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ここ最近アニメ映画ラッシュですね。
というわけで私的アニメ映画オススメを選んでみました。連続アニメと違って見やすいので暇な人は見てください。まあかなり有名どころばかりですけど。
ちなみにけいおん劇場版とスト魔女劇場版は省いてます。もうさんざん言ったしね!
1.東京ゴッドファーザーズ
故今敏監督の名作。
今敏といえば大体サイコホラーの「パーフェクトブルー」か「千年女優」だと思うけど、個人的には圧倒的にこれ。
まあ確かに誰でも撮れると言えば撮れる。よくあるドタバタ人情コメディで、出来事が二転三転しながら奇跡の連続でみんながハッピーになるというエンターティメント作品である。
しかしここまで完成度の高い笑って泣ける娯楽映画はなかなかない。とにかく笑える。そして泣ける。ほとんどリアル作画でアニメである必然性に欠けている感じもするが、しかし役者(特にハナ)のコロコロ変わるのびのびとした表情はやはりアニメならではだろう。
今敏は個人的にアニメの中でのリアルをやり尽くした人だと思っていて、そう言う意味で題材として幻や夢などの非現実を扱うことも多かったのだろうが、これはそういうモチーフをもっと演出の部分だけで存分に発揮することで、シナリオ部分は娯楽に徹しながらアニメとしてもとても見所のある作品になったのだろう。ここまでベタなギャグや長い口喧嘩は実写ではくどそうだ。アニメだからこそ笑えると思う。
こういう才能ある人の娯楽作というのはアニメではなかなか見つけられない。もちろんこれは今敏の歴史としてみて最良ではないと思うが、オススメできるものなのは間違いない。
2.新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に
手放しで褒めるものではない。
そんなことはない、という人にはぜひラストシーンの意味を教えていただきたい。意味というのは父性の発露だのセカイの許容だのいう信者様以外妄言にしか聞こえない考察(笑)のことではない。プロットとしての意味である。そんなのどうでもいいこれはゴラクデナイアートサクヒryとかいう方は一生エヴァ見ててください。
ある意味これはけいおん劇場版と同じである。それはプロットとしての評価があまり意味をなさないという点において。
つまりこの映画の素晴らしさは、プロットのつまらなさを補って余りあるほどのスーパー演出パワーだ。
まあもう少し手抜きしないでくれよと言いたいが、とにかくエッジに富んだ演出としてあまりにダイナミックである。もはやいい悪いとかそういう次元超えてる気がする。「こんなんオナニー」という人の気持ちも上で書いたとおりわかるが、それでもこのエゴを一切セーブせずに、ノリとパロディで押し切り尽くす演出はやはり俺の厨二琴線に触れてしまう。
ましてエヴァはその半分を誰でもわかるヒーローロボットものとして書いているのだ。それをもう半分かけてゆっくりと庵野のエゴで洗脳していき、最後にこんなふざけたことやられたらそりゃATフィールド張り慣れてない厨二たちは深層心理完全に塗り替えられるに決まってる。俺だって高一の頃見たあと一ヶ月は考察サイトに張り付きまくっていた。
娯楽としては如何ともしがたい。が、エヴァ全体としてはしっかり娯楽だし、その最後の終着点にエゴとアートをぶちかましたその心意気は賞賛すべきだろう。そしてそれは、アートとエンターティメントの狭間を生きる2010年代アニメ監督たちにしっかりと受け継がれていると思う。
あと新エヴァはゴミですね。ああいうの音楽業界でセルアウトっていうんだよ☆
3.テニスの王子様 英国式庭球城決戦!
