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The Brussels Affair`73 - The Rolling Stones
ストーンズは日本において間違いなく過小評価されていると思う。
何言ってんだこのバカとか思われそうだが、いつも俺が抱いてる不満だ。そりゃ一応それなりの人気はあるが、せいぜい昔流行ったらしいバンドぐらいの認識しかない気がする。ビートルズなんて比べるべくもない、せいぜいフーかツェッペリン、下手すりゃクラプトンあたりと同格扱いされている。音楽誌でシリアスな音楽特集が組まれることはほとんどないし、音楽好きの間で議論になることも日本では見かけない。
ただのゴミコピーバンドが曲パクってすったもんだするだけのクソ漫画がそれなりに売れるほどビートルズは神格化されてるのに(いや神だけどね?)、何で「僕はストーンズ」ないの?だから日本にこねーんだろストーンズ!いやポールも来てくんないけどさ!
真面目な話をすると、ビートルズがロックの知性を象徴するなら、ストーンズは野性を象徴してるといえる(ちなみにフーは若さだと思う)。
もう少しテンプレじゃない言い方だと、ビートルズがロックを拡張し、ストーンズがロックを体現してるというか。ロックとロックンロールの差というか。「ロックすげぇ!」がビートルズなら「ロックかっけぇ!」がストーンズというか。オツムぶっ飛ばすかケツ動かすかというか。最近の例だとレディオヘッドとオアシスか。こんな簡単な話じゃないが。とりあえず俺の中で二つのバンドは完全に同格である(じゃあビートルズに野性がないのと言われるとそうでもないのがビートルズの怖さだが)。
というわけで今まで結構新しめなバンドを紹介してきたが、今回はストーンズ推進企画として最近オフィシャルで売られたライブ盤を取り上げようと思う(新譜買ってねえだけだろとか言っちゃいけない)。
ストーンズの黄金期といえば「Beggars Banquet」~「Exile on Main St.」までと断言して異論はあるまい。
それまでカバーしていたR&Bに自分たちのエッセンスを盛り込み、まさに「ロックンロール」という大文字そのまま当てはまるような曲を作り出していった60s後期~70s前期こそまさにストーンズといえる時期だ。もちろんそれまでのR&Bバンドだった時もかっこいいし、それからの時代と寄り添いつつロックンロールをしていく姿もかっこいいが、この時期にはかなわない。
しかしその真価はオリジナルアルバムではなかなかわかりづらい。なにせビートルズなどと違ってストーンズの核はグルーヴである。ドラムとギター、ベース、ボーカル、ブラスにピアノ、曲構成すべてで作り出すあのえもいわれぬグルーヴは、ライブでこそその本来の姿が発揮される。これは何もストーンズに限ったことではなく、ロックンロールなバンド全てに言えることだ。
だがもちろん今それを本当の意味で味わうことはできない。ストーンズは確かに今でも活動してるし、あの時代のバンドには珍しく、核となっていたメンバーのほとんどがまだ亡くなっていない上にかなり現役感があるというのは最近公開された映画でもわかるが、それでも全盛期と比べるのは酷というものだ。
タイムマシンも未だ開発されていないので、我々若輩にできることはライブ盤かライブDVDを鑑賞して疑似体験することしかない(余談だが、まさに全盛期である1973年に初の日本公演が企画されていたが、頭のおかしい日本政府がヤクのせいで入国許可を出さずおシャカになったという日本ロック史五指に入る悲劇が起きている。もしタイムマシンが開発されたらアメリカ行く前にその時の日本外務省ぶん殴りに行きたい)。
もちろんストーンズほど有名なバンドともなればライブ盤はオフィシャル海賊版合わせてアホみたいな数がリリースされているが、その中でもトップクラスと言われているのが今回紹介する「The Brussels Affair`73」だ。
なにせ海賊版なのにオフィシャルで配信されたのだ。どのくらいハイレベルかは推して知るべしだろう。
まずセットリストがハンパじゃない。Brown Sugarで始まり、三曲目でいきなりGimme Shelter、そこからTumbling DIce、Angieのバラード、You Can't Always Get What You WantとMidnight Ramblerの長尺ジャム曲をはさんで最後はRip This Joint →Jumping Jack Flash→Street Fighting Manである。盛り上がらないなんてありえない。最後の三曲なんてもう家だろうが電車だろうが踊りだしたくなること請け合いだ。
