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26時間テレビのダイジェストを見ながら思う。
多くの人はこれを冷めた目で見ていると思う。リレーだの三輪車だのでくだらないお涙頂戴を繰り返すヘキサゴンファミリーを純真無垢に受け止めて泣ける人はそれほど多くないと思う。
俺もアホくさいなぁと思う。
いや…アホ臭いというのは言い過ぎかもしれない。別にスタッフが一部のニヒリストが言うようにゼーハーゼーハいってるタレントを写してこれで数字取れるぞウヒョー!としか考えないクソばかりとは思えないし,顔色最悪のスッピンを晒しても走る矢口とかには正直言おう。俺もそれなりに心に来るものがあった。大体駅伝とか高校野球とかでジンときてこれをただバラエティというだけで嗤う奴はおかしいん気がする。そりゃ人生すべてをそれに費やしたわけではないが,その分本番の苦労は多いだろうし,一日中練習に費やして命を賭してやらなきゃ泣けないなんてそりゃおこがましいだろう(八百長なら他のスポーツもバラエティも大して変わるまい)。
こういうことで感動を生む事自体は否定しない。
ただ,これはバラエティだけじゃなく今のポップカルチャー全体にいえるが,ユーモアが無い。
先のダイジェストで,深夜二時ごろさんまと中居と紳助がくっちゃべっていると,中継がつなが,バトンを渡した小島よしおがアップで映った。
疲労困憊で倒れこむ小島。紳助は「もうええ,休んどけ!」と慈悲の言葉をかけ声をかけて感動を促そうとした。
しかしそこでさんまは,
「お前なんかコメントせえや!!」
といきなり笑いを強要したのだ。
そこで「し,信号につかまって…」と息絶え絶えでいう小島に,「アホか!そんな当たり前のコメント誰でもできるわ!」「もっとええコメントないんか!!」とまさに死人に鞭打ち,ひたすら突っ込み続けた。
会場はもちろん大爆笑。
しまいには小島のコメントをさえぎるように暴走族の爆音が聞こえ,笑いはどんどん増していき,感動のバトンタッチとなるはずの中継は笑いの渦と化したのだ。もちろんその間紳助はまともなコメントひとつ無い。
これを見て,(似非)ヒューマニスト…といえば言い過ぎか,まあ純粋無垢なヘキサゴンファンは「さんまひどい!あんなときくらい休ませてあげればいいのに!」と憤慨するだろうか。しかし断言しよう。さんまの言葉で小島よしおは絶対にショックなどなかったはずだ。むしろあのときほど芸人として冥利に尽きる事はなかっただろう。むしろそこでショックを受けるような奴に芸人の資格は無い…とすらいいたくなる。
これが今の日本に足りないようなものの気がする。つまりユーモアだ。自分の離婚を何十年にもわたって茶化すマインド。ガンダム種が受けたときに「なにいってんだかわかんねーよばーかばーか!」と言わせるマインド。もう病人が死んで泣くようなものは,それがいいか悪いかは別にして多すぎる。そろそろ客観視,相対化して違う視点…いやむしろ真逆の視点で作られたものが見たい。
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