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ここは管理人u16の趣味雑記をのせたブログです
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君の名は。を見た。
まあもちろんファッキンクソゴミでいちいち感想書くのも大人げないかなと思ったんだが、とある友人から喧嘩売られたんでやっぱ書くことにした。

まず脚本がゴミ。
言の葉の庭で「絵がうまいだけの中身の無い同人誌」と書いたが、今回は「絵がうまいだけの中身の無い同人誌作家がその批判と戦うために作ったでも結局中身ボロボロの単行本」。
どこが…って奴いるの?
この映画の脚本が面白いっていう奴は脚本を語る資格は無いというか脚本を見る気がないんだろう。
そして実際、それなりにでも脚本を見る気がある奴はだいたい「そういう細かいことはいいんだ」とか言ってる。
「あの新海がエンタメを目指しハッピーエンドにした!そこがいい!」と。
俺はそこが気に入らない。
何そのよくわからんエクスキューズ。だから何なの?それがどうしたの?
確かに今までの新海は同人誌だった。
ほしのこえだの秒速だのはもはや脚本などと呼ぶことすらおこがましいペラッペラのまさに薄い本である。
でもそれは君の名は。だって同じだろう。
薄くはないが中身はない。今までどおりSFとも呼べんような適当イベントの上にガキ臭いラブシーンが並んどるだけだ。
一応1時間半見せるだけの起伏はある。今までのダラダラしたモノローグと風景描写による時間稼ぎはなくなり、ギャグや活劇を織り交ぜた映画といえる脚本を書いている。
そしてその脚本がそんじょそこらの邦画レベルなのだ。
であればそんじょそこらの邦画レベルの扱いをすべきであろう。
もちろん脚本以外でそんじょそこらの邦画以上の部分があるならそれはそれでいい。
だがそれもない。今回演出としてチャレンジングだった部分は一切ない(というかあいつは秒速以降演出のチャレンジはほぼしてない)。終始一貫今までの新海である。
もちろんそこは流石に新海そんじょそこらの邦画よりはまあそこそこまともな演出をしているわけが(ちなみに先に言っておくがここでの比較対象は海猿とかである)、この作品をことさら持ち上げるほどの変化はない。
つまり君の名は。という作品は、今までの新海がただエンタメ映画をした。それだけなのだ。
それだけでこんな褒められていいのか?!売れていいのか!?
さらに言えば今回は音楽もクソである。
RADWIMPSを4thから聞いている俺が言おう。全くケミストリーは生まれていない。野田が手癖で書いた今までのRADの範疇を一切出ないクソ曲である。
今までは結局ラストに天門さんのテーマソングが、秦基博の名曲が、One more time,One more chanceが流れたから泣けたのだ。そこまでのPVなのだ。
それがRADのCDを買えば必ずどっかに入ってる曲のコピーを聞かされて泣けるはずがあろうか。

こんな十把一絡げのお涙頂戴ラブストーリーがなぜこれほど売れたか。
まあ結局日本人はお涙頂戴ラブストーリーが好きなんだということだろう。
そしてアニメであること、新海であること、女キャラが豚仕様であることでオタクも釣れた。リア充とオタクが釣れたら売れるのが世の常である。それだけのことだ。
これが売れたということを聞いて思ったのは、セカチュウ(もはや死語)ってアニメ化したら売れんじゃね?ということだ。
いやマジで。新海じゃなくてもあの花コンビとかね。
そもそもあの花が売れた時点で気づくべきだったのだ。アニオタ共に脚本を見る気はないということを。
奴らも結局セカチュウとか海猿とかで泣いている連中と大して変わらんのだ。それが3次元でやられたら必死に粗を探して笑うくせに2次元でやられたら「こまけえこたあいいんだよ!じゃあてめえが書いてみろ!」と言って泣き倒すのだ。

この作品は邦画史としてはただの量産型感動ポルノである。
アニメ史としてはただの新海作品である。
新海史としては売れ初めのインディ作家によくあるエンタメ転向に挑戦して見事死んだ作品である。

