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ここは管理人u16の趣味雑記をのせたブログです
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自分は小学生の頃からほぼ欠かさず三大少年誌(ジャンプサンデーマガジン)全てを買っている(ちなみにモーニングとスペリオールも買っている)。
うちの親がその頃買っていて、読んでいくうちに自分がはまり、親が買わなくなったあとも自分で買うようになった。
そういうわけで三大少年誌についてはそれなりの愛着はあるし、一家言も持っているつもりである。
が、意外とその話で盛り上がれる相手というのは少ない。
昔は結構読んでいる奴もいたが、最近はジャンプですら限られた漫画以外話が通じないことが多い。まあ正直なところ売れなくなるのも納得な凋落ぶりを三誌とも見せているとは思うので別に残念ではないのだが、しかし全ての漫画が見る価値がないというわけでもない。
ここではあえて三大少年誌での面白い漫画を挙げていこうと思う。

1.ハンター×ハンター
とか口上たれといて一発目これかい!と思われそうだが、さすがにこれを挙げないで他を語れない。
私的に最もハイレベルなバトル漫画と思っている。
福本も真っ青なとにかく尋常じゃない頭脳戦、しかしここぞという時に決して忘れない少年漫画心。そして何より全漫画界トップクラスといっても過言ではない漫画力。「これ以外少年漫画は読まない」というのも納得してしまうまさに至高の作品といっていい。もし少年漫画という色眼鏡で忌避している人がいたら、ぜひ読んで欲しい。そんじょそこらの大人向け漫画なんて比較にならないほどの知略を冨樫は持っている。
とまあ誰でも書けそうな美辞麗句を並べてみたわけだが、あえて自分なりのハンターハンターの凄さを少し述べてみよう。
自分が冨樫が本当にすごいなと思ったのは、蟻編のラストだ。
蟻編のラストは、これでもかというほどセンチメンタルかつエゴイスティックに書いている。なにせ黒塗りセリフのみでほぼ全編である。これほどまでに前衛的な演出がそれでも少年漫画として成り立つのは、まさに今までの盛り上がりあってこそといっていい。
が。なんとその最後でもう新章が始まるのだ。
しかもまーったく湿っぽさはない。まるで何事も無かったかのように始まっている。
これは…なかなか出来ることではない。凡百の漫画家なら、何年もかけて積んできたシナリオ最後の盛り上がりをあまりにも自分の思い通りの完璧な演出で締め、その余韻に浸ってどうでもいいイイハナシとかよくわからんポエムとか書き連ねてしまうところだ。いやむしろそれすら許されるほどのハイレベルなシーンを冨樫は書いた。
しかし冨樫は、ジャンプ漫画としてかどうかはわからんが、はーい終わりじゃ次ねーとばかりにすぐに次へ移った。
これは俺の推測でしかないが、冨樫は蟻編ラストシーンに全く感動していないんじゃないだろうか。
もう完全にエンタメとして、読者のために「ほらこういうシーン好きだろ?」くらいの、それこそ海辺で死体を抱え泣き叫ぶなんて馬鹿げたシーンと同じような感覚で冨樫はあのシーンを書き、クリエイターとして何の感慨もなく単純に来週への仕事として次章へ繋げたのではないか。
もちろんこれは批判ではない。むしろここまで冷静かつ広大な視点に立っている漫画家がどれほどいようかという話だ。その冷徹な視点があったからこそ、あそこまでのシーンを書けて、しかもきっちりエンタメとして成立させられるのではないか。ある意味で秋山瑞人氏と同じ匂いを感じる。
エゴ満載の漫画が大流行りする昨今で、あそこまでの才能を持ちつつエンタメに徹することができる冨樫の高みは末恐ろしいと言わざるを得ない。

