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恒例のサマソニ感想。

いつもは表彰形式でやってるけど、今回はあまり多く見なかったのと見たアクトだいたいに感想を持ったのでフルで見た奴は全部書こうかなと思います。


・Perfume

インディーズ時代のベスト発売あたりから追ってたけど、最近マンネリ化を感じあまりチェックしなくなったPerfume。ただ今回は見やすいスロットだったので初めてライブを見ることにした。
最初は正直引いた。歌わないのは知ってたけど音自体がかなりCDそのままだし別に曲間を繋ぐようにアレンジすることもないのでこれライブの意味あるの?感が否めなかった。
ただ結局流す音自体はやっぱり出来がいいわけで、しかもマウンテンのあの低音以外知ったこっちゃねえみたいな適当爆音で流されると何か妙な暴力性が出てきて面白かった。
個人的に懐かしの"NIGHT FLIGHT"と"だいじょばない"が最高だった。どっちもフェスでは普段やらない曲みたいだし。
あと声優イベントレベルのゆるゆるMC聞いてて何だかんだこの人達アイドルなんだなぁと思った。

・Marylin Manson

高校の頃流行っていたのはポップパンクやミクスチャー系で、洋楽を教えてくれた友人も御多分にもれず俺にリンキン・パークやSUM41などを貸してくれた。
その中の一つとしてマリリン・マンソンもあり、つまり何が言いたいかというと彼は俺の青春のアーティストなのである。
今回のツアーは基本ベストセットらしく、今回もかなりベタなセトリだった。
ただ問題があるとすればバンドで、もちろんツアーのメンバーなのだろうがどうも俺がYoutubeで見た他のライブよりもギターが一人少なくキーボードもいなかった。つまり各パート一人ずつなのだ。
なのでギターの音が弱い。爆音というにはちょっと音量が小さい。そのせいで今ひとつピンとこない。
メンバーのテンションもさほど高くなく、ベースに至ってはマンソンさんが適当に投げたタンバリンが頭に当たったのにキレて交代することになるという体たらく。笑ったけどなんだかなー感はある。
ただマンソンさん自体のボーカリゼイションは全く衰えを見せず、素晴らしいステージングではあった。
それに青春の曲だしね。"Disposable Teen"は暴れました。ええ。

・The Prodigy

こちらも高校の頃ベストを聴き倒したアーティストで、新譜の出来も素晴らしく超期待アクトだった。
こちらは120%答えてくれました。
もうとにかく音がでかい。生ドラムが聞こえないほどの超絶ブレイクビーツ。ぶっちゃけシンバルの音なんてほぼ聞こえない。ギターもシンセに隠れてあるんだかないんだか。もちろんマウンテンステージのクソ音響のせいもあるだろうけど、彼らにおいてはそれが全くマイナスでない。むしろ曲の核が剥き出しとなりテンションバリ高。
セトリも新作とベストヒットのコンボで俺としては何一つ文句なし。"Ibiza"をやってくれなかったのがちょっとあれだけどまあスリーフォードモッズの人がいないんじゃしょうがない。"The Day Is My Enemy"はもうね。暴れるしかない。
本人たちも満足だったようでアンコールで2曲も。いいステージでした。
個人的にアゲアゲのMC二人の後ろでずっと気難しい顔しながらほぼ全ての音を作るリアムがぐうイケメン。

・電気グルーヴ

最高のステージだったStarFes以来の電気。
結論から言うとかなり渋いセトリでした。
冒頭は前とあまり変わらないが以前よりずっとライブアレンジが多くなり、そのライブアレンジもテクノ色をグッと強めたもので、そういうモードなのかなと思ったらなんと"スーパースター"が投下。
牛尾さんがフェイバリットにあげていた電気の中でもかなりミニマルな曲で、実際ライブでもかなりじわじわとアゲていく大人なスタイル。
そしてそこから割と原曲通りな"FLASHBACK DISCO"からの"スコーピオン2001"。だいたいあすなろサンシャインやレアクティオーンで終わっていた最近のフェスだったが、今回は特にアゲ倒して終わるわけでもなくしっかりと〆る感じ。
電気初見がこれだったら不完全燃焼だったかもしれないが、ベストセトリはStarFesで経験できた俺としては電気のダンスアクトとしての一面を見れてよかった。