エヴァの後に出すにはなかなかアレではあるが、これも素晴らしいアニメ映画である。
もちろん深さなど微塵もない。見所のあるプロットも当然ない。
じゃあ何があるかと言えば、ご想像の通りバカバカしさである。
これを見て腹筋壊れない奴はおるまい。そこらのギャグ映画なんて比べものにならないほど笑える。とにかくもう抱腹絶倒のバカアニメである。
まず冒頭から腹が痛い。あるラケットを持った若者が、ギャングっぽい連中に追われているシーンである。そこまではいいのだが、ギャング全員ラケットを持っている。そして逃げている若者を球を打って追い詰める。意味がわからない。
しかもあくまで完全にシリアスな演出をするので、もうそれだけでヤバい。
もちろんテニスシーンも期待を裏切らない。
敵がサーブを打つ。
味方がそれを返そうとする。
が、味方のラケットが途中で止まり、ボールを打ち損じてしまう。
「な、何故だ!?なぜ振り切れなかったんだ!」
「…気だ」
「え?」
「まず気を発しボールに先行させ、打とうとするラケットに当てて振り遅らせる…そう、ジェミニだ!」
「なんだって!?」
断っておくが「気」の概念はここで初登場である。何の説明もないしそれらしきフリもない。普通に日本代表としてアンダーユースの世界大会に出場しようとした中学生が脈絡なく気を発するのだ。そしてそれを当然のように受け止め、あまつさえ味方たちまで気を発し始める。
そして…最終局面は誰もが笑い死に間違いなしの最高ギャグシーンだ。これはもちろん見てもらうしかない。一つ言えることは、俺は映画館で笑いをこらえるために死ぬ思いをした。驚くべきことにこれを見る基本的なファン層はこのアニメをギャグアニメとして見ていないのだ!大真面目に画面に食い入る腐女子の中、必死に耐えるオタク一人…だが後悔はなかった。本当に面白かったから!
ぜひ見て欲しい。よく言われているテニヌの面白さを120%体現する映画である(作画も無駄にすごい)。
4.涼宮ハルヒの消失
現代アニメ映画の金字塔といっていい最高のアニメ映画だ。
はっきり言おう。けいおん劇場版よりこっちの方が素晴らしい。
けいおんは単体としてというよりはやはりけいおんというアニメ全体として見るべき作品だが、同じように地上波アニメからの派生である消失は、しかし地上波でやっていたハルヒ全てを超えて余りあるアニメ映画となった。
まずシナリオが素晴らしい。地上波は一話完結の集まりという感が否めず、どうしても小粒感があったが、これはちゃんと二時間半の映画としてしっかり見られる起承転結あるシナリオである。キョンが今までにないほどの危機に直面し、それをみんなで必死に解決していく。決して萌えギャグだけでは終わらない面白さがある。
そして何より、それに伴う演出がとてつもないものなのだ。
京アニというのはよくその恒常的な作画レベルの高さが取りざたされるが、ハルヒ以降における演出力の高さもまた魅力の一つである。長らく京アニを支えている石原立也、武本康弘両氏、そしてアイマスでも突出した才能を見せている高雄統子氏による間とカメラワークを意識したハイレベルな演出は、起承転結はありつつも主人公たちの心情変化に重きを置いた小説的なプロットにこの上ないほどの彩りを加える。もちろん作画も劇場版ということで普段以上に力が入っており、映像として、アニメとしての出来は2000年代にその名を轟かせた京都アニメーションの総決算としてふさわしい最高のものとなっている。
さすがにシリーズを見ていない人が単体で楽しめるかと言われればなかなか微妙だが、決してシリーズ物の続きとして終わるレベルではありえないし、またシリーズを見た上で視聴すればこれ以上のアニメ映画というのはなかなか見当たらない。それほどの作品だ。
もちろん萌えもぬかりない。長門ファンなら絶対悶絶死確実である。
5.機動警察パトレイバー2 the Movie
このブログを読んでくれている人なら、俺があまり昔のアニメを好きじゃないことは理解してくれていると思う。
それはもちろん昔のアニメがクソだからではなく、今、昔のアニメを褒めてもしょうがないように思うからだ。
というわけで押井守みたいな昔の偉人を称えるのは性に合わないのだが、それでもこれは否定することは出来ない。
見たことがある人は多いだろうが、この映画の何がいいかと言えば、もう偏にシナリオといっていいと思う。
もちろん演出も押井印で最高である。邦画的な動きを排した落ち着いたレイアウトとアニメならではの非現実的な画面効果の融合は、この作品でも遺憾なく発揮されている。
しかしこの作品の本領は、シナリオである。
ここまで独創的かつ思想的、そして娯楽であるシナリオは、それこそ映画全体としてみても少ない。こういう言い方は大嫌いだが、シナリオとしてまさに小説や映画に勝るとも劣らない…いや圧倒する完成度と言える。
しかも、個人的に何が一番すごいかと言えば、それをパトレイバーの劇場版としてやったことだ。
キャラもきっちり書き、最後にロボ同士のバトルを配置して、ロボアニメとしての見せ場も決して忘れずに書いたのだ。これこそこれ以降の、俗にいうジャパニメーションという看板を背負った押井守にはない魅力であり、押井守の作品でこれを一番に選ぶ理由である。
アニメは映画に対してとても自由でポップであり(ガキ向けとも言う)、その利点を存分に活用しているのが昨今の深夜アニメである。それを俺たちオタクは享受し賛美しブヒブヒしているわけだが、当然そこにはマイナス面もある。それが簡単に言ってしまえば深さであり、もう少し詳しくいえばシナリオの上手さだ。
それははっきり言って今のアニメにはない。逆に深さを捨てたことによる素晴らしさを勝ち得たとも言えるが、しかしそれも行き過ぎれば当然押井守たち旧世代が言うような消費物に成り果ててしまう。今はまだ深さも持ち合わせているけれど、少しづつそれが無くなってきているのは否めない。
けいおんが深さへのアンチとして答えを出した今、その後を探さなければいけない。その答えの一つとして、この作品は未だ俺の中で輝き続けている。
というわけで5選。まあほとんど見たことあるかもしれないけど…。
もちろんこれからやる劇場版アニメにも期待十分。特にまどマギはひっじょーに楽しみ。とりあえず編集版はラストをもうちょっとしっかりやってほしいな…できればグレンラガンみたいに俺好みの改変があるとすごく嬉しい。
あとは…きっと上条さんがセガールばりの活躍を見せてくれるであろう禁書と、ビバップ劇場版の再来となってくれそうなタイバニに期待かな。おおかみこどもはいいや!レンタルで!こういってコクリコも星を追う子どももみなかったけど!
