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昨日言った通り今年のアニメのベスト10をやります。
1.ロボティクスノーツ
2.夏目友人帳 肆
3.さくら荘のペットな彼女
4.夏色キセキ
5.武装神姫
6.ガールズ&パンツぁー
7.アマガミSS+
8.TARITARI
9.ゆるゆり♪♪
10.エウレカセブンAO
クソアニメベスト5も。
1.ソードアートオンライン
2.フェイトゼロ
3.神姫絶唱シンフォギア
4.中二病でも恋がしたい!
5.輪廻のラグランジェ
まず今年はアニメがつまらなかった年だといえる。
平均レベルももちろん微妙だったし、ハルヒ→00→ギアス、スト魔女→けいおん→俺妹(けいおん、スト魔女の二期)→まどマギと例年名作といえるアニメを生み出してきた深夜アニメ枠であるが(ギアスと00は日5だが)、今年はそういう一大ブームを巻き起こすほどの作品が生まれなかった初めての年なのではないか。
むろん売り上げ的には例年に比べ全く劣ることはなく、むしろ一万越えがごろごろ生まれSAOやフェイトゼロに至っては三万近くという好成績を残しているわけだが、しかしまあ少なくとも個人的には今までの名作と比べるべくもない駄作であり、また客観的に見ても一部の熱狂的なファンという印象の方が大きい(まあスト魔女の方が圧倒的に一部の熱狂的ファンだが…そこは所詮個人ブログということで)。
何故か。
偶然で片づけてもいいが一応それなりに理屈をつけてみると、やはりバトルアニメの低迷ということが一つ言えると思う。
今年やったバトルアニメというとEVOL、アクセルワールド、AO、信奈、カンピオーネ、ホライゾン、K、コードブレイカー、これゾン、サイコパス、絶園のテンペスト、シンフォギア、SAO、ドッグデイズ、フェイトゼロ、めだか、モーパイ、ラグランジェというところか。
どうだろう。俺はひどいと思う。
自分で選んで驚いてしまうがクソアニメベスト5のうち中二病以外全部バトルアニメという。お前がバトルアニメ嫌いなだけやんけと言われそうだが別にバトルアニメ自体嫌いなわけではない。事実上で挙げたもののうちコードブレイカーとこれゾン以外大体見ている。その上でこれらは明らかにクソである。
逆に言うとバトルものでないアニメが今本当に強い。数も多いし質もいい。
つまりまあ乱暴に言えばどんどんアニメ界が繊細、軟弱になっていっているということだと思う。
作画を使ったド派手なアクションより細かい心理描写。かっこいい主人公より悩める少女。SAOの台頭はその反作用だとすら思う。つまりド派手でかっこいいだけのアニメ。シンフォギアも。
それは悪いことではない。それによる良作が多く生まれた。それが俺のベスト10である。
ロボノ、夏目、さくら荘、夏色キセキ、タリタリ。どれも昔のアニメにはなかったタイプの、ひたすら心理描写を重きに置いた作品である。
またこれらが2012年において大事な点として、主人公たちが傷つくということがある。
今までウケたバトルものでないアニメというとそれこそけいおんのようなひたすら女子同士がうだうだやってるアニメか、またはハーレム系というものが多かったわけだが、その対極に位置したのが去年も書いたがマリー率いる気合のラブコメ?軍団である。ただこれも去年書いたが彼ら(というかマリー)はエゴが強すぎてちょっとぐえー感が否めなかったのだが、先述した5作品はマリーほどグサグサくるほどでもなくかといってぬる過ぎてあくびが出るほどでもなく、実に今の深夜アニメとして丁度いい塩梅になっている。
特に夏色キセキと夏目。これらは本当に美しいバランスの取れたアニメだと思う。女の子四人ということでダベリ系日常アニメと思わせて実はそれこそ少女漫画よろしく個性豊かなキャラたちがぶつかり合いつつも結局仲良くなる青春アニメ。まあ作画がほんとーーーにひどかったのでそこは何とも言えないが、これがオリジナルということは目を見張るべき事実だと思う。
また夏目は原作ありだが原作がまた絶妙なさじ加減の暗さがあり、またそのアドバンテージを考慮に入れてなお演出力は本当にとんでもなかった。あれほど繊細な展開の味をひとつとして殺すことなく、むしろ120%にしてアニメにする手腕は恐るべきものである。大森監督には早くオリジナルアニメをやってほしいと思う。
タリタリ、ロボノ、さくら荘も、どれも主人公たちがしっかりと苦悩し、それを乗り越える。しかもそこで萌えやサービス精神が忘れられることもない。エンタメとしてとても強度のある、未来を感じる作品群である。