・9mm Paraberam Bullet

彼らには1stから注目していて、それこそ最初に行った2008年のサマソニでも見るかどうか悩んだ(結局行かなかったけど)くらい。
ただそれから何だかんだライブは一度も見ることがなく彼はどんどんと成長していって今になってしまい、いつか見たいなーと思っていたところに今回のサマソニ出演という報を聞き今しかあるまいということでベビメタを途中で切り上げ馳せ参じた。
というかまず最近の暴れる系邦楽アクトのモッシュピットに混ざった経験自体無かったんだけど、初めて目の当たりにしてその異様さに驚愕した。
まず前提として奴ら曲を知らん。ベストに入る以外の曲では微動だにしないし、そもそもベストの曲でもちょっとでも外されるとわやくちゃになる。つまり彼らその場のノリではしゃいでるのだ。いや知ってたけど。
しかも無駄にでかいサークル作るからもちろん近くのやつ全員押しのけられるし、何か地面に向かって土下座しだすし面白すぎる。アニソンの厄介勢かお前ら。
まあそんなことはどうでもいいとして9mmはカッコ良かった。
菅原は間違いなくロックンロールバンドのボーカリストである。目が違う。声が違う。アレキサンドロスとは似て非なる鋭い眼である。
当然のように全員演奏スキルは高いし、ポップソングをメタルにする方法論は今の時代にも単純に音楽性としても熱い。滝がたまに意味なく踏むファズが俺は大好き。
もうちょっと音でかかったら最高だったけどまあそれはしゃーないね。あと昔の曲もっとやって欲しかったけどそれもしゃーないね。"生命のワルツ"のリフはとてもよかった。

・Jon Spencer Blues Explosion

まず新作中心のアゲアゲセトリが新作にドはまりした俺としては最高。
そして音がすごい。ほんとすごい。バンドマン全員聞け!これがロックだ!と言いたくなる爆音。ステージにFenderとVOXのコンボ式アンプ二台だけだったけどマジであれから音出してるの?嘘でしょ?と言いたくなる引き絞るようなギター。ぐうロックンロール。
ジョン・スペンサーのJBばりのショーマン具合は決して見てるものを飽きさせない。あのSM57での音割れをうまく使ったボーカリゼイションは決して他には真似できまい。最高である。
基本はCD通りなんだけど、一切曲間が無かったり予備動作ゼロだったりたまにやるジャムが熱すぎて最高に踊れる。これは決してCDではわからない素晴らしさである。
"Bellbottom"をやらなかったのは残念だったけど、そんなのどうでもよくなるくらいぶっ飛んだステージでした。
ギターの調子が悪くなった時ドラムが意味なく勝手にシンバル外してたのが最高に笑った。

・The Chemical Brothers

フジで見てたのでまたああいう感じのみんな楽しいケミカルテクノショーなのかなと思ったらそんなことは全然なかったぜ。
まず思ったのが繋ぎヘタクソ。なんかよくわかんないところでビート入ったりウワモノの音でかすぎてビートは入ったのわかんなかったり。あれはやっぱりエドが来日しなかったからなんだろうか。
でも聞いていくうちに何かその理由というか原因がわかった気がする。
とにかく音が、構成が若いのだ。
うまい繋ぎとか粋な展開とか一切ない。とりあえずビートを消してだんだん音被せてドカーンというそれだけ。
んでそのビートが異常にゴリゴリ。ウワモノが異常にビリビリ。
エンタメ性よりもずっとテンションが前に出てくる。なんか嫌なことあったの?ってくらいうるさい。逆に言うとパンク。
小野島さんのインタビューで原点回帰的なことを言ってたけど、もしかしてそれがこういうことなのかなと思ったり。
確かにケミカル・ブラザーズって、初期は意外と音も構成も適当で、一発センスと勢いでやっていた。
もちろんそれだけじゃダメでどんどん上手くなっていき前作みたいなのが作れるようになったわけだけど、なんかそういう小粋なエンタメダンスミュージックが嫌になったのかなーと思ったり。
頭悪いアジア系ファンタジー映像を映しながらヤケクソのような生ドラムとSEを轟かした"I'll See You There"と謎の楕円形ミラーボール輝く中でバッコンバッコンぶちかました"Block Rockin' Beats"はまるでプロディジーでした。