就活終わったんでブログ再開です。誰も待ってねぇって?言うな!
ちなみに春アニメベスト5はあまりにロクなもんないのでスルーしました。夏色キセキくらいでしょうか。
1.ココロコネクト
2.貧乏神が!
3.トータル・イクリプス
4.エウレカセブンAO
5.ゆるゆり♪♪
創作物に杓子定規な点数をつけることの愚かさに気づいたのでこれからは順位だけにします。断じて面倒くさくなったからではありませんので!
んで総評。
まあ…春と大して変わんないかな。少しはマシだがBD買うレベルは未だ到達していない。強いていえばココロコネクトはありえるかもしれないが…。
覇権候補(この言葉聞かなくなったなぁ)としてはゆるゆりかSAOなんだろうが、ゆるゆりはともかくSAOはアクセルワールドのクソさを見る限り期待してはいけないと思う。まだ明るいバトルものならキャラ造形で奇跡が起きて面白くなる可能性はあるが、地力のない人間にああいうガンツ的ハードコアシナリオはだいたい茶番で終わる。バトルもきっとダサそうだし…・
まあ他も二流アニメの続きなりただのポル産なりクソ笑えないギャグアニメだったり…あとにするか。
1.ココロコネクト
まずキャラが普通に可愛い。これはとても大きい。絵も可愛い。男はすげえウザイが。
また、面倒くさそうなのもいい。家庭事情なり関係性なりがベタじゃない。面白くなる余地が十分にある。
ギャグもそこそこ面白く、作画演出もまあまあ。わからないが、期待できる数少ないアニメである。
2.貧乏神が!
久しぶりに見るベタギャグアニメ。
銀魂のスタッフだというのも強く頷ける出来で、そういうのが好きな俺としてはかなり好み。男子高校生をやった高松さんと比較すると、銀魂のクスリ笑いは高松さん、バカ笑いは藤田さんだったんだなと思う。
また、それでも萌えやエロをちゃんと忘れていないというのはとても偉い。これからキャラも増えていくんだろうし、ぜひ第二の瀬戸になってほしい(ジャンプの読み切りで見た原作は全く面白くなかったのが不安要素だが)。
3.トータル・イクリプス
久しぶりどころか近年稀に見る超ハードコアSF。
まあおにゃのこ血みどろバトルは今の潮流でもあるが、しかしここまでエグイとは…SFなんて前時代の遺物を持ち出したりキャラデザがもさかったりと、時代錯誤感半端ない。原作自体昔のエロゲの派生だから当然だが。
ただ面白いのは間違いない。話も演出もとてもしっかりしてる。萌えられるかは…微妙だが、それでなくても見ようと思うくらいの期待はさせてくれる。しかしEGみたいだよな…。
4.エウレカセブンAO
面白いか面白くないかと言われればかなり迷うレベルだが…絵もそれなりだしロボアニメ貴重だし、丁寧にキャラを書いてるしいいんじゃね?位の感じか。それでも四位に入ってしまうのが悲しい。
一応言うことがあるとすればようやく一期と絡みだしたのが楽しみかな。
5.ゆるゆり
これも俺の好きなタイプの笑いじゃないんだが…絵とキャラがかわいいしね。もうそれだけでいいやって感じかな…。
しかし一話の超絶作画はなんなんだ。知ってる名前なかったが、ホライゾンといい作画新時代突入か!
