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「スクールカースト」という言葉を最近散見する。
この言葉を見たこと自体は数年前のアメリカのロックバンドのインタビューであり最近できた言葉というわけではないが、何となく今ネット界隈で議論されているワードであるような気がする。
それをはっきり認知したのは『桐島、部活やめるってよ』の日本アカデミー賞受賞からだ。
見る気がないので見ていないが、どうやらスクールカーストを主題とした話らしい。それもそれを革命するような。受けている層もピラミッドの下のほうに位置するもののようである。いや知らんけど。真面目に調べてないし。
まあ予兆はあったというか…今のヒットした学園物でカースト下層からの話でないものなんてほとんどないんじゃないだろうか。大体がそこから成り上がる話か「そこでもいいよね、ピラミッドなんてくだらない」とかいう肯定的なストーリーだ。
アニメにもその波がある。男の主人公はそのほとんどが冴えない普通の男であり、友達も多いわけではないし彼女なんているものはごくごく稀だ。いや、むしろ『僕は友達が少ない』や『中二病でも恋がしたい』、『俺の彼女と幼馴染が修羅場すぎる』『やはり俺の青春ラブコメは間違っている』など、ラノベを最底辺に位置していることを前面に出す、もしくはそういうピラミッドを気にしない主人公であるものが特にラノベアニメの中でとてもよく見る。
そりゃ受け手側が下層に位置するメディアなら当たり前の話ではある。モテモテヤリチンイケメン男よりダサダサ租チンブサメン男の方が共感という意味では圧倒的だろう。俺だってそうだ。
ただ、そんな現状に今いち乗り切れない自分がいる。
結局はふがいない自分を肯定するしかできないように思えるのだ。スクールカーストの底辺にいるものがその中で幸せを得る、もしくは上位者の象徴である異性からの承認を得て「スクールカーストなんてくだらない、人の価値はそんな尺度じゃ測れない!」とまあ最高にくだらない自己肯定に勤しむその受け手と書き手の依存関係が透けて見える。
そういう作品があってもいいと思うが、最近いくらなんでも多すぎる気がする。気持ち悪い。
しかも特にラノベアニメに顕著だが、最下層の人間が最も憧れる異性からの承認のされ方がびっくりするくらい荒い。簡単にいえば、何でヒロインが主人公に惚れるのかさっぱりわからない…というかもう惚れていること前提で話が進む。
別に俺だってそういうハーレムアニメの良さがさっぱり理解できないわけではない。マリーのぐえー感爆裂アニメより目と目が逢えば恋に落ちるアホみたいなエロアニメを見たくなる時ももちろんある。しかしさすがに最近のラノベラブコメアニメには嘘臭さしか感じない。バカバカしくなってくる。
だいたいスクールカーストという学校の負?の部分を描こうとしてる時点でリアリティの尺度はある程度リアル方面に傾くわけで、そこでヒロインだけオツムゆるゆる発情系女子にして違和感を感じないというのがわからない。シナリオの不自然さじゃなく萌えるか否かという話でも、そんなクソみたいなピラミッド構造見せつけられながらブヒるより何も考えず見られるアホハーレムのほうがよくね?稲中みたいにカースト制をうまくギャグに転嫁できてるわけでもなし。そりゃ無理だろ。登場人物のほとんどであるヒロインがカースト制とは真逆の頭を持ってるんだから。結局かわいそうな豚釣るためのお飾り設定なわけだ。
ある意味そんなものと真逆に位置するのが女しかいないアニメなんだと思う。共感を捨て、上位下位のない夢幻のような女集団を描くことでただ夢だけを与える。確かに嘘っぱちカーストアニメより全然いい。
しかしそれもどんどん減ってきている。さすがにこれだけ氾濫すれば縮小再生産にならざるを得ないのだからしょうがない。