2.ニセコイ
なんかいきなり真面目な書き出しになってしまったので、次はもっと単純なやつを。
これは最近のジャンプラブコメ攻勢の一つとして連載が始まった、まさに王道ど真ん中と言えるラブコメ漫画である。
どのくらい王道かは今から書くあらすじを読んでくれれば理解していただけると思う。
「ヤクザ組長の息子として生まれた主人公は、ある日抗争が絶えなかったギャングの娘と、和平の証として恋人のフリをすることになる。だが主人公は昔から想っている少女がおり、彼女に勘違いされないように、だがヤクザやギャング、そして彼らが送り込む刺客たちに決してフリがバレないように、苦難の日々を過ごすことになる」
お分かりいただけただろうか。なんの捻りもないただのラブコメである(実はひと捻りあるのだが今のところ全くその捻りは功を奏していないので端折った)。
むしろこれに反応しない奴はラブコマー失格といっていい。単純なラブコメに飢えていた自分にはまさに天恵とすら言える漫画だった。
しかもこの漫画、絵が非常に可愛い。単純なイラストとしても十二分なのだが、何より漫画としてのキャラの書き方がここ最近なかなか見ないレベルで生き生きとして可愛らしい。とらドラのコミックを書く絶叫氏が近い。電撃系萌え漫画によくある絵としては可愛いが漫画としては微妙なものとは対極に位置している。
ギャグもなかなかキレがあるし、キャラの作りもとてもギャルゲ然としていて(金髪傍若無人ツンデレと黒髪清楚系ドジッコと男装男口調乙女とかマジベタか!ナイス!)、萌えをちゃんとわかっている人が書いていることがよくわかる。
これはぜひ、今の深夜アニメ…その中でもハーレム系ラブコメとかにときめいている人たちに読んでいただきたい漫画である。決して損はしないと思う。一読お願い申し上げたい。

3.BE BLUES! ~青になれ~
サンデーの凋落ぶりといえば最早話題にするまでもないほど有名だと思うが、まあ実際のところ面白くない。
クソ漫画をダラダラ続けさせたり、才能ある作家に巡り合ってもろくにプロデュースしなかったり。間違いなく三大少年誌で最も編集が無能な雑誌だろう。
しかし逆に言えばある意味で作家に優しいとも言える。今回挙げる漫画「BE BLUES」,その作者田中モトユキはサンデーで何度も連載をし,そのほとんどがぱっとせず,何だかんだで打ち切られていった漫画家である。恐らくジャンプだったら即刻影も形もいなくなっているだろう。
しかし今回のBE BLUESは,なかなかどうして面白い。
最初はよくある天才が雑魚を引っ張って頂上目指すサッカー版メジャーかと思ったし,実際そうだったのだが,なんとその天才主人公が事故で大怪我をする。そこまで聞いてぱっと思いつくのは大体「爆弾を抱えて本来の力を出す時間が限られてしまうがその短い時間を上手く使って勝っていく」というシナリオだろう。
だがこの漫画は違う。そこが面白いところなのだが,何とマジで才能がぶっつぶれ,結局普通に上手い程度の選手になってしまうのだ。
また面白いのが,そこで腐ったりへこんだりするような主人公でもないというところだ。もちろんただの明るいだけのバカかでもない。きっちり苦悩しているところも書いて,それでも必死に前を向き,死ぬ気でリハビリをし,謝る友達にも明るい笑顔を見せ,ただただサッカーへの愛情を胸にひたむきに進んでいく。それ以外でも大きな障害は何度も立ちはだかる(敵やチームメイトとの確執,留学など)が,決してへこたれることなく戦う。
そうして,その才能ではなく,必死に努力する姿に胸打たれ,チームメイトもどんどん成長していく。結局単純と言えば単純なのだが,丁寧に描いているのでしっかり感動できる。実はメジャーもそうなのだが,ぱっと見平々凡々なスポ根と見せかけて意外と凝っているという漫画がサンデーは好きなのかなと思う。
もちろん画力も見劣りする事はない。基本的にキャリアを重ねた漫画家に画力面であまり外れはないというのは漫画の常識である。勢いのある絵はサッカーに合うし,個人的に女の子が結構可愛いのがプラスである。
また,サッカー描写も結構リアルで(試合中の台詞は短く一言,選手の思考をだらだら書くこともないし,戦術での勝負はちゃんと脇にいるサッカー通おじさんが解説してくれる。ぶっちゃけジャイキリよりよっぽどしっかりしてる),なかなか見ごたえがある。
まあかなり地味な話なのでお勧めしにくいが,「いいスポ根が読みたい!」という方にはこれとマガジンのベイビーステップをぜひお勧めしたい。

