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姉とガルパンの最新話を見ているとき、「これバカ左翼にイチャモンつけられたりしないのかね」と妙な心配をした。
もちろん半分以上ギャグでいってるが、しかしここまでスポーツ感覚で女子高生たちにガチモンの戦車をバカバカ撃たせるというのはある意味戦争の娯楽化とも言えて、プリキュアを暴力表現とかいうような今のエンタメ界であればBPOに妙なクレームが来てもおかしくないと思ったのも事実である。
しかし、ガルパンを見てると隔世の感を感じずにはいられない。
前も言ったが、最初自分としてはガルパンというのは大魔法峠のパヤタン回のような(うぽってのようなといってもいい)、戦争映画のパロやミリオタネタをちりばめたギャグアニメを想像していた。だが、実際は予想以上に吉田玲子の色が反映されまくった、言ってしまえばギターを捨てて戦車に乗り込んだけいおんというようなものだった。
水島努もギャグアニメでのエグい演出というよりは、今まで職業監督としての特色に近い演出を感じさせない演出であり、恐らくもっとやりたいと思ってるであろう上で書いたパロネタは極力抑えていて、初のオリジナルとしてはエゴを出さないんだなぁと感心というか驚いた。
正直一話の印象は地味でつまらんという感じではあったのだが、しかし五話まで見て、キャラの魅力やスポ根的ノリ、迫力ある戦闘シーンなどを楽しんだ今となっては、むしろこの地味さ加減、戦車という異常なギミックを全く異常だとしない描き方に、妙な深読みをしてしまうほどになった。
思い出したのは「戦略大作戦」だ。
戦争映画の名作の一つであり、水島努の好きな作品でもある。ゆかりがスパイしたとき名乗ったオッドボール三等軍曹の元ネタはこれである。
戦争映画好きの友人に勧められて自分も見たのだが、なかなか不思議というか、絶対に日本人はこれを撮ることはできないだろうなと思えた。
この映画は戦争映画なのだが、コメディである。ありがちな悲壮感は全くない。徹頭徹尾湿っぽくならず、ひたすらにハラハラドキドキと爆笑の連続である。といっても別に「ホットショット」のような全開ギャグであるとか、「イングロリアス・バスターズ」のようなパロディ映画というわけでもない。戦争に対する妙なリアリティがあり、登場人物たちの心情の根底にはどこか兵士としての悲哀みたいなものが間違いなくある。だが、全面には決して押し出さない。戦争や兵隊というものをしっかりと見据えたうえで、だがユーモアをもって描いている。
日本において、戦争を描くというのはイコール戦争の悲劇を描くことである。
とにかく戦うことの空しさ、狂気、巻き込まれるものの悲しみをひたすらに描く。それ以外の感性はないといっていい。敗戦国ということで、戦争にいい思い出がないからだろうか。気持ちもわからんではないし、そりゃ戦争なんてやらないに越したことはないが、しかしいくらなんでも一面的すぎる。
だが、ストライクウィッチーズは違った。
戦争の悲劇性をしっかりと描きつつ、だがそこに必ずユーモアと燃え、そして萌えがあった。バトルを悲壮感よりも爽快感を重視して描いた。それはある意味でB級ハリウッド映画やスーパーロボット物に近い描き方だが、しかし違うのは悲劇性への深い理解と、その上で決して悲劇性を露わにすることなく娯楽として描くという相対化した精神だ。
ガルパンはスト魔女からさらに悲劇性を抜いたものと言える。
戦争というものを悲劇とせず、あくまで冷静にギミックとして見つめ、それに対する様々なオブセッションをもった人たち(鈴木貴昭やフミカネ、そして水島努)があえてそのオブセッションを押し出すことなく、吉田玲子という戦争ものから一万メートル離れた女性をフィルターにすることであくまで滲み出るようにした娯楽作品。だが決して久米田作品やうぽってのようにパロだけのギャグアニメとして終わらせるのではなく、あくまでスポ根として描くところに水島努(か吉田玲子かはたまたプロデューサーかわからんが)の信念を感じる。