なぜ男は女のようにピラミッドを真面目に見据え、頂点のものも底辺のものも偏見なく正面から描き、かつそれをエゴ丸出しにせずエンタメに昇華する方向にいかないのだろうか。いやまあそれは確かにかなり難しいしそれを中途半端にやった結果が巷に溢れる何がしたいのかよくわからん少女漫画なわけだが、それでもいつまでもくだらない傷のなめあい表現を繰り返すよりよっぽどましだと思うが…。
といっても別に男側にそういう表現が全くないわけではもちろんない。
『ニセコイ』は本当に面白いなと思う。あくまで完璧にハーレムの構図を、だがしかしできる限り嘘のないように、またつまらないエゴで気分を悪くさせるようなこともなく描く。まずもって楽のイケメンっぷりは近年のアニメでは上条さんぐらいしか思いつかない。これなら確かにハーレムにもなるわと思わせてくれる。しかもよくある優柔不断系でもない。「小野寺がいるから」という筋をちゃんと通す好感の持てるキャラである。よく『ニセコイ』を「ベタだけで作った漫画」と揶揄するものがいるが、俺に言わせれば古き良きラブコメであり、さらに言えばやるべきことをしっかりやってるだけの普通に素晴らしい作品である。バカしか騙されないクソ一発ネタラノベより何倍も強度がある。
そしてもう一つ。『俺の妹がこんなにかわいいはずがない』である。
この作品はむしろさっき言ったようなカーストアニメの源流と位置されているかもしれない。だが、主人公である京介は決して最下層の人間などではない。普通に友達もいるし、女子と話すことも厭わない。
それだけではただの一昔前のエロゲアニメ主人公だが、それらと京介の違いであり彼を非凡たらしめる要素の一つとして、「普通に下心がある」ということがある。
俺妹二期一話。黒猫の告白に「あ、あいつ俺のこと好きなの!?」とゴロゴロ転がる姿はよくあるハーレムアニメの主人公には決してないものだ。もしこれがそこらのラノベだったら「え?黒猫俺のこと好きだったの?知らなかったなぁー!」とかすました顔でぬかすに違いない。女に惚れてほしいと願い、やきもきして勘違い(でもないが)する。これぞ正しい高校生男子である。オタクの八割を占める悲しい女なんて興味ないアピールバカやその反転としての去勢鈍感ファンタジーイケメンとは全く違う。
きりりん氏率いるヒロインの圧倒的ツンっぷりやラブコメとしての丁寧さなど他にもこの作品の魅力はたくさんあるが、他との差異として顕著なのはやはりこの主人公のキャラの良さだと思う。主人公とは共感するためだけのエゴなし人形などであってはならないのだ。少なくともハーレムアニメならばそうなるだけの魅力ある人間でなければいけない。そのうえでかつ共感もできるほど人間味ある個性や細かなキャラ設定などがあったキャラこそ人気主人公の条件であり、それを満たしたのがキョンであり一夏さんであり京介だと思っている。上条さんはちょっと違うけど。
俺は「スクールカースト」という言葉が嫌いだ。なぜかといえばそこに「カースト」という言葉が入っているからだ。
それはつまりカースト制…「どんなに努力しても上層に上がることはできない」という諦め、そして「旧態依然で表面的な意味のないもの」という負け惜しみがある。
だがそれはどちらも間違いだ。最底辺から中の下あたりを行き来していた俺だからこそあえて言う。努力すれば少なくとも中層に行くことは間違いなくできるし、外面のよさというものは確実にその人の価値の一部である。
結局この言葉の裏にあるのはそういう努力が実らない恐怖、そしてブサイクやセンスのなさという先天的なハンデを持っている絶望をバカみたいな相対主義で必死に覆い隠して目を閉じ耳をふさいで逃げ回る卑屈な根性だ。
もちろんスクールカーストで全てが決まるわけではないし、また全てが決まると思い込んでいる馬鹿は一定数存在する。
だが自分の戦えない土俵で戦うものをバカにする性根を俺は美しいとは思わないし、そんな性根がにじみ出て汚れていっている今の表現媒体に嫌なイカ臭さを感じるのは俺だけではないと信じている。
