイターたちが買え買え言ってるのに買わないとかありえないと思うけどね!そりゃたけーけど六千だぜ!?買えよ!んな金ねーのかよ!今日び高校生でも持ってるぜそんくらい!どんだけ金ねーんだあほか!
まあ製作現場の困窮に関してはあとオタク業界特有の清貧主義による作り手の権利に対する意識の低さがあるけどそれはまたいつか。ほんとアニメ文化って面白いと思うわ。色んな意味で。
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