ただロボノやさくら荘は萌えの部分をしっかりやっているのに対しタリタリはそこが少し弱い印象があるのと、ロボノやさくら荘ほどの個性を感じずただのイイハナシになってしまったのが少し残念だったので順位は低め。逆に両親との絡みをかなりしっかりやったというのは好感が持てて、そこはロボノやさくら荘には無い個性だったなとは思う。もっと和奏のお父さんをうまく使ってくれたら…あの人はすごいいキャラしてたと思う。
ガルパンも方向性は違うが上の5作品と同じ部類である。心理的な苦難ではなくスポ根としてのハードルを当てることで話に強度をもたらす。そのハードルの作り方…つまり単純な意味でのシナリオの力が弱いなぁとは感じたが、いいアニメであることには間違いない。
逆にその狙いがうまくいかなかった典型例として輪廻のラグランジェがある。
まさにガルパンでいうところの戦車をロボその他SF的なギミックに変換すればかなり似たような構図になる。が、ガルパンとラグランジェの最大の差はバランス感覚の欠如だろう。妙にSF部分で欲を出したせいで核である青春部分がおろそかになり、またSF部分での腕もさしてなかったせいでどっちつかずの微妙アニメになってしまった。
ただこれは逆に惜しいともいえる。女の子だけの日常系アニメとロボアニメをもっとうまく融合できればそれはそれこそ2012年型のロボアニメとなれたわけで、試みとしては面白かったといえる(まあその試みは来季高村監督がやってくれるわけだが)。
そしてまあ…ラグランジェのSF部分に才能があったバージョンがAOといえるだろうか。
この時代にあそこまでしち面倒くさいSFロボアニメをやろうと考えるその心意気は尊敬に値する。ただ結局バランス感覚は破綻してるわけで諸手を挙げて賛辞するレベルでは決してないが、まあチャレンジングという意味で10位。
最後にアマガミだが、これはつまり男が死ぬ気で恋をする唯一に近いアニメということで入れさせてもらった。
笑えるのだがさっき言った「主人公が傷つく」というのはほとんど女の子の話である。今の時代アニメではなぜか基本的に女が傷つく。ギャグだと思って聞いてほしいが今のラノベ読者は主人公の男が傷つくと「作者にバカにされている」と思ってしまうらしい。どこまで保護されれば気が済むのか…そりゃ中二病やSAOがウケるわけである。
さくら荘もかなり主人公がボコボコにされるわけだがそれは夢を追う部分でなわけで、恋愛部分では相も変わらずハーレムである(まあそこがいいというのもあるが)。男が恋に夢中になるというシナリオを真正面から書いたアマガミというアニメは今の時代かなり貴重であり、瀬戸といいそういうのに弱い俺として7位に入れさせてもらった。
武装神姫はただ面白いから。ゆるゆりはギャグ日常系の完成形として。
総論。
去年俺は2012年に期待するものとして「けいおんのその先」と言った。
そして今年はその先というものの方向性は見ることができたなと思う。ただその質自体はさきほど言った通り微妙な部分もあるが。
つまり青春。日常ではなく。傷つくけれど楽しい青春。その傷つく部分を単純に部活動、夢、恋愛やロボなど様々な方法論で描いていくアニメが多かった。それはもう少し商業的な話で書けばバトルアニメが流行らない今必然的にそうでないものが増え、その中でさすがに萌えとエロだけに頼ってもしょうがないという人たちが上のようなアニメを作っていったというだけなのだと思うが、しかしそれは大事なことである。今のアニメの時流から離れず、だが自分なりの意地を通すという心意気。その根底こそ俺がそのアニメにはまる本当の理由である。
まあかといってその方向性の最高峰ともいえるものを去年アイマスという形で提示されてしまった手前さすがに脳みそぶっ飛ばされるほどの感銘を受けるアニメはなかったというのも正直なところではあるが(告白すると今年BD一枚も買ってません。ロボノはまだわからんけど)。
ただその中で唯一ホームラン級にぶっ飛ばされたアニメがあった。
言うまでもなかろう。エヴァQである。
凡百のクズSFなんぞ及びもつかないレベルの最上級のロボアニメでもありつつ、現代的な繊細さも決して失わず、何よりもしっかり萌えや燃えというエンタメを忘れないその精神。アイマスとは逆位相での俺にとっての完璧な返答である。
俺はヴンダーが宙に浮いたその瞬間ようやく気付いたのだ。今のロボアニメ、いやバトルアニメがいかにつまらないかということを。SAOでひゃあひゃあ言っている場合ではないのだ。ホライゾンなどゴミクズだ。今こそ戦わねばらならない。世界を壊す悪どもに、いかなる苦難が立ちはだかろうとも、死ぬ気で鉄槌を下さなければいけないのだ!