俺にとって新海の魅力はセンチメンタリズムである。
吐き気がするほどナルシスティックで甘ったるく、ハーレムよろしく女にモテまくりながら自らの殻に閉じこもり彼女らを突き放して(という話を書いて)記憶の中だけにいる理想の女子を夢想し悦に浸る姿である。
それはグロテスクで間違っても興収30億を超えるようなものではなく、客観性のあるものでもなければ芸術的価値を持つものでもない。キモオタどもがシンパシーに近い何かを感じるためだけのものなのだ。
そんなそれこそ自主制作映画程度の才能しか持たない人物がやたらもてはやされ勘違いしつまらんエンタメ作品を作る。それ自体はアニメや映画だけでないマンガやロックでもあるよくある話だが、この作品の悲劇はそれが興行的成果も芸術的評価も手に入れてしまったことだろう。
いや、それは多くの人にとって悲劇ではない。むしろ喜ばしいことでしかない。いっても売れて困ることなどない。ぜひこれからもこういう作品を作ってバカを泣かせ金を吸い上げてほしい。それは健全で正しい構図である。
その端で拗らせたファンが偉そうに語っているだけだ。
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見てきましたアイマス劇場版。
ネタバレします。嫌な人は最初のほうだけ読めばいいんじゃないかな。

まずぱっと思いつく感想としては、「本編24話を2時間にしたような映画だったな」ということ。
もちろん二番煎じという話ではない。俺はグリマス組の参入や春香さんのリーダー指定、Pのハリウッド留学(しかしアイドルのPがハリウッドに行ってすることって…)などからむやみやたらな765プロ闇落ち話をやるのかなと危惧していたんだが全くそんなことはなかった。
ここでいう本編の再現としてはあまりに出来のいい本編と勝るとも劣らない繊細かつ大胆な脚本、演出、キャラ萌えをこの映画は可能にしたという意味である。
まず他の諸アニメ映画に比べ圧倒的に脚本がうまくできている。
冒頭の引きから合宿での和気あいあいとしたシーン、そこでも決して忘れない悲劇へのフリ、そして1時間でぶち込むいきなりの衝撃展開、一気に落ちていくトーン、そこでも基本的には決して失われないキャラの魅力、そして1時間半でのどん底の美しさ、そこからのクライマックスへの上昇とそのフィナーレとしてのライブ。
完璧に本編である。
たださっきも言ったように似たような話だということでは決してない。それは監督たちも意識しているように、本編があったからこその765プロメンバーの成長が随所でよく見えるし、それをしっかりと表す大事なシーンがいくつもあった。
そこで活躍というか物語を動かす役目を果たしているのがグリマス組である。
あらゆる意味で未完成な彼らを765プロと絡ませることで、それを後押しさせる形で765プロの成長をより一層感じさせるとともに、映画としての物語の起伏を生み出すのに一役買っている。ゴリさんは彼らを入れてほしいという石倉プロデューサーの言葉で劇場版を作ろうと思ったという。道理の作りである。
まー逆に嫌われ役を買いすぎててガチのグリマスファンはちょっと不満かもしれないが…それでも決して単一的な描写に終わらず、キャラ的な魅力はしっかり引き出されていると思うので大丈夫だと思う。
とにかくこれをして二番煎じという人間は一人としておるまい。あくまで続きでありだがしっかりと違う、本編後の劇場版としてこれほどうまく書かれたアニメ映画もなかなかない。
また、演出も本当に素晴らしかった。
全体的な作画が素晴らしいのは劇場版ということ当然といえば当然だが、とにかくコンテに隙がない。いちいち例を挙げるのもバカバカしいくらい全体的に素晴らしいのだが、キャラを細やかに動かしつつそれを決して嫌味にならない範囲で写し、大胆な脚本の流れへのフリをうまく配置しておく感覚はこれぞ極上の現代劇演出を本編で見せてくれたアニマス演出陣の仕事だとよくわからせてくれた。
春香と可奈の電話での繊細な会話劇はもうあーこれどう考えても高尾さんの仕事ですねわかります!というほどのレベルの高さ。ただそこでも雨の中みんなで探すシーンなどにすこしアニメらしい目立った演出をしていたのもまた違う素晴らしさで本当に良かった。マジでこれだけしっかりキャラアニメしつつ映画としての品質も高いアニメって他にないだろ。
あとキャラアニメとしてももちろん完璧!
真の出番があまり無かったのは悲しかったが、まず冒頭のウソ映画CMがブヒれすぎてやばい。遊びすぎスタッフ!同人誌じゃねーんだぞもっとやれ!
個人的にズバッと来たのはPとキャラの絡み。春香さんとPが話すシーンはもう何かうわーこれあれですわー!15歳女子と27歳?男子の感じですわー!と思ってグヘグヘした。「春香はお嫁さんになってるかもなー」とか言って真っ赤になる春香さんヤバス!あと律ちゃんと屋上で話すシーンも!「ていっ!」ってP殴る律ちゃんかわいすぎワロタ!あかんあかん!小鳥ちゃんが「私も寂しいんですよ?」とかいうのも完全に狙いすぎだけど大好きです!
あと雪歩がマジで成長してる感じだったのもよかったなー。雪歩の家でみんなを励ますシーンは珠玉!もちろんかわいいし!もっとまこまこと絡めし!
グリマス組もかわいかったで!頑張り屋さんな可奈ちゃんとかうざかわな志保ちゃんとかなんかめっちゃなまってた奈緒ちゃんとかロリかった星梨花とかいじめたかった杏奈ちゃんとか!劇場版ではさすがにキャラ押しできるほど尺はなかったが(濃いキャラは使いたくありませんってゴリさんが石倉Pに行ったらしい。わかってる!)全然かわいかったです。