もちろん演奏もノリにノッてる。まさにヤバいの一言。特にチャーリー・ワッツのドラムとミック・テイラーのギターの絡みがもう頭おかしくなるほどカッコイイ。もちろんキースのギターもミック・ジャガーのボーカルもキレッキレである。特に10-Midnight Ramblerの客との掛け合い部分、Jumiping Jack Flashのリフ…うおー!うおー!と叫びながら下手なギター弾きたくなってしまう。
ミックスは少し低音キツ過ぎる感があるが、演奏の核となる部分は何の問題もなく、さすが数あるブートレグの中でオフィシャルに認められただけある。ドラムの音は素晴らしいの一言で、スネアが叩かれるたびにワクワクする自分がいる(正直メンバー以外の音ちっちゃすぎね?という気持ちもあるが…まあそこはご愛嬌である)。
本当に、これこそロックンロールである。ガレージでもなくハードロックでもなく、ごちゃごちゃした装飾が入りまくってそれでも鳴り響くロックンロール。ミッシェルも村八分もアクモンもニルヴァーナももちろんロックンロールだが、これには叶わない。「剥き出し」とか「初期衝動」みたいなつまらない謳い文句なんて必要ない、成熟の限りを尽くしそれでも色あせないロックンロール。ストーンズをただのおっさんバンドだと思ってる人は是非これを聞いて認識を改めて欲しい。
ちなみにストーンズは今年で五十周年らしい。ワールドツアーの噂も事欠かない。まあさっき言ったように全盛期には劣るが、それでもそこらの同窓会バンドより絶対いい演奏することは全世界の音楽ファンの保証付きである。日本に来て欲しい…どうせクソウドーが呼んでチケット一万超だろうが…それでも行ってやる。おっさんに囲まれようが遠すぎて豆粒にしか見れなかろうが行ってやる!もうストーンズをおっさんの手に渡すのは嫌だ!若者よ!ストーンズ聴こう!ビートルズもいいけどストーンズも聞こう!どうせビートルズなんてドヤ顔したいがためだけに聞いてんだろ!?同じドヤ顔のためならストーンズの方がワイルドでかっこいいぜ!
ストーンズは日本において間違いなく過小評価されていると思う。
何言ってんだこのバカとか思われそうだが、いつも俺が抱いてる不満だ。そりゃ一応それなりの人気はあるが、せいぜい昔流行ったらしいバンドぐらいの認識しかない気がする。ビートルズなんて比べるべくもない、せいぜいフーかツェッペリン、下手すりゃクラプトンあたりと同格扱いされている。音楽誌でシリアスな音楽特集が組まれることはほとんどないし、音楽好きの間で議論になることも日本では見かけない。
ただのゴミコピーバンドが曲パクってすったもんだするだけのクソ漫画がそれなりに売れるほどビートルズは神格化されてるのに(いや神だけどね?)、何で「僕はストーンズ」ないの?だから日本にこねーんだろストーンズ!いやポールも来てくんないけどさ!
真面目な話をすると、ビートルズがロックの知性を象徴するなら、ストーンズは野性を象徴してるといえる(ちなみにフーは若さだと思う)。
もう少しテンプレじゃない言い方だと、ビートルズがロックを拡張し、ストーンズがロックを体現してるというか。ロックとロックンロールの差というか。「ロックすげぇ!」がビートルズなら「ロックかっけぇ!」がストーンズというか。オツムぶっ飛ばすかケツ動かすかというか。最近の例だとレディオヘッドとオアシスか。こんな簡単な話じゃないが。とりあえず俺の中で二つのバンドは完全に同格である(じゃあビートルズに野性がないのと言われるとそうでもないのがビートルズの怖さだが)。
というわけで今まで結構新しめなバンドを紹介してきたが、今回はストーンズ推進企画として最近オフィシャルで売られたライブ盤を取り上げようと思う(新譜買ってねえだけだろとか言っちゃいけない)。
ストーンズの黄金期といえば「Beggars Banquet」~「Exile on Main St.」までと断言して異論はあるまい。
それまでカバーしていたR&Bに自分たちのエッセンスを盛り込み、まさに「ロックンロール」という大文字そのまま当てはまるような曲を作り出していった60s後期~70s前期こそまさにストーンズといえる時期だ。もちろんそれまでのR&Bバンドだった時もかっこいいし、それからの時代と寄り添いつつロックンロールをしていく姿もかっこいいが、この時期にはかなわない。
