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さすがに今日の朝書いたのはバカすぎるのでもうちょっと丁寧に書きます。
ネタバレします。
まず俺がどういう予想を立てていたかだが、もう予想を立てる気すらなかった。
地上波はEDに不満があったものの、それを塗り替えるグレンラガン的展開をまどマギがやるはずがないのはさすがに言われるまでもなく、かといってあそこまで綺麗に終わってしまった物語に簡単に思いつくような続きの展開があるわけないので、まーせいぜい最強の魔獣に立ち向かう四人(三人とか言わない)、負けそうなほむほむ、土壇場で現れるアルティメットまどか、何とか倒して大団円…とでもいうようなベタな話かなーと適当に思いながら、とりあえずさやかちゃんの生死を確かめるために映画館へ向かった。
まあ結局さやかちゃんは生き返ってありがたいとは思うが、それ以外はもう予想だの期待だのそんなつまらんレベルをとうに超えたぶっちぎりぶっちーワールドが展開されていた。
何せ
①謎のプリキュアもどき
②実はそれ全部ほむほむの夢
③しかもそれはQBのせい
④でもさやかちゃんたちのおかげでまどかほむほむ救出
⑤と思ったらほむほむスーパーヤンデレ化
⑥ほむほむラスボスになって終了
こんなんどうやって予想せえっちゅーねん!
まだ④ぐらいまでは結構頑張ってついていったが、そこからの怒涛のジェットコースター展開と悪乗りしすぎなシャフト演出(っつーかもうあれ宮本演出と言っていいよね)で頭がおかしくなりそうになりもう何も考えずとりあえず口をポカーンと開けながら眺めるだけだった。
そういう意味では綺麗な脚本とはいいがたい。それこそ本編もそうだったけども、やはりシーンの衝撃を重視しすぎてよくわかんない展開が多かったというのは正直なところだろう。特に④以降はもーちょっとちゃんとやっても…ていうかこれ1クールでやったほうがよかったんじゃ?
とはいってもさすがにぶっちーノリ一発の適当シナリオというわけではない。③までの流れは俺もなるほどなーと思わされたし、それ以外も多分かなり真面目にしっかり追っていけばそれなりの理屈はついていると思う。
また全体のモチーフである「まどか好きすぎてほむほむヤンデレ化」というテーマは地上波を見た人であればよくわかる理屈だろう。「概念なんて知るか!人間まどか返せ!」という気持ちは最終話にあんぐりさせられた俺としてもとても納得のいくものだった。
もちろんほむほむのキャラという観点では全く破綻はないと思うし、それ以外のキャラもしっかりスポットを当てつつキャラを守っているという点ではキャラアニメとしてのまどマギの良さもしっかり出ていたと思う(正直まどかが薄いかなーとは思ったが…まー概念になっちゃしょうがないっすね。つか他が濃すぎ)。
またさっきも言ったが監督である宮本氏の演出がとにかくキチガイすぎ。
冒頭のプリキュアもどきすら全カット背景動きカット効果何から何に至るまでもー個性あふれるマジキチ2000%で見ててこっちが疲れる。もちろん逆に言えばとても見ごたえのある映像ということでもある。さすがに変身シーンでさやかちゃんにブレイクダンスさせるのはねーやりすぎ!ネタ化させんのも大概にせーやこら!
んでまあ③から…というか②の途中からというべきかな?いやということはほぼ全編ということなんだけど(時間的には①が30分くらいのはずだけど)そこからはもうほんといやもうあれを何といえばいいか。
姉はウテナと言っていた。俺は旧劇エヴァだと思った。お分かりいただけるだろうか。それくらい謎キチ演出ということである。
いやもちろんウテナのような演劇性やエヴァのような邦画性はない。あれはマジでイヌカレーに代表される芸大生的(拙いという意味ではないです。語彙が少なくて申し訳ない)アート性が遺憾なくどころかもはや演出と言っていいのかわからないほど強烈に展開されていく。そのトリップ感はもはやジーニアスパーティすら彷彿とさせ、これを普通の深夜アニメファンが見たら酔うんじゃないかと軽い心配を覚えたくらいだ(上映中揺れたし!)。
しかもじゃーよくある謎演出アニメのように適当イミフシナリオかと言ったらもちろんそうではなく、前述したようにいつものようなぶっちーシナリオなわけで、あれはどう考えても一人の人間が二時間で処理できる情報量をぶっちぎりで超えていると思う。
そして何より⑥、つまりエンディングである。
普通にバッドエンドだった。もうなんかちょっとした希望すら見えなかった。どこからどう見ても完全に100%バッドエンドだった。超Cパート期待したけどなかった。続編告知もなかった。それが信じられないほど普通にバッドエンドだった。
なんかラストほむほむ投身自殺みたいな話もあるらしいが、続かない話を微に入り細に入り眺めて必至こいて考察するのは趣味じゃないのでどうでもいい。とりあえず話としてはまごうことなくほむほむ闇落ちバッドエンドである。
個人的にはそういうのは趣味ではない。続編告知でそこでまどかがほむほむ覚醒させる話がほしかったとは思うが、ぶっちーと趣味が合わないのはとっくに知ってるし今更どうこう言うつもりはない。
そんなことより、社会現象とまで呼ばれるほどバカ売れしたまどマギ、その誰もが期待する新篇で、ここまで視聴者を突き落す根性に俺は驚嘆した。
パンフを読んで目を疑ったが「ほむほむ悪魔化」という話は監督とぶっちー、岩上プロデューサーのブレストの中で提案されたらしい(ほむほむ魔女化の流れはぶっちーが最初からあったらしいが)。そこは止めろよプロデューサー…いくら続編作りたいからってお前ねー!
なんというか今の深夜アニメ業界はほんとよくあるエンタメ業界の法則が通用しないんだなぁと改めて思った。必ず女の子を出し、おっぱい揺らしまくり、だがぶっちーみたいなキチガイのシナリオをイヌカレーみたいなキチガイ絵に乗せたアニメが、バカみたいに売れる。
もちろん全て褒め言葉である。こんなんが売れるなんてアニメだけだ。
さすがにこれは賛否両論だろう。ていうかそうじゃなきゃ困る。これが手放しで称賛される世界なんてあってはならない。宮本さんも言っていたが、俗にいう映画としては失格と言われてもしょうがない。
しかし現代アニメにおける異形の怪物『魔法少女まどか☆マギカ』、その最終章としてこれほどふさわしいオチはない。
まどマギはエヴァにはなれないだろうが、これがバカ売れしたという事実はアニメ史において間違いなくエポックメイキングな出来事だろう。それで十分だし、それ以上は語りようがない。これほど無茶苦茶な作品はもはや共通見解なんてあってないようなものだろう。見た人それぞれが自分の中で感想を持つしかない。ただ、これがあまりにも無茶苦茶なアニメであることはもう誰もが認めることだろう。
ぜひ今深夜アニメで猿でも作れる工業製品アニメを作って仕事を消化している連中は、これとQを見て打ちのめされてほしい。
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好きなアニメ:
パトレイバー劇場版2.瀬戸の花嫁
好きな音楽のアーティスト:
モグワイ,スピッツ
好きな漫画:
宮本から君へ,ガンスリンガーガール
好きなラノベ:
イリヤの空,UFOの夏