さてここまでは非の打ちどころのない信者べた褒め感想なわけですが、一つだけ。
デブはねえわ。
好きとか嫌いではなく。流れとして。
インタビューで「話の流れ上そうならざるを得なかったのでギャグに見えないようにしました」と言っていたが俺はもう亜美か真美かの「…そんな体型だったっけ?」という突っ込みで笑い死ぬかと思ったよ。シリアス流れでそれは無しだろ!シリアスなギャクか!
話の中でいっっちばん大事なシーンと言っても過言ではないので、そこであれを持ってきちゃうセンスはちょっとびっくりというかショックでした。いや俺が気にしすぎなだけかもしれないけど…それは個人的に大きなマイナス。というかどっちかといえばあれが無かったら月曜有給とってたかもしれないから逆にありがたいくらい全体の出来がよかったということだけど。

色んな意味でゴリさん含めスタッフの皆さんはキャラアニメをしっかり描くこと、そしてしっかり描いた本編後にまた話を続けることと戦い、苦労し、そして成功させたと思う。そのギリギリのバランスの美しさは本当に変わっていない。むしろグリマス組を入れたという不確定要素を前にしてここまでの完成度というのは本編よりすごいかもしれない。その実力は絶賛されてしかるべきだと思う。
まあおススメです。少なくとも本編が好きな人が不満に思うことは100%無いでしょう。
また本編見てないという人でも十分楽しめると思いますマジで。わかりやすく見てないとわからないシーンもないし、映画としても本当によくできているので。
まああのシーンになったらそっと瞳を閉じればいいんじゃないかな…デブ専にはありがたい話でしょう!(適当
ANIMAX MUSIX 2013二日目参戦してきました。

最近偶然チケプレがあったので応募したところ見事当選(チケットだだ余りの二日目ですが)。
実はこんだけアニソン好きを豪語しながら実はアニソンライブに行ったことは一度もないという俺。ロックフェスはアホほどいった身として、一体今のアニソンライブの現場はどうなってんだろうと横浜アリーナに馳せ参じてみました。
と言ってもさすが招待券アリーナスタンドの端も端真後ろは壁両隣は地蔵前は厄介さんのスーパークソ席だったわけで音響面の話は微妙に信用ならないでしょうがご勘弁を。
とりあえずまずは他のフェスと同様授賞形式で各アーティストの感想を書いてみようかなと。

・ベストアクトで賞 ー FLOW
これはたぶん今回行った人ならほぼ満場一致ではなかろうか。
そもそもまずFLOWの直前のコラボコーナーでFLOWとMay'nが二人で紅蓮の弓矢をやるという反則技の後にこいつらだから盛り上がらないわけがない。
しかもギアスOP→AOのOP→ドラゴンボールカバーときて最後にGO!!!。
いやー盛り上がりました。
選曲もさることながらやっぱ盛り上げ方がうまい。ライブ慣れしてるなーとよくわかる。そのうえバンド全てがツーカーなわけだから鉄板にもなりますわ。
あと個人的に最後がGO!!!なのがよかった。鉄板曲でアゲてからまだアニソンバンドになってないラウドロックな曲を持ってきてでもしっかり盛り上げて終わらすというのはよくあるがうまい手だと思うし、アーティストとしての矜持も守ってるいいセトリだったなと。
とにかく他のアーティストが宣伝重きで選曲してるような気がしたので余計。