・Spritualized

Deerhunterが衝撃のドタキャン(さすがにドラマー急病は嘘臭すぎる)をかましたおかげて近年あまりない90分ロングセットとなったスピリチュアライズド。
その時間を存分に活かした溜めのあるライブで、ゆったりとした美メロバラードからだんだんと盛り上げていく様は様式美といえど圧巻。
特に素晴らしいのがバンドメンバーの演奏技術。
目立つのは恐らく乱れ打ちをしまくるドラマーだが、ベースもスピリチュアライズドの根底にあるロックンロール精神溢れるファンキーかつどっしりとした演奏で非常に聞いてて気持ちがいい。
そしてギターはフェンダーのちっちゃいアンプから出てくるとは思えないまさに爆音が素晴らしく、時折挟むフィードバックとアームを使ったノイズ演奏がうますぎて焦る。ジェイソン・ピアーズのギターが音量ちっちゃかった分もう存分にフィードバックでぶっ飛ばしてくれました。
もちろんディアハンター見たかったのはあるけど、彼らの代役として十二分の存在感を発揮してくれたと思う。(どうでもいいけど映像ダサすぎるぜ)

・Mather Herbert

野田さんが勧めるからよほどアヴァンでギャルドなステージになるかと思ったら多分一日目で最もアダルティな夜を演出してました。
基調はハウス。ただそこはやっぱりアーティストなだけあり音選びに個性がある。またそれぞれのトラックを細かくエディット、エフェクトする小粋な技が楽しかった。

・Jon Hopkins

恐らく今回最大の問題児(当社比)。
ゆうても最新作は強めのテクノ、クールなベースミュージック、綺麗なアンビエントとバランスの良い作品だったわけだし、そもそも割と売れっ子プロデューサーだったわけで、そんな大型フェスのトリともなればアゲアゲダンサブルからゆったりのんびりチルアウトまで緩急の効いた楽しい1時間を演出してくれるんだろうなと勝手に思ってたわけですよ。
急急急急急急急急急急急急急急急の一時間でした。
冒頭の"We Disapper"、ブリブリブロステ、"Open Eye Signal"ラストのグワッキンズバッキンのスーパー四つ打ちまではまあ予想してました。グラストンベリーでもやってたし。
んでそっからゆったりかなーと思ったら"Collider"ですよ。
深夜四時にレイヴ会場で基地外よろしく暴れまわる美女のPVを見せながら延々ハンマービートと重低音が呻きを上げてなんじゃこりゃ死ぬわと思いながら踊り狂う俺。
んで最後10分今までに比べてちょっと優し目の曲を流してふうやっとお休みか幸せに終わるぜと思って5分。一旦音が引いてみんなも笑顔でわーと拍手したその矢先。
今日イチのノイズ&ビートがソニックステージを襲いました。
形容に尽くしがたいが近しい物を挙げるならいつぞやのエレクトラグライドのClarkでしょうか。最近だとライブはいってないがYoutubeで見たスクエアプッシャーの新曲が近い。
なんじゃありゃ。笑うしかないわ。小粋に踊ってたチャラ男も微動だにせずあんぐりだわ。
そして今日一日立ちっぱで死にかけていた俺の足に鞭打ってガン踊りする俺。
言わせてもらおう。最高だぜJon Hopkins!
これがあるからマジサマソニ深夜はやめらんねー。