俺は「この後みほ達が本当の戦場に出てみほ以外全員死ねば名作」とかいったが、今ならそれがいかに彼らの本意でないかわかる。「Uボート」ではない。「戦略大作戦」なのだ。「ソラノオト」ではなくけいおんなのだ。アメグレを流している場合ではない。エンターエンターミッショーンなのだ。もうそんなわかりきった悲劇性に涙する時代は終わったのだ。戦車をデコり、携帯で連絡しあい、野球やサッカーの感覚でわーいズドンでパタンと白旗という戦争こそ現代日本としてのリアリティなのだ。
もちろんそれはリアルな戦争ではない。ガンダムUCとか宇宙戦艦ヤマトのほうがそりゃーリアルであろう。どうぞリアル(笑)な戦争が大好きな方はそういうのをみて「いやぁせんそうってよくないなぁ(涙)」とか言っていてください。俺たちはそんなのどうでもいいんで。みほちゃん達がスカートで必死に戦う姿にハァハァしてるんで。個人的には武部ちゃんかな!あと麻子ちゃん!あの眠そうにしつつすげえハンドルさばきがいいよね!
ガンダムに縛られたアニメを解放したスト魔女スタッフの功績の大きさを日々噛みしめる。そして未だにガンダムに縛られたサイコパスやSAOの古臭さにため息をつく毎日である。
ガルパン四話で道路を走る戦車、あれは劇場版パトレイバー2のパロにも思えるが、あれをギャグとしてやれる辺り本当に隔世の感である。本広のバカならドヤ顔で社会風刺にするに違いない。むしろ大本の押井すらあれをギャグ半分でやってるというのに…踊る外したからってアニメに逃げ込んでくるんじゃねえよ。
もちろん半分以上ギャグでいってるが、しかしここまでスポーツ感覚で女子高生たちにガチモンの戦車をバカバカ撃たせるというのはある意味戦争の娯楽化とも言えて、プリキュアを暴力表現とかいうような今のエンタメ界であればBPOに妙なクレームが来てもおかしくないと思ったのも事実である。
しかし、ガルパンを見てると隔世の感を感じずにはいられない。
前も言ったが、最初自分としてはガルパンというのは大魔法峠のパヤタン回のような(うぽってのようなといってもいい)、戦争映画のパロやミリオタネタをちりばめたギャグアニメを想像していた。だが、実際は予想以上に吉田玲子の色が反映されまくった、言ってしまえばギターを捨てて戦車に乗り込んだけいおんというようなものだった。
水島努もギャグアニメでのエグい演出というよりは、今まで職業監督としての特色に近い演出を感じさせない演出であり、恐らくもっとやりたいと思ってるであろう上で書いたパロネタは極力抑えていて、初のオリジナルとしてはエゴを出さないんだなぁと感心というか驚いた。
正直一話の印象は地味でつまらんという感じではあったのだが、しかし五話まで見て、キャラの魅力やスポ根的ノリ、迫力ある戦闘シーンなどを楽しんだ今となっては、むしろこの地味さ加減、戦車という異常なギミックを全く異常だとしない描き方に、妙な深読みをしてしまうほどになった。
思い出したのは「戦略大作戦」だ。
戦争映画の名作の一つであり、水島努の好きな作品でもある。ゆかりがスパイしたとき名乗ったオッドボール三等軍曹の元ネタはこれである。
戦争映画好きの友人に勧められて自分も見たのだが、なかなか不思議というか、絶対に日本人はこれを撮ることはできないだろうなと思えた。
この映画は戦争映画なのだが、コメディである。ありがちな悲壮感は全くない。徹頭徹尾湿っぽくならず、ひたすらにハラハラドキドキと爆笑の連続である。といっても別に「ホットショット」のような全開ギャグであるとか、「イングロリアス・バスターズ」のようなパロディ映画というわけでもない。戦争に対する妙なリアリティがあり、登場人物たちの心情の根底にはどこか兵士としての悲哀みたいなものが間違いなくある。だが、全面には決して押し出さない。戦争や兵隊というものをしっかりと見据えたうえで、だがユーモアをもって描いている。