4.はじめてのあく
サンデーお勧め漫画第二弾。
まあこれもラブコメ…というべきだろうか。正義の味方と悪の手先が企業化し大手の就職先となった世界で,ヒロインの家に悪側の御曹司である主人公がホームステイし社会体験する…という何か意外と面白そうな設定ではあるが,はっきり言おう。この設定,全く活かされていない。
明らかに後半バトル展開になりそうで実際そうなるのだが,この作家バトルを書く才能が欠片もない。バトルが展開されていた時期は本当に読むのが苦痛で,もう切るか…とすら思っていた。
じゃなんでわざわざ…と言われそうだが,面白いのはさっきも言ったようにラブコメ部分だ。
主人公は兵器開発者であり,色々なお騒がせアイテムを作っては騒動を起こしたり,騒動をアイテムで解決したりする。ToLoveるを男女逆転させたといえばかなり通りがいいと思う。
面白いのは「男女逆転させた」という所で,今時こんなおバカキャラを男主人公にする時代錯誤っぷりが逆に新鮮で楽しい。もちろんご他聞に漏れず熱血キャラでもあり,変人主人公が学校の皆を色々なイベントに巻き込んでいくドタバタギャグというのは昔は典型的なキャラ配置だったわけだが,今ではこういうバカ男が男にウケないのでとんと見なくなってしまった。そんなものを連載させる辺りがさすがサンデー編集というか…。
しかしこの漫画女の子が可愛い。処女作から「この作家ゲロつまんねえけど絵は可愛いな」と思っていたんだが,ようやくそれを有効活用する気になったらしい。ドタバタギャグに萌えは必須である。そこらへん本人も自覚はあるようで,ヒロインはあからさまにツンデレだし,巨乳に唯ちゃんみたいなキャラに山田にクーデレにメイドロボまで出てきて今いつの時代かわからなくなってくるほどのキャラ構成である。
色んなキャラがドタバタ起こしてそれでも恋に部活に勉強に学園生活をしていくラブコメ…といえば,何となく読みたくなる人もいるんじゃないだろうか。古きよきサンデー漫画というか。神知るすらバトルしていくこの時代に,一つはあってもいいかなと思える漫画である(ちなみに今はバトルしてないで,完全にギャグに徹している。ようやく強みを作家が理解したらしい)。

5.ベイビーステップ
次はマガジンから。
先ほどもちょっと名前を出したが,テニスのスポ根漫画である。
どういう話か…といっても,あらすじとして特筆する点はほとんどない。強いて言えば主人公がナヨい文化系だということくらいだが,そんなのは今時いくらでもある。それ以外はもう,ひたすらに努力して戦って勝ち抜くスポ根漫画である。
面白いのは,その描写の仕方だ。
とにかく細かい。リアル。面倒。テニスの知識はほとんどないが,これはかーなりガッツリ勉強取材して描いてるのではないだろうか。これを読んだ後テニプリを読むのはかなり厳しい。もうそこまですると少年漫画的に勢いなくなるんじゃないの…?というくらい大マジでテニスを描いている。
それだけではない。勝負師としての思考もものすごくぎっちり描いている。これを読むとテニスって頭脳戦なんだな…ということがよくわかる。裏の裏の裏を読んでその裏をつく,だが相手はその裏をーみたいなのの延々繰り返し。ここまで緻密に書かれると逆にハラハラドキドキできる。
画力もある。…まあ今時の人にウケる絵かといわれると微妙だが,デッサンやパース,背景に効果の入れ方などの漫画としての地力が非常にしっかりしている。まさにオタクでない人も楽しんで読める,健全かつしっかりしたスポ根漫画といえよう。