・よかったで賞 ー 川田まみ
うむ。ロックだった。
最近のライブはギャルバン構成で言ってるようだが、全員生音でI'veのあのエグエグヘビーエレクトロロックをやるわけだからとにかく出音が重い。この人はマジでラウド系フェスとかもいけんちゃうか。サマソニとかでやられたらモッシュ間違いなしだと思うけどなぁ。
あと川田さんマジ姉御やわー。イケメンや。なんかジョーンジェットみたいやった。
まあI'veサウンドの要であるシンセを録音に任せたのはちょっとどうかなーとは思ったけど、ラストのNo Butsはマジでアガりまくりました。今度はぜひMELLとのコラボ見せて!

・いい曲だったで賞 ー 悠木碧
広いステージに電波なキチゴスロリ衣装一人で臨んでしかも二曲とも新曲という離れ業をやってのけた悠木碧だが、楽曲にあそこまで世界観が強固に構築されていると妙な説得力が生まれて逆に楽しかった。
特に二曲目の新曲はただのオケだったというのにその音像が素晴らしく、感動してしまった。おそらく回転木馬の人と同じ同人音楽の人だと思うが…あれはいい。終始ふにゃふにゃした声で妙なステッキをくるくる回す悠木碧もある意味すごい。
できれば生音であれを再現…はそれこそ単独じゃねーとムリカナ。

・頑張ったで賞 ー Rhodanthe*
ほんと頑張ってたね…見ててハラハラするくらい。
一曲目出だしで田中真奈美が全く声でてなかったときはマジでファッ!?ってなったけどみんなの温かい声援で何とかなった。そのあとサブのステージから本来なら最後のサビ前にメインステージにたどり着かなきゃいけないのに間に合わなくてダンスがうやむやに終わったのもみんなのやさしさで何とかなった!
うーむやはり基本ステージ慣れしてない声優ばかりのユニットで踊りまでやらせるのは無理があるぜ…あんなの適当にピョンピョンはねさせときゃえーねん。まあなんか逆にハラハラドキドキで面白かったけど!
しかし田中真奈美はともかく東山まで全く声が出てなかったのは何だったんだろうか…あの中で唯一ステージ慣れしてるはずなのに。風邪かな?

・ネタで賞 ー OLDCODEX
とりあえずステージにペンキ屋さんがいるだけで草不可避。
しかも最後OLDCODEX×ANIMAXとか書こうとしてOLDCODEだけで横が足りなくなってしたにXだけ書いたあたりで大草原不可避。
いやしかし声豚的にはあれアリなんだろうか…豊崎がめちゃビッチな歌やりだすみたいな感じだろ?それ平野がやったやん!んで干されたやん!女は心が広いなぁ。
曲としてもまあなんというか懐かしいというかRIZEとかああいうのやりたいんですねーみたいな。アニソンフェスであんなんが混じるのはなかなか面白いが正直FLOWと被ってるしFLOWのほうが楽しいし…R.O.Nさんがいたころのエモっぽい路線のほうがよかったと思うけどねー。頑張ってくれやたっつん。女は歓喜してたで。

・かわいそうだったで賞 ー ヒャダイン

あとはしゃべりすぎだけど音は決まってたなangelaとか祭り上手な流田とか横綱相撲なMay'nさんとか頑張り屋さんなLiSAとかがよかったかな。

んで全体としてだけど、基本的には楽しかった。
まず思ったより生バンド編成が多かったのが好印象。やっぱりブレイク前のソロアーティストはオケのようだけど、派手さが大事なLiSAやMay'nだけじゃなく南里さんとかやなぎなぎさんとかもちゃんとバンドやらせてたのがよかった。PAもいいし。
あとほんと色んな音楽が集まってるなーというのは感心した。May'nみたいな直球アニソンからLiSAみたいなロックテイスト、みかこしや悠木碧みたいな変化球にangelaのようなドラマチックなポップス、 Rhodanthe*の素人芸からFLOWやOLDCODEXみたいなラウドロックにやなぎなぎのような微妙なサブカル枠などなど。これはすごいと思う。
あとやっぱ各アーティスト2~4曲で有名曲だけってのは楽しいなーと素直に思う。それなりにアニソン追ってれば大体知ってるし。コラボも面白いね。
ただやはり全体的なセトリはまだまだ甘いというか…なんでこの曲?というのが多かった。
そもそもなぜラストがブラッドラッドのOPなんだよという。人気曲らしいがもっと有名なのあるんじゃね?射手座とか!射手座とか!
他のアーティストもやはり鉄板曲というより最近の曲というのが優先されている感じでうーんと思うことが多かった。まあそれでもまだその最新曲がアガる系ならいいんだがみかこしみたいにバラードだと…そこはそれ捨ててアガり曲やってよというのはわがままかなぁ?
やはりどうしても宣伝という大人の事情が透けて見えて気になった。そういう意味でも川田まみとかFLOWはかっこいいなーと思ったり。というか単純に選び方というか順番の問題だと思うんだけどね。よくわからん。
あと6時間は長い。アーティストおおすぎ!そのくせnaoさんとか岡本菜摘さんとか一曲しか歌わないし。もっと数減らして時間短くして一人一人の曲数多くすればいいのに。