日本において、戦争を描くというのはイコール戦争の悲劇を描くことである。
とにかく戦うことの空しさ、狂気、巻き込まれるものの悲しみをひたすらに描く。それ以外の感性はないといっていい。敗戦国ということで、戦争にいい思い出がないからだろうか。気持ちもわからんではないし、そりゃ戦争なんてやらないに越したことはないが、しかしいくらなんでも一面的すぎる。
だが、ストライクウィッチーズは違った。
戦争の悲劇性をしっかりと描きつつ、だがそこに必ずユーモアと燃え、そして萌えがあった。バトルを悲壮感よりも爽快感を重視して描いた。それはある意味でB級ハリウッド映画やスーパーロボット物に近い描き方だが、しかし違うのは悲劇性への深い理解と、その上で決して悲劇性を露わにすることなく娯楽として描くという相対化した精神だ。
ガルパンはスト魔女からさらに悲劇性を抜いたものと言える。
戦争というものを悲劇とせず、あくまで冷静にギミックとして見つめ、それに対する様々なオブセッションをもった人たち(鈴木貴昭やフミカネ、そして水島努)があえてそのオブセッションを押し出すことなく、吉田玲子という戦争ものから一万メートル離れた女性をフィルターにすることであくまで滲み出るようにした娯楽作品。だが決して久米田作品やうぽってのようにパロだけのギャグアニメとして終わらせるのではなく、あくまでスポ根として描くところに水島努(か吉田玲子かはたまたプロデューサーかわからんが)の信念を感じる。
俺は「この後みほ達が本当の戦場に出てみほ以外全員死ねば名作」とかいったが、今ならそれがいかに彼らの本意でないかわかる。「Uボート」ではない。「戦略大作戦」なのだ。「ソラノオト」ではなくけいおんなのだ。アメグレを流している場合ではない。エンターエンターミッショーンなのだ。もうそんなわかりきった悲劇性に涙する時代は終わったのだ。戦車をデコり、携帯で連絡しあい、野球やサッカーの感覚でわーいズドンでパタンと白旗という戦争こそ現代日本としてのリアリティなのだ。
もちろんそれはリアルな戦争ではない。ガンダムUCとか宇宙戦艦ヤマトのほうがそりゃーリアルであろう。どうぞリアル(笑)な戦争が大好きな方はそういうのをみて「いやぁせんそうってよくないなぁ(涙)」とか言っていてください。俺たちはそんなのどうでもいいんで。みほちゃん達がスカートで必死に戦う姿にハァハァしてるんで。個人的には武部ちゃんかな!あと麻子ちゃん!あの眠そうにしつつすげえハンドルさばきがいいよね!
ガンダムに縛られたアニメを解放したスト魔女スタッフの功績の大きさを日々噛みしめる。そして未だにガンダムに縛られたサイコパスやSAOの古臭さにため息をつく毎日である。
ガルパン四話で道路を走る戦車、あれは劇場版パトレイバー2のパロにも思えるが、あれをギャグとしてやれる辺り本当に隔世の感である。本広のバカならドヤ顔で社会風刺にするに違いない。むしろ大本の押井すらあれをギャグ半分でやってるというのに…踊る外したからってアニメに逃げ込んでくるんじゃねえよ。
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自己紹介:
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好きなアニメ:
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好きな音楽のアーティスト:
モグワイ,スピッツ
好きな漫画:
宮本から君へ,ガンスリンガーガール
好きなラノベ:
イリヤの空,UFOの夏
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