というわけで、まあ何となく見ていけるかなという程度の面白さばかり。悲しいものだ。
じょしらくと衰退はもはやショックだった。岸と水島努という尊敬するギャグ監督二人があんなゴミアニメを…そりゃ監督一人でアニメ作るわけじゃないから当たり前だが。岸はもう少し仕事選んでくれよ頼むから…。
タリタリはいろはからマリー抜いた感じかな。そのまんまだけど、やっぱマリーって才能あるなと痛感。見てられないほどの謎展開シナリオ。ブヒれないし…はぁ。
恋チョコは少し気になる。どのくらい政治ネタやるのかなというのが。経済特待生の扱いによって色々変わりそう。ただライターが…あのマジ恋の人なんだよな…怖いわ。
信奈もなんか無駄にちゃんとタイムスリップ時代劇やろうとしててウケる。絵もかわいいし結構期待。
最後に、ラグランジェを見て、この方向性が一番俺にハマってるんだな…とちょっと思った。要するにけいおんミーツエヴァ。ただ…ベクトルは合ってるけどその長さがあまりにも短くてどうしようもない感じ。絵作りも改めて見るとやっぱ綺麗だし、シナリオがもうちょっとちゃんとすればなぁ…一応見るけど。
とりあえず劇場版けいおんのBDを楽しみに待とう。
タイコクラブ行ってきました。
長野県でやるこのフェス。今回は長距離バスで行ってみたが、いやー遠い。距離的にはフジロックの方が遠いのか…わからんけど、とにかく移動はきつかった。知らん人隣に五時間は姿勢的にも精神的にもとても厳しいものがある…。
基本的にはメタモのような、山中の奥地で開かれるレイヴフェス。
ただステージが二つしかないのと、メインステージがびっくりするほどしょぼい(ツイッター参照)のを考えると、やはり新興フェスなんだなぁとは思う。まあしょぼくとも音響的には悪くないし、二つのステージは全くと言っていいほど音被りもないし、というかあんまりうろうろするほどアーティストもいないので不満はさほどなかったけど。
ただ夜は寒い。死ぬ。薪が置いてあって「六月にバッカじゃねーの」と内心思ってたけど深夜には普通にあたらせてもらいましたごめんなさい。長袖に薄手のパーカーに雨具着ても寒い。息白かったもんな…いやはや。
個人的に自然の中というのに魅力をさして感じないので(つかその部分でもメタモやフリーク、センスオブワンダーとか近場にいろいろあるし)フェス自体に魅力を感じる程ではないが…まあ嫌になるような部分も特になかった。出店が少なかったかもしれないけど。
さてライブの方。
まずムードマン。普通のハウスDJ。愛想がよかったのはいいなぁと思った。
次にボアダムス。
先々週に単独行ったのでまあ一応ファンとして楽しむレベルかなと思ったんだけど、全然そんなことは無かった。
だいたいにしてステージに医療用ベッドがあるライブが楽しくないわけがない(もちろんEYEさん用)。
んでギターオーケストラも登場…が、さっきも言ったようにしょぼいメインステージ。それだけでステージが埋まってしまう。
あとドラム六台…どうすんの?と思ってたら演奏が始まる。出だしは単独と一緒。もしかして今回はこれだけ?それはそれで楽しそう…と思いきや、客の一人があさっての方向を見て目ん玉飛び出るほど驚いてる。
どうしたとその目線を追ってみたら、なんと彼方からドラムご一行がキャスター付きの小ステージに乗ってやってくるではないか。
ちょっと言ってる意味がわからない人もいると思うがこれ以上詳しく説明してもしょうがないのであがってるかもしれない動画を見てください。前回のタイコ出場時とだいたい一緒っちゃ一緒。運ばれる台数が倍だけど。
そしてステージ前に円状に配置されるステージとドラムたち。そしてEYEさんの合図と共に、ライブが始まった。
順番が入れ替わっただけで演奏自体は単独と一緒…と簡単にいいつつも、あんな最高のライブである。それがこんなむちゃくちゃな状況で鳴らされるわけだから…もうフロアは半狂乱で、セキュリティが円を守らなければいけない始末である。無理もない。単独を見た俺ですらうわ言喚いて踊り狂っていたのだから。