この言葉を見たこと自体は数年前のアメリカのロックバンドのインタビューであり最近できた言葉というわけではないが、何となく今ネット界隈で議論されているワードであるような気がする。
それをはっきり認知したのは『桐島、部活やめるってよ』の日本アカデミー賞受賞からだ。
見る気がないので見ていないが、どうやらスクールカーストを主題とした話らしい。それもそれを革命するような。受けている層もピラミッドの下のほうに位置するもののようである。いや知らんけど。真面目に調べてないし。
まあ予兆はあったというか…今のヒットした学園物でカースト下層からの話でないものなんてほとんどないんじゃないだろうか。大体がそこから成り上がる話か「そこでもいいよね、ピラミッドなんてくだらない」とかいう肯定的なストーリーだ。
アニメにもその波がある。男の主人公はそのほとんどが冴えない普通の男であり、友達も多いわけではないし彼女なんているものはごくごく稀だ。いや、むしろ『僕は友達が少ない』や『中二病でも恋がしたい』、『俺の彼女と幼馴染が修羅場すぎる』『やはり俺の青春ラブコメは間違っている』など、ラノベを最底辺に位置していることを前面に出す、もしくはそういうピラミッドを気にしない主人公であるものが特にラノベアニメの中でとてもよく見る。
そりゃ受け手側が下層に位置するメディアなら当たり前の話ではある。モテモテヤリチンイケメン男よりダサダサ租チンブサメン男の方が共感という意味では圧倒的だろう。俺だってそうだ。
ただ、そんな現状に今いち乗り切れない自分がいる。
結局はふがいない自分を肯定するしかできないように思えるのだ。スクールカーストの底辺にいるものがその中で幸せを得る、もしくは上位者の象徴である異性からの承認を得て「スクールカーストなんてくだらない、人の価値はそんな尺度じゃ測れない!」とまあ最高にくだらない自己肯定に勤しむその受け手と書き手の依存関係が透けて見える。
そういう作品があってもいいと思うが、最近いくらなんでも多すぎる気がする。気持ち悪い。
しかも特にラノベアニメに顕著だが、最下層の人間が最も憧れる異性からの承認のされ方がびっくりするくらい荒い。簡単にいえば、何でヒロインが主人公に惚れるのかさっぱりわからない…というかもう惚れていること前提で話が進む。
別に俺だってそういうハーレムアニメの良さがさっぱり理解できないわけではない。マリーのぐえー感爆裂アニメより目と目が逢えば恋に落ちるアホみたいなエロアニメを見たくなる時ももちろんある。しかしさすがに最近のラノベラブコメアニメには嘘臭さしか感じない。バカバカしくなってくる。
だいたいスクールカーストという学校の負?の部分を描こうとしてる時点でリアリティの尺度はある程度リアル方面に傾くわけで、そこでヒロインだけオツムゆるゆる発情系女子にして違和感を感じないというのがわからない。シナリオの不自然さじゃなく萌えるか否かという話でも、そんなクソみたいなピラミッド構造見せつけられながらブヒるより何も考えず見られるアホハーレムのほうがよくね?稲中みたいにカースト制をうまくギャグに転嫁できてるわけでもなし。そりゃ無理だろ。登場人物のほとんどであるヒロインがカースト制とは真逆の頭を持ってるんだから。結局かわいそうな豚釣るためのお飾り設定なわけだ。
ある意味そんなものと真逆に位置するのが女しかいないアニメなんだと思う。共感を捨て、上位下位のない夢幻のような女集団を描くことでただ夢だけを与える。確かに嘘っぱちカーストアニメより全然いい。
しかしそれもどんどん減ってきている。さすがにこれだけ氾濫すれば縮小再生産にならざるを得ないのだからしょうがない。