というわけで2013年に期待するものは二つ。
まずは上でいう「青春」アニメの完成形。つまりアニメとしての質も高く、萌えられてしっかりと話も面白いアニメ。
まあ難しいとは思う。まさかたまこまーけっと(笑)に期待するほどバカでもない。かといって今出ている情報でその候補となりそうなものもなかなか無い。今のところ特にめぼしいオリジナルの青春アニメが発表されてるわけでもなし、原作ありアニメだと微妙そうなラノベや相も変らぬ日常系四コマしかない。最初あの亀井さん監督ということで俺修羅に期待していたんだがどうやら原作が俺妹系らしいと聞いてこりゃ無理かなと思った。とりあえずさくら荘とロボノのラストに期待しつつ続報を待つしかあるまい(ちょっとフォトカノには期待してたりする)。
そしてもう一つはQに対抗できるバトルアニメである。
こちらは期待できそうである。まず!何よりも!ビビッドレッドオペレーションがある!
あのスト魔女の高村監督がA-1で描くガチバトルアニメである。何も恐れる必要などない。吉野なんぞもうただのタイプライターである。それ以上の役割は許さん。自分で「僕は壁です」とか言う辺り十分自認してるであろう!ただひたすらに期待だけをして待たせてもらう!
あとは翠星のガルガンティアと革命機ヴァルヴレイヴ(ヴ多いな)には少し期待している。
前者は虚淵だし後者も大河内と新人監督だし何とも言えないが、ギアス以降バカウケしたオリジナルバトルアニメって無いわけで、まあその後継者として期待する分にはいいんじゃないかなとは思う。ただ本当に今面白いとか作画とかよりも時流に乗るかとかバランス感覚とかの方がウケるのにも俺がはまるのにも重要なわけで、そこら辺はキャラデザや雰囲気を見るにどうも怪しいなぁとは思うが…でもやっぱり単純に面白いってのは大事だし。AOとかラグランジェみたいな無茶苦茶ロボものよりは面白いことを期待したい。
あとは錦織監督の続報。
なにせアイマスのあとQに原画で関わっていて、しかもQの主要スタッフである鶴巻さんと深い繋がりをもつ人物なわけで、これはもう期待するなと言う方が無理。この人ならクソ原作でもBD買う域に達している。
まあ単純にアイマス的なものをやってくれてもそれはそれですごい楽しみなんだけど、個人的にはそれこそ正しいガイナスピリットを継承したワクワク萌え萌えロボアニメをやってほしいと切に願う。アイマスもかなりヒットしたし次回は自分発案のオリジナルアニメをやってくれるのではないだろうか。とりあえず谷口監督のような音沙汰無しだけは勘弁してほしい。できればビビオペの作監あたりを手始めに!
そういえばというわけでもないが谷口プロデュースの魔法少女ものというものもあるらしく、それも楽しみ。ある程度以上の才人は何やっても大丈夫というのが俺の持論なので。
アニメの質それ自体は微妙な年だった。それは間違いない。
ただムーブメントがいったん去った後の静けさというか、SAOだのフェイトゼロだのがアホみたいに売れる中水面下での動きとでもいうようなものを感じ取れたとも思う。
来年何かが起きる。そう信じたくなる何かがある。
もちろんまどマギのような確信犯的なカウンターは起きないだろう。ハルヒやけいおんのようなエポックメイキングな作品が出るとも思えない。
だが、アイマスやスト魔女のような、わかりやすく革新的ではないがその実信じられないような力を秘めたアニメが生まれる可能性はあると思う。少なくとも電波女やワーキングのような質も個性もあるアニメは絶対に生まれる。これは確信に近い。というかそうでなくては困る。来年は俺も社会人である!それで今年レベルだったら精神疾患間違いなしである!いやだ!
今はとりあえずビビオペに期待しながらスト魔女二期のスタンダードボックスで年を越すとしよう。よいお年を!
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
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好きなアニメ:
パトレイバー劇場版2.瀬戸の花嫁
好きな音楽のアーティスト:
モグワイ,スピッツ
好きな漫画:
宮本から君へ,ガンスリンガーガール
好きなラノベ:
イリヤの空,UFOの夏