まあ正直PA自体には無理があり、しょぼいステージのスピーカーでは音圧が全く足りておらずひたすら隣のドラムがバカバカ聞こえてくるばかりという状況ではあったが、もうそんなの関係ない。パンクでエクスぺリメンタルでエンターティメント。骨折というハンデを補って余り有りまくる最高のライブだった。
次はOgre You Asshole。
数少ないエレキングイチオシ邦楽バンド、インディ界隈で赤丸急上昇中のバンドということで、楽しみだった。
実際素晴らしいライブだった。ぶっといグルーヴに爆音ギター、高くも強いボーカルの上に鳴らされる意外といいメロ。AXを埋めるバンドとは思えないしっかりとした音楽性、そしてライブである。ここまで迫力のあるギターはなかなか鳴らせるものではない。
ただまぁ色めき立つほどでもないかな。ブラックエンジェルスとかと同じレベル。売れてる邦楽バンドでこれは確かにすごいとは思うけど…洋楽じゃゴロゴロいるだろう。これじゃゆら帝の後を任せるには程遠い。
初期のマキシモパーク、フォールズ的ポストパンク時の曲を間に挟むくらいの余裕が欲しいなぁと思う。
そしてサカナクション。
いやーまさかサカナクションのライブを見る日が来るとは。
楽しかった。ダンサブルでメロのいいロック。ひたすら快楽原則に忠実なライブ構成。そりゃ売れるわ…と見ながら思う。ボーカルが意外とナルシスト入ったステージングするのが逆によかった。
しかしありえないくらいの人の量だった。全行程で一番じゃなかっただろうか。PA後ろまでぎっしりでみんな手を挙げながらジャンプジャンプ。こんなに人気だったんだな。まあそうだろうな。
ボーカルはリンドストロームとかも好きなちゃんとしたダンスミュージックファンだという。もう少しタイコクラブの他のアーティストとの溝を埋めるような、しっかりとした曲も書いて両者をつなげていってほしいものだ。
次はSepalcure。このあとにも出るMachinedrumとPraveenのユニットで、聴いてる限りだとフェネズ入ったファンキーといった趣きか。悪くはないがあまりに似たような曲が多くて眠くなってもうた。
おかげで次のTR-101はかなり集中して聞けた。ガッチガチのハードミニマル。わかりやすいブレイクなどひとつもなく、こちらには一瞥もくれずひたすら機材をいじりながらむちゃくちゃに固い一音一音をフェードアウト&インさせて構成していくその姿はダンスミュージックというよりはポストパンクかインダストリアルか…集中して聞けなかったらすごい眠かったと思うが、素晴らしいライブでした。
んで。
このために長野に来たといっても過言ではない。ついにきましたAnimal Collective。
曲目としては去年のピッチフォークフェスと全く同じ(細かいアレンジはもちろんあったけど)。どうやら最近のライブもだいたいそうみたいだ。やってほしいことやってくれたとも言えるが、驚きはなかったとも言える。
そして…ピッチフォークの映像を何度も見返した自分から言わせてもらえば、少々なかだるみというかミスが目立った印象はあった。曲同士のつなぎやブレイクなどで、スタッフとの連携が悪く楽器交換などに手間取っていたのが傍目でもわかった。かなりナーバスになっているようだったし、決してベストなライブだったとは言えないだろう。
まあでもあのライブを生で見れるというだけで十二分に価値はあるし、流れを切るほどの大きなミスがあったわけでもない。生で聴くと、新曲陣その他本当にリズムが強いなと感じた。低音のキレや曲構成がなんともスリリングで、ある意味でボアダムスのライブとも通じるものがある。あとボーカルの迫力が半端じゃない。"Brotherspot"や一回とったギターを置いて半ばやけくそで叫んでいた"We Tiger"はかなりかっこよかった。
残念というほどひどいライブではない。それは間違いなく言える。これ以上のライブはいくらでもしてきただろうが、まあこれでもう日本でライブしないわけでもないし。単独に期待しましょう!
