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今年はディスクレビューから。
あちこちのアルバムオブザイヤーに載っていて気になっていたところでロッキンオンのレビューであの天井さんが「James Blakeをも凌駕する」とまで書いていて買おうと心に誓ったところCDで4000円もすることを知り愕然としていたらそういえばアナログ盤が町田のディスクユニオンにあったなと気づき元旦に慌てて店へと走り薄い本を買うついでに購入。
まさに期待を裏切らない出来でした。
基本的な構成要素は三つ。優しく美しい女性ボーカルのコラージュ、同様に美しく、が少し重いアンビエント、そして硬質なビート。この三位一体が素晴らしい。
フォーク的なメロディの美しさにアンビエントを加え現代流逃避音楽にしてみせたのが前にブログでも紹介したGrouperなわけだが、そこに思ったよりもずっと重くて固いビートを含めることで肉体性まで獲得する。もちろんアンビエントとしての陶酔はGrouperよりも減ってしまうが、ビートがいい意味で単調なのでテクノ的な陶酔が代わりに付け足されてサイケデリックさが後退した印象はない。しかし決して全てが適当なイーブンキックというわけではなく、イントロやブレイクなどある程度ダンスミュージックとしてのお約束を忘れていないというのもさらに好印象である。こういう強迫観念的ではない(早い話EDM的ではない)快楽性の高さはAndy Stottがミニマルダブのプロデューサーであることも関係しているだろうが、しかし決して地味音楽になっていないのはやはり今作からの躍進であるように思う。まさにクラブミュージックとドローン/アンビエントのダークな融合といえるだろう(そのような作品はデムダイク・ステアやレイムなど一部のジャンルとなっているらしい)。
そこには逃避ではないサイケデリックが広がる。力強さを持ち、そしてどこか怒りとロマンすらも感じるサイケデリックである。
Factory Floor的な感覚もある。決してふぬけた面をしたバカ音楽などではない。沈痛な面持ちで卓を操作するAndy Stottの姿が目に浮かぶ(来日するらしい。ぜひ行きたい)。だがニヒリズムだけでもない。アヴァンギャルドに寄りすぎることもない。それではインディ至上主義の餌食になるだけである。彼はそこに耽溺することもない。
ニヒリスティックなビートと重苦しいSEを全体にちりばめつつ、だが先述したようにそこに美しいボイスコラージュを混ぜることで彩りを加え、ビートを操ることで快楽性を付加する。それは無駄なことではない。素晴らしいことである。作品に多面性をもたらす。怒り嗤う顔にほんの少しの愛と情熱をもたらす。それは現代的なセンスだと俺は思う。それこそ天井さんが言うようにJames Blakeとバランスは違えど近い印象を持たせる。まさに俺が音楽の最先端、最深部に求める感情である。
『ビビッドレッド・オペレーション』が始まる。
愛と情熱にほんの少しの、だがとても大切な悲しみを添えたアニメになる。そんな期待をしてしまう。それもとても美しいものである。今アニメほど大衆性を恐れずに作家性をもって作品を作る文化を俺は知らない。他の文化(音楽を筆頭に)が愛と情熱を叫んでもほとんど間違いなくどうしようもなく薄っぺらいものにしかならないが、アニメ、その中でも高村監督が叫んでくれるのであれば、『ストライクウィッチーズ』を作ってくれた彼であれば、その言葉に喜んで耳を傾けたくなる自分がいる。
その逆位相として『Luxury Problems』はある。エゴをむき出しにする音楽ならではの暗さと冷たさを全開にした、だが決してそれだけではないそのエゴなりの美しさも併せ持った作品。俺はこれを『ビビオペ』(『ビビパン』ではない)と並べる。
少しづつにじり寄る現実の悪夢。それをうち払うのはもはや『けいおん』やUSインディなどの適当な逃避などではない。もっと積極的な明るさを持ったアニメか、もしくは逃避などという度を超えたニヒリスティックでロマンチックな音楽である。"Up In The Box"のイントロから瞬間のブレイクの後響く重すぎるほどのビートは、間違いなくその答えの一つである。ライブに行きたい。
あちこちのアルバムオブザイヤーに載っていて気になっていたところでロッキンオンのレビューであの天井さんが「James Blakeをも凌駕する」とまで書いていて買おうと心に誓ったところCDで4000円もすることを知り愕然としていたらそういえばアナログ盤が町田のディスクユニオンにあったなと気づき元旦に慌てて店へと走り薄い本を買うついでに購入。
