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わが青春の監督、新海誠。
その最新作、『言の葉の庭』!
見てきました!
なんか書き出し全部これな気がするが、もちろん期待してなかった。
なんで?とかいう奴は間違いなく前作を見ていないんだろう。見た上でそう思うのであればおとなしくそっ閉じすることを勧める。価値観が違いすぎる。
予告映像もよくあるスイーツ恋愛映画臭プンプン。靴職人の15歳って何!?どんな人生送れば靴作ろうと思うわけ!?27歳OL?!かーっ出ましたよ新海さん特有の「俺女の人の気持ちわかっちゃうんだよねー」アピール!どーせそこらの三流少女漫画に出てくるレベルのつるっつるな自分カワイソ女なんだろ?!わかってんだよネタは上がってんだよ新海ぃ!!
まあこれでも十年前から追ってる身。骨を拾ってやるかと半ば諦めの境地で席に座った。
予想大当たりでした!
とりあえず良かった点からいこうか。
まずはユキノちゃんのエロさかわいさがやばかった!
27歳教師ってだけでエロさむんむんなのに新海作品史上最大級のおっぱい!しかもいつも通り生活感は妙にあるからエロさ倍増!だるだるのシャツ着て寝てるユキノちゃんのおっぱいマジ揉みしだきたいわ!
しかも真昼間から酒飲んでたりチョコ死ぬほど持ってたり料理下手だったりと萌え属性装備しまくり!弁当をタカオに笑われて「馬鹿にしてるでしょー!」って怒るユキノちゃんマジ天ー使!エンジェール!
あとまあこれを新海作品でいうのはもうバカバカしい感もあるがやっぱり相変わらず背景はすごい。本当にすごい。バカな評論家みたいな言だがマジで新宿御苑にいる気分。雨の表現とかアニメにおける最高峰なんじゃ?少なくとも細田とかのアニメ界トップクラスに匹敵する。
またちゃんと声優をプロにしているのは素晴らしい。
特に入野。ニュアンス演技をさせたら右に出る者はいない彼に新海作品はもはや極上の名演となるのは必然であり、事実俺が知る限りの彼のキャリアの中でも1、2を争う演技を見せていた。まあ花澤さんに関しては少しガキすぎるかなーとも思うが…おそらくそれを狙ったキャスティングなのだろう。とりあえずかわいかった!
さて。
クソな点ですが。
この作品をクソたらしめる部分を象徴するシーンが冒頭にあるので紹介する。
初めて二人が出会うシーン。特に会話をするでもなく、ぎこちない距離感が漂うベンチで、タカオが消しゴムを落とす。それを拾うユキノ。ほんの少し縮まる距離。そしてユキノが去るその時。
ふっと微笑みながら短歌を一言口ずさむのだ!
俺は笑い死ぬかと思った。
初めて会った中学生に何の説明もなくいきなり短歌を口ずさんじゃう系女子!完全に痛い!痛すぎる!
もちろんというか動機づけはあるが、それもなんと「タカオに自分がタカオの高校の古典教師であることを知らせたかった」ということだというのだ!
冗談きついっすwwwwwwwwww言えよ!「あたしあんたんとこの教師なんだけど色目使わないでくれる?」って言えよwwwwwwwwww何でドヤ顔短歌なんだよwwwwwwwwハルキニストかよwwwwwwwwww
つまりどういうことかというと、この作品全編にわたって演出のために脚本が動いているのだ。もっと簡単な言い方するとやりたいシーンのためだけに脚本を書いていることがありありとわかるということだ。
上のシーンもパッと思い浮かんだのだろう。去り際にクールに万葉集を詠う27歳古典教師が。そのために後付けで上で書いた動機づけを作ったのだろう!読めすぎるわ新海!
俺はこの作品を見て何となく最近よく見る女向け同人誌を思い出した。とにかくなんかそれっぽいシーンを並べ立てなんとなーくいい感じの雰囲気を醸し出していくだけ。絵もうまい。演出も綺麗。だが冷静に見てみれば特に何をしているわけでもないという上っ面だけのハリボテ作品。
そう、今回は演出もなかなかどうしてひどかった。秒速で見せた落ち着いた演出はどこへやら、三年前の売れ線邦画のような手垢のついたバカ演出のオンパレード。クライマックスシーンとか何?バカなの?フジテレビなの?入野一世一代の名演が一番大事なところでなるジャーン!っていう音楽で台無しだよ!
それ以外でも明らかに意味のないタカオの設定とか主人公二人のどっちつかずなキャラ設定とか友人たちの意味のなさとかTHE 悪役なヤンキーたちを出すそのセンスとかていうか新宿御苑で酒飲んじゃダメなんかい!とかもう色々言いたいことありすぎてはちきれんばかりだが基本的には上で言った「演出ありきの脚本」という指摘の中に含まれるので割愛する。
というかそういう脚本がダメってのは初歩中の初歩中の初歩なのでもうわざわざ指摘するもんでもないよね…これを好意的に見れる人はまじめにシナリオを見る目がないというかシナリオをどうでもいいと思っている人なんだと思う。そういう人今多いから意外とこの作品好評価もらえそうで怖いけどね。
まあ逆に言えばそういうシナリオ面での粗を気にしない人たちであればそこそこ楽しめるとは思う。友人が見たときカップルばかりだと言っていたがデートムービーとしてはなかなか最適なのでは?現代日本映画界におけるエンタメ性能としては結構高い。ユキノちゃんもかわいいし、やりたいこともわからんではないし、おおかみこどもとか星を追う子供よりは良かったと思う。
総括として一言。
「新海は脚本外注しよう」
もっとまともなスイーツシナリオだったらそこそこ楽しめたと思う。というか実際秒速がまさにそうだし(より正確にいうとシナリオと呼ぶのもおこがましいベタだけシナリオなだけだが、妙にレベルの低い作家性発揮されるより全然いい)。いいですよもう!SFセカイ系アニメはもう嫌ってわかってますよ!
ちなみに同時上映の5分短編はよかった。
つまりそういうことだよね。ちょっとしたイイハナシは書けるけど長編は書けないという(いや『言の葉の庭』も46分ですけど!)。新海にシナリオの才能がないというただそれだけ。マジで絵がうまいだけの同人作家!いや貶してませんよ?ただそういう人はそういう才能が合う場所があるという話でね。
つーわけで次は原作物でもやるといいんじゃないかな。スイーツ作家とかスイーツ漫画家とかの。楽しみにしてます。
いやまあ『星を追う子供』よりは全然面白いんですけどね…
友人の隣のおじさんは上映五分後に泣いてたそうです。
俺も短編は好きですね。ほのぼのしてて。
ちょっと俺には分かりませんでした。
すいませんアホで。
個人的には、『秒速5センチメートル』での"One More Time, One More Chance"の挿入でズッコけて以来、この人の作品はそう言うものだと思ってます。
「恥ずかしいな~」と思いながらも、最後まで観てしまい、それぞれの尺度で感動してしまう。
まさに、ベクトルの違う吉本新喜劇です。
過剰なセンチメンタリズムは良くも悪くも彼の特徴だったわけで。
ただ言の葉の庭のスイーツ臭い部分ってのは多作品に比べかなり顕著だったと思いますが。
無理やり理屈つけるなら新海が売れ線狙って悪い部分が目立つようになったという感じでしょうか。
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