そこで俺はもう疲れ果ててしまい、そのあとのライブはまともに見たとは言い難い…とにかく寒くてウロウロしてた。
ただそんなコンディションでもMouse On Marsは印象に残った。どこで聞いたか勝手にアンビエントな地味音楽をやる人たちだと思っていて、寝れるかなーと何となく見てたらいきなりバカみたいな爆音がなって心臓飛び出るかと思った。アンビエントどころか、バキバキの生ドラムの上でアタリティーンエイジライオットみたいな爆裂ノイズを二人がかりで浴びせまくるという、朝四時にブッキングしたやつアホとしか思えないイカレたバンドだった。
一時間延々ライトニングボルトみたいな音を出し、最終的にはスタッフまでステージで踊り狂いサイレン鳴らしてぶっ飛ばすという壮絶エンド。体力があったら俺も踊りたかった…次にフェスで見たらぜひ行こう。
一応Ricardo Villalobosも見て帰ろうかと思ったが…最初の三十分聞いたけどほんとに地味ーなミニマルで(それがいいんだろうが)さすがに疲れきった体では催眠音楽にしかならず、おとなしく帰路についた。
やはり俺には山奥のフェスは合わないな…フリークフェスくらい近ければなんとかなるけど。KAIKOOとかIBYMみたいなのの方がいいわ。今年はやっぱりサマソニにしよう。
萌 演 話 計
1.夏色キセキ 4 2 4 10
2.あっちこっち 4 4 2 10
3.エウレカAO 3 3 3 9
4.アクエリオン 3 3 3 9
5.ニャル子 3 2 2 7
今期はかなり切った。
ちゃんと見てるのは上の五つと氷菓、咲、めだかのみ。あとはたまたま起きられれば見るか…例え起きててても見ないか。今期はひどいという評価は変わっていない。
まあクソアニメの話をしていてもしょうがない。各論。
夏色キセキは面白い。
やはりなんだかんだ言ってもシナリオが面白ければ楽しめるんだなということを思い知った。スト魔女の浦畑達彦、電波女の綾菜ゆにこ、アイマスの高橋龍也、夏目の村井さだゆきという私的ゴールデンカルテットがローテーションで書く四人の女子中学生が織り成すキュンキュンコメディ。
プロットとしては非常に単純かつ地味ではあるのだが、台詞回しや間がここ最近類を見ないほどうまい。本当に「シナリオ」を書くライターとしての才能がこの四人にはあるなぁと強く思う。決してよくある日常系ほどエンタメに欠けるわけでもなく(御石様最近超影薄いけど)、前書いたようにキャラもかわいくその立て方もとてもうまい。
ただシナリオに対しあんまりにも作画がクソ過ぎて最早擁護の余地もない…水島ならではの動きはないがしっかりしたレイアウトは健在ながら流石に演出は2点。ここ最近のアニメは作画だけはいいのが多かったので驚きが隠せない。理由はともかくBDではちゃんとしてくれよ…。
あっちこっち。
キャラと絵が可愛い。終わり。
…では寂しいので少し付け加えておくと、伊御くんをギャグとして許せるか、楽しめるかというのがこのアニメの評価を分ける分水嶺だと思う。さすがに彼にドン引きする人を責めることは出来ない…俺は好きだが。
エウレカAO。
まさかの伏兵というか…降って湧いたロボットに乗り四苦八苦しながら世界を守る。これぞロボアニメの王道。
時間をかけて丁寧に書いているのが好印象。巷じゃ展開が遅いという批判があるらしいがむしろこれくらいが正常だろう。原作あったり1クールだったり色々事情があろうが最近のアニメは苦難も戦いも軽く早く書きすぎだろ…お前のことだよアクセルワールド。
最盛期レベルとは言わずともボンズならではのイカしたロボバトルもナイス。おにゃのこがかわいいのも加点。しかし全てのヒロインにNTRフラグとは會川やるな。東山だけは残しておいてくれ!