今アニソンの現場はかなり他に比べ盛り上がってるとは思うんだけど、やはりまだまだその熱気に助けられているというか発展途上というか洗練される余地があるかなーという印象はあった。
とはいっても行ったのは一回だけだし、どうやらANIMAXやアニサマ、リスアニライブなどはそれぞれ三者三様らしいので、これからも時間と金が許す限り現場に出て行って確かめていきたいなと思います。
もちろん普通のフェスも行くけどね!来週はエレグラ!体力もつかな!

さすがに今日の朝書いたのはバカすぎるのでもうちょっと丁寧に書きます。
ネタバレします。

まず俺がどういう予想を立てていたかだが、もう予想を立てる気すらなかった。
地上波はEDに不満があったものの、それを塗り替えるグレンラガン的展開をまどマギがやるはずがないのはさすがに言われるまでもなく、かといってあそこまで綺麗に終わってしまった物語に簡単に思いつくような続きの展開があるわけないので、まーせいぜい最強の魔獣に立ち向かう四人(三人とか言わない)、負けそうなほむほむ、土壇場で現れるアルティメットまどか、何とか倒して大団円…とでもいうようなベタな話かなーと適当に思いながら、とりあえずさやかちゃんの生死を確かめるために映画館へ向かった。

まあ結局さやかちゃんは生き返ってありがたいとは思うが、それ以外はもう予想だの期待だのそんなつまらんレベルをとうに超えたぶっちぎりぶっちーワールドが展開されていた。
何せ
①謎のプリキュアもどき
②実はそれ全部ほむほむの夢
③しかもそれはQBのせい
④でもさやかちゃんたちのおかげでまどかほむほむ救出
⑤と思ったらほむほむスーパーヤンデレ化
⑥ほむほむラスボスになって終了
こんなんどうやって予想せえっちゅーねん!
まだ④ぐらいまでは結構頑張ってついていったが、そこからの怒涛のジェットコースター展開と悪乗りしすぎなシャフト演出(っつーかもうあれ宮本演出と言っていいよね)で頭がおかしくなりそうになりもう何も考えずとりあえず口をポカーンと開けながら眺めるだけだった。
そういう意味では綺麗な脚本とはいいがたい。それこそ本編もそうだったけども、やはりシーンの衝撃を重視しすぎてよくわかんない展開が多かったというのは正直なところだろう。特に④以降はもーちょっとちゃんとやっても…ていうかこれ1クールでやったほうがよかったんじゃ?
とはいってもさすがにぶっちーノリ一発の適当シナリオというわけではない。③までの流れは俺もなるほどなーと思わされたし、それ以外も多分かなり真面目にしっかり追っていけばそれなりの理屈はついていると思う。
また全体のモチーフである「まどか好きすぎてほむほむヤンデレ化」というテーマは地上波を見た人であればよくわかる理屈だろう。「概念なんて知るか!人間まどか返せ!」という気持ちは最終話にあんぐりさせられた俺としてもとても納得のいくものだった。
もちろんほむほむのキャラという観点では全く破綻はないと思うし、それ以外のキャラもしっかりスポットを当てつつキャラを守っているという点ではキャラアニメとしてのまどマギの良さもしっかり出ていたと思う(正直まどかが薄いかなーとは思ったが…まー概念になっちゃしょうがないっすね。つか他が濃すぎ)。
またさっきも言ったが監督である宮本氏の演出がとにかくキチガイすぎ。
冒頭のプリキュアもどきすら全カット背景動きカット効果何から何に至るまでもー個性あふれるマジキチ2000%で見ててこっちが疲れる。もちろん逆に言えばとても見ごたえのある映像ということでもある。さすがに変身シーンでさやかちゃんにブレイクダンスさせるのはねーやりすぎ!ネタ化させんのも大概にせーやこら!
んでまあ③から…というか②の途中からというべきかな?いやということはほぼ全編ということなんだけど(時間的には①が30分くらいのはずだけど)そこからはもうほんといやもうあれを何といえばいいか。
姉はウテナと言っていた。俺は旧劇エヴァだと思った。お分かりいただけるだろうか。それくらい謎キチ演出ということである。
いやもちろんウテナのような演劇性やエヴァのような邦画性はない。あれはマジでイヌカレーに代表される芸大生的(拙いという意味ではないです。語彙が少なくて申し訳ない)アート性が遺憾なくどころかもはや演出と言っていいのかわからないほど強烈に展開されていく。そのトリップ感はもはやジーニアスパーティすら彷彿とさせ、これを普通の深夜アニメファンが見たら酔うんじゃないかと軽い心配を覚えたくらいだ(上映中揺れたし!)。
しかもじゃーよくある謎演出アニメのように適当イミフシナリオかと言ったらもちろんそうではなく、前述したようにいつものようなぶっちーシナリオなわけで、あれはどう考えても一人の人間が二時間で処理できる情報量をぶっちぎりで超えていると思う。