6.AKB49
さて。最後である。
もし今まで紹介した中で一つ薦めるならといわれたら,迷わずこれを選ぶ。
ツイッターをフォローしている人なら俺がよく呟くので知っている人もいるんじゃないだろうか。
正に名前のとおり,AKBを題材にした漫画である。
前田敦子に憧れてAKBの研究生になったヒロインを援護するため女顔の主人公が女装して同様に研究生になり,そこで芸能界を成り上がって行く,言うなればアイドルスポ根である。
これでどういう話を想像するだろうか。
同じ研究生と切磋琢磨し健全にトップアイドルを目指していく?
ときたま可愛く綺麗なAKBのメンバーが出てきて主人公達をサポートしてくれる?
あくどい他会社のアイドルが出てくるけどスーパーなAKBたちになす術もなく敗北していく?
AKBのプロパカンダ?
間違いではない。
だが,決してそれだけではない。
BDを買っている身としてあえて言おう。
これは,アニメアイドルマスターで描くことができなかった,アイドルの競争社会における戦士としての側面を書いた,超熱血漫画である。
まず,あらゆる全てに対する描写が全く情け容赦ない。
AKB研究生も,選抜も,そのファンも,何もかもしっかりと描いている。
研究生は大いに足を引っ張り合い,選抜メンバーの汚点はがっちり話に入り込み(リアルで流れた恋愛沙汰のニュースを普通に使ってくる),ファンはキモオタ扱いされてるわ研究生をガン無視するわ前田敦子に罵倒浴びせるわろくな書き方をされない。
主人公達は全く優遇されない。もう書くのがばからしくなるくらいの苦難が立ちはだかる。まさに芸能界は,AKBは戦場である事を一つとして隠さずに作家はその苦難を書いていく。それも決して誰か悪役がいるからということではない。この世界に961プロなど存在しない(近い奴はいるけど)。システムとしての競争社会,そこを生き抜く主人公達の姿を克明に書く。
また凄いのがその書き方である。
もうとことんシリアスなのだ。シリアスすぎてある意味バクマンいう所のシリアスなギャグみたいになってる。やってることはただのアイドルなのにどこの戦争漫画だよってくらいの煽り文句がバシバシ飛び交う。舞台装置が壊れたくらいで世界の終わりみたいに書く。ただの熱湯風呂バトルで丸々一話使う。どこからその熱量出てくるのと聞きたくなるような熱さが全体を覆っている。
それをよく表しているのが,この漫画における秋元康という存在である。
もうこの人に関してはいちいち説明するより語録を書いていくほうがいいと思う。
(熱血主人公達とと話した後)タバコを吸う→側近「タバコはおやめになったのでは?」→「たまにはいいだろう?綺麗な体でいるには,ピュアなものに触れすぎた…」
「チームKが団結力No.1といわれる所以はそのステージにある。調和と自己主張の境界線を行くショー!それはただのダンスと呼ぶには余りに荒々しい…16人の少女が起こす台風だ」
「今日のオーディション,前田敦子が来るらしい」→側近「え,敦子さんが?なぜですか?」→「知らんよ。彼女はまるで猫だ。…今日のオーディション,荒れるかもな。猫は,鼻が利くという」
「金が目的なら無難にレコ大歌手の歌詞でも書いていたさ。 オレは"時代"を作りたいんだ」
これでも極々一部である。彼が登場するときはだいたい大文字で名言を吐いて去るくらいである。この漫画の無駄なシリアスさを体現しているようなキャラだ。
他にも前田敦子がファーにグラサンでいきなり主人公超罵倒したり主人公は骨が折れてもダンスしたり研究生が他人のファンを谷間見せて奪おうとしたりなぜか初音ミクのPが曲作ったり工事現場で仕事してその珍しさからSNSで流されるようにしたりとまあもう何がしたいんだかよくわからないくらい大真面目にアイドルスポ根している(ちなみに最新話ではヒロインが男と仲良く写るプリクラ捏造流失事件が起きてる)。
断言しよう。AKB0048より絶対面白いと思う。なぜこれをアニメ化しなかったのか…マリーにこれほど合う原作もないもんだが。アイマスを見てぬるさを感じた人はぜひこれを読んでいただきたい。

各誌から二つずつ選んでみました。
意外とオタクは少年誌読まない気がするので,深夜アニメガンガン見るような人にも同志が欲しいなと思って書いた。といっても今の三大少年誌が読まないともったいないほど面白いかといわれると全然そんなこともないが,昔から追ってるみとして一応レペゼンしとこうかなーと。最近少年誌からのアニメ化多いし(まあろくなもんアニメ化されないけどな…めだかはともかくなんで黒子とエリアの騎士。ぜったいウケないだろう)。
もし少しでも興味を持ったら単行本を買ってみてください。少年誌は単行本安いしね。
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