アクエリオン。
とりあえず前回と大して感想変わらない。笑ってハラハラドキドキして見るにはもってこいだね。それ以上でもそれ以下でもないけど。
ニャル子。
まさかこれをランクインさせることになるとは…。
まあでもギャグも合うときは合うし、絵もそれなりに可愛いし。ニャル子の押せ押せキャラは最近ない感じで嫌いじゃない。それをうまく使った桜井コンテの最新話は良い出来だと思った。
難点を挙げれば…キリがないけどキャスティングはとても微妙だなぁ。基本的にアスミスと井口は人気と腕が合ってない数少ない女性声優だと思ってるので。キタエリ主人公も赤髪ヒロインももっといい声優いただろう…くぎゅは完璧ですはい。
今期はひどい。
断言しよう。謎の彼女Xもアムネジアもアポロンもさんかれあもアクセルワールドもフェイトゼロもモーパイも見る価値ないクソアニメである(他はまずまともに見てすらいないので流石にここまでは言えない。何にせよ見ないが)。異論もあろう。いちいち挙げ連ね批判することを大人げないとする意見もあろう。だが批評とは褒めることでもけなすことでもなく作品に対して自分なりに正しいと思う評価を根拠と共に述べていくことであり、故にクソアニメにはクソという。それはいいアニメをいいというのと全く同様の行いであり、好きな作品をけなされ傷つくのは勝手だが批判を禁じられる覚えは全くない。まあ強いていえばそのままプラウザを閉じることを勧めるのみだ。
もちろんさっきけなしたものを褒める人に対し俺が言えることはない。作品に対し持つ感想は人それぞれである。上記の駄文をご覧いただき微力ながらも批評の一助となれば幸いだ。
反論があるなら受け付けよう。自分なりに意味が通ると考える言葉でさらなる考えを述べさせていただく。結局平行線をたどるであろうが、それはそれで意味のあることだ。できれば賛同してもらいたいが…それも当然読み手次第だ。
ボアダムスといえばライブ。
というわけでもないが、しかしボアダムスの真の素晴らしさはライブにいかなければわからないのは間違いない。
最近新譜はおろかボアダムスとしての新音源はほとんどない上に、そのライブもなかなかやらない。そしてその数少ない去年のライブでライブに対する価値観が変わるほどの信じられない体験をした自分としては、もう単独公演とあらば親が死んでも行かざるを得ないというものである。
という訳で品川へ。
外で待ってる客層は意外と幅広い。カップル、美大生っぽいオサレ、オタク、外人、普通の男女…チャラい奴がいないくらいだろうか。
しかしこの品川ステラボール、明らかによくあるライブハウスというよりはコンサートホール…というわけでもないが、隣はショッピングモールや水族館、通りはスーツのビジネスマンやら家族連れやらデートカップルやらでごった返しており、スタッフもホテルマンみたいな格好している。その中に明らかにイカレたボアのTシャツとか着てるフリークどもが順番待ちで屯してる姿はなかなかシュールというか…なぜこんなとこでライブするんだ?
というのは中に入るとわかった。中は普通の大きいライブハウス。だいたいO-East以上ZeppTokyo以下というところだろうか。つまりそのくらいの大きさのライブハウスでやりたかったのだろう。
さて。そしてライブ本編である。
まず十人ほどの男女がぞろぞろと現れ。その全員がギター(ひとりだけベース)を持ち椅子に座る。噂に聞いていた増子真二率いるギターオーケストラである。
そしてボアダムスの面々登場。前回は七人のドラマー+EYEさん(+増子さん)だったが、今回はドラマー五人。ヨシミさん(超かわいい!)、YOJIROさん(超イケメン!)、千住さん(帽子&メガネ!)、あと二人。一人は前のライブでもいたなー。多分ザック・ヒルかな?。もう一人は見えなかった。すまん。
そしてEYEさん。相変わらずファンキーな服装である…が、いつのまにトレードマークのドレッドやめたんだ。
というのはどうでもよくて、演奏。
最初はゆったりとした始まり。EYEの動きに合わせて他のメンバーが音を合わせ、だんだんと盛り上げていく。
もちろんギターも参加。10人もいればそれぞれが好き勝手弾けるわけもなく、ギタードローン的な使い方が強い。10枚のシンバル乱れ打ちに合わせたケヴィン・シールズ的な轟音はなかなか耳にクる。
そして、さらにそこにEYEとヨシミのボーカリゼーションが合わさり、渾然一体とした爆音となったところで、ついに例の棒を掲げ、伝家の宝刀セブンナーを打ち鳴らして"Vision Vreation Newsun"。
基本的には前回と特に変わらないアレンジではある…が、当然ギターが違う。味付けどころかドラムを包み込むほどの大爆音がトランスな演奏に乗っかり、えも言われぬ快感を与えてくれる。そして一気に前に出てきてEYEが叫ぶ。「Vision!Creation!Newsun!!!」もうフロアは完全にモッシュである。冒頭から熱気が半端ない。