そして何より⑥、つまりエンディングである。
普通にバッドエンドだった。もうなんかちょっとした希望すら見えなかった。どこからどう見ても完全に100%バッドエンドだった。超Cパート期待したけどなかった。続編告知もなかった。それが信じられないほど普通にバッドエンドだった。
なんかラストほむほむ投身自殺みたいな話もあるらしいが、続かない話を微に入り細に入り眺めて必至こいて考察するのは趣味じゃないのでどうでもいい。とりあえず話としてはまごうことなくほむほむ闇落ちバッドエンドである。
個人的にはそういうのは趣味ではない。続編告知でそこでまどかがほむほむ覚醒させる話がほしかったとは思うが、ぶっちーと趣味が合わないのはとっくに知ってるし今更どうこう言うつもりはない。
そんなことより、社会現象とまで呼ばれるほどバカ売れしたまどマギ、その誰もが期待する新篇で、ここまで視聴者を突き落す根性に俺は驚嘆した。
パンフを読んで目を疑ったが「ほむほむ悪魔化」という話は監督とぶっちー、岩上プロデューサーのブレストの中で提案されたらしい(ほむほむ魔女化の流れはぶっちーが最初からあったらしいが)。そこは止めろよプロデューサー…いくら続編作りたいからってお前ねー!
なんというか今の深夜アニメ業界はほんとよくあるエンタメ業界の法則が通用しないんだなぁと改めて思った。必ず女の子を出し、おっぱい揺らしまくり、だがぶっちーみたいなキチガイのシナリオをイヌカレーみたいなキチガイ絵に乗せたアニメが、バカみたいに売れる。
もちろん全て褒め言葉である。こんなんが売れるなんてアニメだけだ。
さすがにこれは賛否両論だろう。ていうかそうじゃなきゃ困る。これが手放しで称賛される世界なんてあってはならない。宮本さんも言っていたが、俗にいう映画としては失格と言われてもしょうがない。
しかし現代アニメにおける異形の怪物『魔法少女まどか☆マギカ』、その最終章としてこれほどふさわしいオチはない。
まどマギはエヴァにはなれないだろうが、これがバカ売れしたという事実はアニメ史において間違いなくエポックメイキングな出来事だろう。それで十分だし、それ以上は語りようがない。これほど無茶苦茶な作品はもはや共通見解なんてあってないようなものだろう。見た人それぞれが自分の中で感想を持つしかない。ただ、これがあまりにも無茶苦茶なアニメであることはもう誰もが認めることだろう。