総評として楽しかった。
みんなそれぞれの意味で良かったという意味もあるし、ずっと言ってるけど多くのアクトが個人的音楽史に名を連ねているものばかりで思い入れとしてもなかなか味わい深かった。
ただ今回サマソニ一日目会場入りが15時で、何でかというと新人によさ気なのがなかったから。そこは今後頑張ってほしいかなと思うところ。
まあでも基本不満はないです。強いて言えばアニソン勢をもっと増やしてくれたら一生ついてく。いつも言ってるけど。
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最初は書く気なかったんだけど、色々思うにあたりやっぱどっかに書いておきたいなと思ったので書くことにします。
なぜ書く気はなかったかといえば、ぶっちゃけると面白くなかったから。

まず事実だけを述べると、今回のライブは基本演劇形式。
音楽は完全にカラオケ(しかも恐らくハコがそれ用じゃないから非っ常にショボい音響でした。というかそもそも音が小さい)。悠木碧は終始生歌でそこは凄いなと思ったけど、10人超のバックバンドどころかライブ用のアレンジも特にありませんでした。
んでステージだが、かなり広い。今回のアンフィシアターというのはその名の通り劇場のようで、真面目な演劇を一発打てるくらいの広大なステージだったんだが、しかしその上には基本人のみ。
後ろに一応映像は写すし何ぞよくわからん太陽と月のオブジェはあったけど、特に舞台効果にはならず。
あと中央にせり上がる円形のステージがあり、そっから一応曲ごとに違うセットは出てくるんだけど、これがまたショボい。
ちょっと気の利いた学芸会かな?というレベル。いやほんと。
ステージ上のキャストも悠木碧以外は謎ダンサー6人とすっげえデカい外国人のおばさん一人で、基本周りでくるくるしてるだけ。一切喋らず。
後は延々、本当に延っ々、文字通り悠木碧の独壇場。
下手すると一切セットもダンサーも無しで、ただひたすらに悠木碧が演技らしいことをしながら歌うだけという曲もあった。
いや、更に凄いのは、転換のために声もついた曲だけ流してステージに誰もいないこともあったということ。
それはお前転換用のBGM流せよ…何で誰もいないステージに向かってサイリウム振らなあかんねん。
たまにステージを降りたり、謎の独白ムービーを挟んだりはするものの、MCも無し。俺は勝手にあると思ってた幕間の劇みたいなのも特に無し。ひたすらに曲ごとにその世界観?を表した動きを歌いながらしていくだけ。

このライブ…と言うかコンサート…とすら言っていいのかな?を見て俺が思った感想を一行で書くなら以下。
「痛いオタサーの姫が勘違いした謎独演会に頑張ってついていき盛り上がっている振りをする豚どもの図」
まあこの時点でもう悠木碧のファン的な人はそっ閉じするか反論をキーボードに怒りとともにぶっ叩く事になるんだろうけど、それでもやっぱりそういうこととしか思えなかった。
というか会場の皆も明らかに楽しんでなかったよね?本編はほぼ滑り倒しだったよね?
実際それも当然で、そもそも悠木碧の曲はライブでの盛り上がりを意識していないのがほとんど。
わかりやすいサビもブレイクも無し。基本奇数拍子。"アールデコラージュ ラミラージュ"なんて6拍子から5拍子の変拍子なわけで、そりゃ観客もサイリウム合わせられませんわ。
しかもそれを特に悠木碧の煽りも舞台演出との絡みもなくただただショボいスピーカーから垂れ流されるだけなんだから、そりゃ観客もなんかよくわからずとりあえずサイリウム振るしかない。
逆に悠木碧のファンとして見に行った客も、ほぼ喋らず延々歌いっぱなしだったのは満足いかなかったんじゃないだろうか。
声優のワンマンライブを生で見たのはこれと竹達のライブだけだが、かなりストイックな部類に入るんじゃなかろうか。まさかキャラ作ってくるとは…いやはや。
どうやら本人もその空気には気づいたようで、アンコールでは打って変わってしゃべりまくり、「だからこういう風になるって言っておいただろー!」と叫んだ後数少ない普通のアニソンに系統が近い曲を連発して去っていった。
まあそりゃね。あんなことしておいてそれが滑ったら一番辛いのは本人だろう。うーん。今頃彼女はどんな心境なのだろうか。ぜひあおさおで語っていただきたい。