そこから続けるように"Super Going"。同様のトランシーなギター、ドラムと共にチャントのような「Shine on」という言葉が突き抜けるように飛び込んでくる。フロアの熱狂は変わらない。皆踊り狂っている。何とEYEさんはダイブまでした。盛り上がらないわけがなかった。
しかし…正直ここで一抹の不安が差したのも事実だ。
まさかこのまま前回と似たような…いや2000年代から今までやってきたようなトランス的手法を、ギターを増やしただけで続けるのだろうか。あのボアダムスがそんな予定調和でいいのか。確かに楽しい。楽しいが…モグワイとは求めるものが違う。一体何が起きるのかわからない楽しみはもう26歳のボアダムスに求めてはいけないのか…。
その杞憂は、"Super Going"が終わったあとにすぐ吹き飛ばされた。
Konono No.1のような土着的なリズムを主体としながら、超複雑かつ完璧なコンビネーションのドラミングの上でEYEとヨシミがマントラのように叫び合う。前回のライブでもあったが、完成度が違う。尋常じゃない気合とセンス、そして腕である。ドラムを減らしたことによりトランス的な部分を減らした代わりに、こういう複雑なリズムを完璧にモノにしている。まるで踊るようにステージを駆け回り叫ぶEYEの姿は…ベタな表現で申し訳ないが祈祷師のようだ。
そこからはまさに新境地といえた。
全く同じようなリズムを繰り返さない。五人のドラマーが五人とも、まるでマスロックか、ザゼンボーイズかという緊張感と共に、EYEの号令で様々なドラミングを繰り出す。そこにEYEがサンプラーやエフェクトを効果的に差し込み、時に増子さんの号令でギターオーケストラが轟音をぶち込んでくる。
EYEとヨシミのボーカリゼーションもとんでもない。何言ってるか完全に分からないのはいつものことだが、今までの民族音楽的なものとも明らかに違う。ある種のナンセンスギャグのような、「ずくたんずんぶんぐん」のようなむちゃくちゃな言葉をリズムカルに叫び合うその姿は、それこそ初期の最高にイカれていた時のボアダムスすら想起させた。
信じられなかった。26歳のボアダムスは、未だに進化しようとしていた。この辺境の地でどこにもないような音楽を生み出し、USインディ他世界に大きな影響を及ぼしたこのスーパーバンドは、それでもまだ違う音楽を生み出そうとしているのだ。しかもアヴァンギャルドに逃げるのではない。全くアヴァンギャルドではない。転々としながらもしっかりとしたリズム、そしてメリハリのある構成は明らかに練り込まれたものであり、ポップですらある。それこそ彼らが生んだ最高の結果であるAnimal Collectiveにすら追いつきそうな、恐るべき音楽がそこにはあった。もうセブンナーからの着地に失敗してEYEさんが骨折したとかどうでもよくなるくらいに興奮し、俺は踊り狂った。
そして、一旦音を減らしたあと、あの特徴的なリズムが鳴る。"Acid Polis"である。
リズムは一緒だが、もちろんギターが全然違う。10本のギターで鳴らされるギターリフは、最早神々しさすら感じられる。そして骨折したEYEが必死に前に出てくる。モニターに上り、叫ぶ。俺たちも叫ぶ。「Aciiiiiiiiiiiid!!!!!!!!」あれだけ訳のわからん音楽をやりながら、最後にはまるでロックバンドのおセンチなライブみたいなことになっている。その倒錯がまたたまらない。
そしてまたも轟音できっちり締めて、まるで何事も無かったかのようなEYEさんのかわいい「ありがと」でその日の本編は終わった。フロアは歓喜で爆発していた。俺はもう泣きそうになっていた。
EYEさんは骨折してるのにスタッフに肩を借りてアンコールに応じた。そこで鳴らされたのはギターとドラムとサンプリングとエフェクトで鳴らされるおとなしめのアンビエントで、最後の盛り上がりを作れるわけではないが耳には楽しいものだった。できればこれは本編の中盤でやってほしかったかな。
そして全てが終わり、全員がお辞儀をしてハケていく。あんな凄い音鳴らしておいて照れながら帰っていくヨシミさんに死ぬほど萌えた。
強いてケチをつけるなら、中盤の最も刺激的な部分で、EYEさんが怪我をしてしまったこととせっかく引き連れたギターオーケストラがあまりフューチャーされてなかったことだろうか。だがそれも他の部分ではとても素晴らしい使い方をしていたし、何よりそんなのどうでもよくなるくらいに中盤は音楽的にもライブとしてもかっこよかった。
もちろん六月のタイコクラブにもいく。骨折となるとそこまでにベストコンディションというのは難しいだろうが…ぜひ既存曲だけで終わらせることなく、今だに前に進んでいるところをパンダベアたちに見せてあげて欲しい。
楽しみでしょうがない。
10 | 2024/11 | 12 |
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好きなアニメ:
パトレイバー劇場版2.瀬戸の花嫁
好きな音楽のアーティスト:
モグワイ,スピッツ
好きな漫画:
宮本から君へ,ガンスリンガーガール
好きなラノベ:
イリヤの空,UFOの夏