しかしその真価はオリジナルアルバムではなかなかわかりづらい。なにせビートルズなどと違ってストーンズの核はグルーヴである。ドラムとギター、ベース、ボーカル、ブラスにピアノ、曲構成すべてで作り出すあのえもいわれぬグルーヴは、ライブでこそその本来の姿が発揮される。これは何もストーンズに限ったことではなく、ロックンロールなバンド全てに言えることだ。
だがもちろん今それを本当の意味で味わうことはできない。ストーンズは確かに今でも活動してるし、あの時代のバンドには珍しく、核となっていたメンバーのほとんどがまだ亡くなっていない上にかなり現役感があるというのは最近公開された映画でもわかるが、それでも全盛期と比べるのは酷というものだ。
タイムマシンも未だ開発されていないので、我々若輩にできることはライブ盤かライブDVDを鑑賞して疑似体験することしかない(余談だが、まさに全盛期である1973年に初の日本公演が企画されていたが、頭のおかしい日本政府がヤクのせいで入国許可を出さずおシャカになったという日本ロック史五指に入る悲劇が起きている。もしタイムマシンが開発されたらアメリカ行く前にその時の日本外務省ぶん殴りに行きたい)。
もちろんストーンズほど有名なバンドともなればライブ盤はオフィシャル海賊版合わせてアホみたいな数がリリースされているが、その中でもトップクラスと言われているのが今回紹介する「The Brussels Affair`73」だ。
なにせ海賊版なのにオフィシャルで配信されたのだ。どのくらいハイレベルかは推して知るべしだろう。
まずセットリストがハンパじゃない。Brown Sugarで始まり、三曲目でいきなりGimme Shelter、そこからTumbling DIce、Angieのバラード、You Can't Always Get What You WantとMidnight Ramblerの長尺ジャム曲をはさんで最後はRip This Joint →Jumping Jack Flash→Street Fighting Manである。盛り上がらないなんてありえない。最後の三曲なんてもう家だろうが電車だろうが踊りだしたくなること請け合いだ。
もちろん演奏もノリにノッてる。まさにヤバいの一言。特にチャーリー・ワッツのドラムとミック・テイラーのギターの絡みがもう頭おかしくなるほどカッコイイ。もちろんキースのギターもミック・ジャガーのボーカルもキレッキレである。特に10-Midnight Ramblerの客との掛け合い部分、Jumiping Jack Flashのリフ…うおー!うおー!と叫びながら下手なギター弾きたくなってしまう。
ミックスは少し低音キツ過ぎる感があるが、演奏の核となる部分は何の問題もなく、さすが数あるブートレグの中でオフィシャルに認められただけある。ドラムの音は素晴らしいの一言で、スネアが叩かれるたびにワクワクする自分がいる(正直メンバー以外の音ちっちゃすぎね?という気持ちもあるが…まあそこはご愛嬌である)。
本当に、これこそロックンロールである。ガレージでもなくハードロックでもなく、ごちゃごちゃした装飾が入りまくってそれでも鳴り響くロックンロール。ミッシェルも村八分もアクモンもニルヴァーナももちろんロックンロールだが、これには叶わない。「剥き出し」とか「初期衝動」みたいなつまらない謳い文句なんて必要ない、成熟の限りを尽くしそれでも色あせないロックンロール。ストーンズをただのおっさんバンドだと思ってる人は是非これを聞いて認識を改めて欲しい。
ちなみにストーンズは今年で五十周年らしい。ワールドツアーの噂も事欠かない。まあさっき言ったように全盛期には劣るが、それでもそこらの同窓会バンドより絶対いい演奏することは全世界の音楽ファンの保証付きである。日本に来て欲しい…どうせクソウドーが呼んでチケット一万超だろうが…それでも行ってやる。おっさんに囲まれようが遠すぎて豆粒にしか見れなかろうが行ってやる!もうストーンズをおっさんの手に渡すのは嫌だ!若者よ!ストーンズ聴こう!ビートルズもいいけどストーンズも聞こう!どうせビートルズなんてドヤ顔したいがためだけに聞いてんだろ!?同じドヤ顔のためならストーンズの方がワイルドでかっこいいぜ!
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好きな漫画:
宮本から君へ,ガンスリンガーガール
好きなラノベ:
イリヤの空,UFOの夏
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