ぜひ今深夜アニメで猿でも作れる工業製品アニメを作って仕事を消化している連中は、これとQを見て打ちのめされてほしい。

『風立ちぬ』を試写会で見てきました。
あまり趣味ではないが、公開前ということでネタバレなしの感想を書いてみようと思う。

本当に素晴らしい映画だった。
前情報から勝手に魔女宅以上は固いなと思い込んでいたが、魔女宅どころか間違いなくジブリ作品史上ベスト3に入るほどの作品だと確信する。
もう大体ほとんどの人がわかっていると思うが、『風立ちぬ』は大人向け映画である。
ファンタジー色はほとんどない。少年少女が主人公でもない。いやもはやエンタメ映画ですらない。手に汗を握る活劇やスカッとする展開もない。逆に確かに戦争の時代を書いてはいるが、その悲劇性にフォーカスするわけでもない。ただひたすらにその時代を生きた堀越二郎という男の人生、そして菜穂子との愛を描くドラマである。
宮崎駿はこれを趣味の映画だという。
だと思う。これは売れないだろう。ポニョや千尋、トトロやラピュタを期待して劇場に足を運ぶ一般的な客層は面喰い、戸惑うと思う。駿自身は趣味の映画を撮ることに大反対だったという。いつも言っている通り、「アニメは子供のものであってこんなジジイ向け映画は撮ってはならない」という主張だ。それを鈴木敏夫が必死に説得して撮らせたという。
近いのはやはり『紅の豚』だろう。庵野曰く「自分をさらけ出したがパンツ一枚分脱ぎきれなかった」という評だが、それで言えば『風立ちぬ』は本当に今宮崎駿が素晴らしいと思うものだけで作った、完全に脱ぎ切った映画だと俺は思う。
話、絵作り、キャラ、演技、台詞。全てが大人、いや壮年の嗜好を感じさせるものとなっている。できる限りセリフは少なく、絵作りはおとなしく、キャラは昔のマンガのようで、演技は基本落ち着いて、そして台詞は古風で力強い。まさに古き良き邦画のような、地味ではあるが味のある映像が終始続く。ただしその中でやはり効果的にアニメ的表現をするあたりがジブリの矜持といったところだろうか。パンフレットにある駿の言を借りれば、「リアルに、幻想的に、時に漫画に、全体には美しい映画」である。
それはジブリという看板を押し付けられ訳のわからない絵本のような児童向け映画を撮らされる最近の宮崎駿ではない、72歳という年相応の思想と愛情、長年のアニメ監督しての経験と情念を作品に込める表現者の姿を見ることができた。
エンタメとしての才能だけではない、アートとしての宮崎駿の才能。むろんそれは今までの作品でも見ることはできたが、くだらない商業的思想的理由を全て取っ払って作品作りに全力を注ぐとこうも美しい映画を撮ることができるということに驚いた。
少々仰々しい物言いにはなるが、これから数年はつまらん芸術指向の映画であるとかアニメを見ることはできないかもしれない。それほどにこの輝きは素晴らしいものだった。

先ほども書いたが、売れないだろう。賛否両論になると思う。「ジジイが老けてジジイ向け映画を作った」くらいのことをいう奴も間違いなく出てくるだろう。仕方ない。海猿が興行収入で1位を取る国である。映画の芸術性なんてものがこの国でいかに価値を持たないか、間違った価値観に基づいているかなんてことは論ずるにすら値しない。
どうでもいい。庵野が下手くそだだとかもどうでもいい(一応言っておくと庵野もたまにいい演技をしていたし、周りの声優は全て完璧だといえる腕でした)。才能ある監督が素晴らしい映画を撮った。それ以外の説明は必要ないと思う。
個人的な意見として、現在におけるアニメの要素が一つとしてない…というか完全にノスタルジアのみに徹していたのは些末な悲しみを感じさせたが、そんなのは当たり前なのだ。『スカイ・クロラ』がおかしかっただけだろう。72歳のジジイが映画を撮ればノスタルジアになるに決まっているのだ。わかるはずもないガキの心を何とか書いてみせたところでどうなろう…本当にいい映画を撮ったと思う。
とまあ要するに「いい映画でした」「大人向け映画でした」の二つの意見しか言ってないうっすい感想ではあるが、大人向けのいい映画を見たい人はぜひ劇場に足を運んでほしい。その二つだけは固く保証する。
最後にその二つの素晴らしさを示すこの映画最後の台詞を引用させてもらって終ろう。ネタバレにはならないと思う。たった一言の、くだらない言葉である。そして何よりもこの映画の良さを示していると俺は思う。細かい部分は間違っているだろうが許してほしい。

「君は生きなければならない。だがその前に、ちょっと寄っていかないか?いいワインがあるんだ」

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