ただ、じゃあ次は行かないかと言ったら別。
次も必ず行く。例え同じ会場で同じコンセプトと言われても行くだろう。
『イシュメル』のディスクレビューでも書いたが、そもそもにおいて今回のライブで彼女が見せつけた痛さは、それこそが彼女の魅力の一つでもある。
むしろ中途半端に迎合してクソMCと腕振り体操のつまらんアニソンライブをやられるよりも、何十倍も刺激的なライブであったことは間違いない。
もちろんこのままでいいというわけではない。恐らく悠木碧を始めスタッフは今回で色々と反省すべき点を見出したと思う。そもそもコンセプトに見合った予算だったとはいえないし、会場やステージングなどで多くの改善の余地があるということは論を待たない。
ただ、彼女の個性を全て潰し、ただ観客に奉仕するだけの場とする気もきっと無いだろう。
そのバランスを見極めていかなければいけないとは思うが、その道はとても興味深いものでもある。
もしヒントを今回のライブに見つけるとすれば、恐らく"クピトゥレビュー"だろう。
『イシュメル』の楽曲の中で唯一と言っていいアップテンポかつわかりやすいアニソンであり、しかし決して凡庸なアニソンに留まらない名曲である。
本編の最後の方でこの曲のイントロが流れた時の会場の爆発は見ていて笑ってしまうほどだった。
しっかりと今までの世界観と地続きでありながら、今まで逡巡を隠さなかった観客がここぞとばかりのその手を振り声を上げ楽しめるようなあのシーンを今後のライブで出来る限り多く作り上げていくことが、これからの彼女のライブの価値を高める鍵となると俺は思う。
あとは、あくまで個人的な意見になるかもしれないが、もう少し音楽を大切にしてほしいと思った。
生音とは言わないが、ただカラオケとして流すのではなくしっかりとステージングと曲がマッチするような工夫などをして、音楽そのものの存在感を高めていってほしいというのは、一音楽愛好家としての気持ちだ。

とりあえず悠木碧はライブでも、いやライブでこそぶっちぎりで痛かった!
ぜひ今後もその痛さを貫き続けてほしい!
マーク・スチュアートは口角泡を飛ばすという言葉では表現しきれないほどの決死の表情でマイクスタンドを倒しながらがなり立て、ギャレス・セイガーはかがみながらギターをかきむしる。ダン・カトシスは冷静にベースをスラップし、ブルース・スミスは誰よりもパワフルに手数の多いドラムを叩く。
結成から37年経ったThe Pop Groupの初の来日公演である。