まさに期待を裏切らない出来でした。
基本的な構成要素は三つ。優しく美しい女性ボーカルのコラージュ、同様に美しく、が少し重いアンビエント、そして硬質なビート。この三位一体が素晴らしい。
フォーク的なメロディの美しさにアンビエントを加え現代流逃避音楽にしてみせたのが前にブログでも紹介したGrouperなわけだが、そこに思ったよりもずっと重くて固いビートを含めることで肉体性まで獲得する。もちろんアンビエントとしての陶酔はGrouperよりも減ってしまうが、ビートがいい意味で単調なのでテクノ的な陶酔が代わりに付け足されてサイケデリックさが後退した印象はない。しかし決して全てが適当なイーブンキックというわけではなく、イントロやブレイクなどある程度ダンスミュージックとしてのお約束を忘れていないというのもさらに好印象である。こういう強迫観念的ではない(早い話EDM的ではない)快楽性の高さはAndy Stottがミニマルダブのプロデューサーであることも関係しているだろうが、しかし決して地味音楽になっていないのはやはり今作からの躍進であるように思う。まさにクラブミュージックとドローン/アンビエントのダークな融合といえるだろう(そのような作品はデムダイク・ステアやレイムなど一部のジャンルとなっているらしい)。
そこには逃避ではないサイケデリックが広がる。力強さを持ち、そしてどこか怒りとロマンすらも感じるサイケデリックである。
Factory Floor的な感覚もある。決してふぬけた面をしたバカ音楽などではない。沈痛な面持ちで卓を操作するAndy Stottの姿が目に浮かぶ(来日するらしい。ぜひ行きたい)。だがニヒリズムだけでもない。アヴァンギャルドに寄りすぎることもない。それではインディ至上主義の餌食になるだけである。彼はそこに耽溺することもない。
ニヒリスティックなビートと重苦しいSEを全体にちりばめつつ、だが先述したようにそこに美しいボイスコラージュを混ぜることで彩りを加え、ビートを操ることで快楽性を付加する。それは無駄なことではない。素晴らしいことである。作品に多面性をもたらす。怒り嗤う顔にほんの少しの愛と情熱をもたらす。それは現代的なセンスだと俺は思う。それこそ天井さんが言うようにJames Blakeとバランスは違えど近い印象を持たせる。まさに俺が音楽の最先端、最深部に求める感情である。
『ビビッドレッド・オペレーション』が始まる。
愛と情熱にほんの少しの、だがとても大切な悲しみを添えたアニメになる。そんな期待をしてしまう。それもとても美しいものである。今アニメほど大衆性を恐れずに作家性をもって作品を作る文化を俺は知らない。他の文化(音楽を筆頭に)が愛と情熱を叫んでもほとんど間違いなくどうしようもなく薄っぺらいものにしかならないが、アニメ、その中でも高村監督が叫んでくれるのであれば、『ストライクウィッチーズ』を作ってくれた彼であれば、その言葉に喜んで耳を傾けたくなる自分がいる。
その逆位相として『Luxury Problems』はある。エゴをむき出しにする音楽ならではの暗さと冷たさを全開にした、だが決してそれだけではないそのエゴなりの美しさも併せ持った作品。俺はこれを『ビビオペ』(『ビビパン』ではない)と並べる。
少しづつにじり寄る現実の悪夢。それをうち払うのはもはや『けいおん』やUSインディなどの適当な逃避などではない。もっと積極的な明るさを持ったアニメか、もしくは逃避などという度を超えたニヒリスティックでロマンチックな音楽である。"Up In The Box"のイントロから瞬間のブレイクの後響く重すぎるほどのビートは、間違いなくその答えの一つである。ライブに行きたい。
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趣味:
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自己紹介:
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好きなアニメ:
パトレイバー劇場版2.瀬戸の花嫁
好きな音楽のアーティスト:
モグワイ,スピッツ
好きな漫画:
宮本から君へ,ガンスリンガーガール
好きなラノベ:
イリヤの空,UFOの夏
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