なぜ男は女のようにピラミッドを真面目に見据え、頂点のものも底辺のものも偏見なく正面から描き、かつそれをエゴ丸出しにせずエンタメに昇華する方向にいかないのだろうか。いやまあそれは確かにかなり難しいしそれを中途半端にやった結果が巷に溢れる何がしたいのかよくわからん少女漫画なわけだが、それでもいつまでもくだらない傷のなめあい表現を繰り返すよりよっぽどましだと思うが…。
といっても別に男側にそういう表現が全くないわけではもちろんない。
『ニセコイ』は本当に面白いなと思う。あくまで完璧にハーレムの構図を、だがしかしできる限り嘘のないように、またつまらないエゴで気分を悪くさせるようなこともなく描く。まずもって楽のイケメンっぷりは近年のアニメでは上条さんぐらいしか思いつかない。これなら確かにハーレムにもなるわと思わせてくれる。しかもよくある優柔不断系でもない。「小野寺がいるから」という筋をちゃんと通す好感の持てるキャラである。よく『ニセコイ』を「ベタだけで作った漫画」と揶揄するものがいるが、俺に言わせれば古き良きラブコメであり、さらに言えばやるべきことをしっかりやってるだけの普通に素晴らしい作品である。バカしか騙されないクソ一発ネタラノベより何倍も強度がある。
そしてもう一つ。『俺の妹がこんなにかわいいはずがない』である。
この作品はむしろさっき言ったようなカーストアニメの源流と位置されているかもしれない。だが、主人公である京介は決して最下層の人間などではない。普通に友達もいるし、女子と話すことも厭わない。
それだけではただの一昔前のエロゲアニメ主人公だが、それらと京介の違いであり彼を非凡たらしめる要素の一つとして、「普通に下心がある」ということがある。
俺妹二期一話。黒猫の告白に「あ、あいつ俺のこと好きなの!?」とゴロゴロ転がる姿はよくあるハーレムアニメの主人公には決してないものだ。もしこれがそこらのラノベだったら「え?黒猫俺のこと好きだったの?知らなかったなぁー!」とかすました顔でぬかすに違いない。女に惚れてほしいと願い、やきもきして勘違い(でもないが)する。これぞ正しい高校生男子である。オタクの八割を占める悲しい女なんて興味ないアピールバカやその反転としての去勢鈍感ファンタジーイケメンとは全く違う。
きりりん氏率いるヒロインの圧倒的ツンっぷりやラブコメとしての丁寧さなど他にもこの作品の魅力はたくさんあるが、他との差異として顕著なのはやはりこの主人公のキャラの良さだと思う。主人公とは共感するためだけのエゴなし人形などであってはならないのだ。少なくともハーレムアニメならばそうなるだけの魅力ある人間でなければいけない。そのうえでかつ共感もできるほど人間味ある個性や細かなキャラ設定などがあったキャラこそ人気主人公の条件であり、それを満たしたのがキョンであり一夏さんであり京介だと思っている。上条さんはちょっと違うけど。
俺は「スクールカースト」という言葉が嫌いだ。なぜかといえばそこに「カースト」という言葉が入っているからだ。
それはつまりカースト制…「どんなに努力しても上層に上がることはできない」という諦め、そして「旧態依然で表面的な意味のないもの」という負け惜しみがある。
だがそれはどちらも間違いだ。最底辺から中の下あたりを行き来していた俺だからこそあえて言う。努力すれば少なくとも中層に行くことは間違いなくできるし、外面のよさというものは確実にその人の価値の一部である。
結局この言葉の裏にあるのはそういう努力が実らない恐怖、そしてブサイクやセンスのなさという先天的なハンデを持っている絶望をバカみたいな相対主義で必死に覆い隠して目を閉じ耳をふさいで逃げ回る卑屈な根性だ。
もちろんスクールカーストで全てが決まるわけではないし、また全てが決まると思い込んでいる馬鹿は一定数存在する。
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宮本から君へ,ガンスリンガーガール
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