彼らには多くの側面があるが、音楽面では大きく3つあると思う。
1st『Y』のようなダブやノイズに影響された強烈なスタジオワークによる破壊的な音像と2nd『 For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder?』のような手数の多いドラムとうねるベースやカッティングギターによるファンク的な部分。そして今回再発された未発表音源で顕著なポップマナーを敵視した変則的な曲構成とそれでもどこか耳に残る妙な人懐っこさである。
ブートレグのライブ集である『Idealists in Distress From Bristol』ではその劣悪な録音環境もあり主にファンク、パンク部分が強調されていたが、今回のライブでは他の二つが強く現れていたように思う。
それはもちろん老化によるプレイヤビリティの低下という面もあるだろうし、新作『Citizen Zombie』のムードということもあるだろう。
『Idealists in Distress From Bristol』のあまりにも強烈な"Theif of Fire"を大学時代狂ったように聞き倒していた俺としては少し物足りない部分もあったが、それでも決して不満を覚えることはなかったのは、やはり予想していたよりもずっとダブ処理や変則的な演奏の刺激が強かったことにある。
特に"Shadow Child"の無茶苦茶でありつつどこか息の合ったプレイはそれこそ前座のザゼンボーイズを想起させてくれたし、"We Are Time"の追い切れないほどのマーク・スチュワートのボーカルエコーは決してこのライブがただの懐メロ演奏会などではなく、あの頃の衝撃そのものを再現するためのものであることの証明になっていたと思う。
といってもそこはさすがに丸くなったのか、割と客を意識したステージングのように思えたもの確かだ。
セットリストも人気曲"Theif of Fire"と"We Are All Prostitutes"を序盤で早速やって場を湧かせたり、新作と過去作の曲を交互にやることで決して客を白けないようにしたりというのは、彼らなりのサービスだったのかもしれない。
個人的に"Spanish Inquisition"が怜悧なディスコナンバーになっていたり、"She Is Beyond Good And Evil"が盛り上がるような曲構成にしていたりというのも面白かった。
また客もその心持ちに十分に応えていたように思う。
そもそもThe Pop Groupの出番のころにはリキッドルームは入りきらないほどの人でいっぱいだったし、"Thief of Fire"が演奏された瞬間には湧き上がるような歓声が上がっていた。"She Is Beyond Good And Evil"ではまさかのモッシュも起きかけていたし、どの曲も暖かく迎えていて素晴らしいオーディエンスだったと思う。
以前同じくリキッドでライブをしたJames Chanceのライブはそれはかっこつけたつまらん観衆だったのでどうなるのかと思ったが、どうやら人気の度合いが段違いのようだ。
思ったよりバンドメンバーがパワフルだったのも感動した要因の一つだ。
まずドラムのブルース・スミスだが、彼はさすがPILなどでもドラムを任されているだけあって本当に現役感溢れるプレイだった。そりゃ一人だけ中年太りしてないわけだ。さすがに昔のような冗談みたいな手数ではないが、"Trap"の最後の方で見せた連打はこれが還暦近い男性の技かと見惚れてしまった。
また、ギャレス・セイガーのギターもなかなかどうして面白かった。序盤はまだ様子見でサポートのギターの方が目立っていた印象だったが、後半になるにつれどんどんとそのテンションが増していき、最後の方では長々とノイズをかき鳴らす一幕もあり、とても見応えがあった。
ダン・カトシスはメンバーの中ではかなり落ち着いた方ではあったが、しっかりとしたベースで時にはスラップを利かせ、まさにバンドの屋台骨となっていた。
サポートのギターも、ギャレスが飛び道具的な役割だったのでバッキングやリフなど曲の根幹となる演奏を一手に引き受け、しかも再度ボーカルまでやらされるという大変な仕事をこなしていた。
マーク・スチュワートに関してはもう何も言うことはない。何一つ衰えていなかった。謎の踊りは!!!を思い出した。

まさか"Thief of Fire"でガン踊りする日が来るとは。
踊りすぎて10万のZX1を落としてしまうほどだった。
再結成はやはり再結成であり、彼らが現れた当時のような衝撃を与えることはさすがにできない。
旧曲をどんなに頑張って演奏してもそれは結局再現でしかないし、それも経年劣化は避けられない。
ただ、その分を差し引いても彼らのその再現はやはり衝撃をもたらしてくれたし、そしてそこまでのレベルに持っていくことができたのは彼らのセンスであり、思想であり、アーティスト性によるものなのだと思う。
そして全盛期を遠く昔に伝え聞くしかできていなかった若輩(といっても20代後半だが)の俺にしてみれば、6500円払うに申し分ないどころか代えることの出来ない素晴らしい公演だったということである。
行ってきましたソニマニ&サマソニ1日目。
恒例の表彰形式レビュー行きます。


ベストアクト:Mogwai(サマソニ)

お前えーかげんにせーよと思われるかもしれない。
確かに今更どこでもいつでも見れるモグワイをこの信者で知られる俺がベストアクトに据えてしまえば、適当に書いてるか他がよほどクソだったかと思われてしまうのも無理はない。
が、そのリスクをあえて背負ってでも、今回のライブはここ数年稀に見る最高のものだったと評させてもらう。
まずセトリが結構レアである。
ここに早くも公開されているが、"Travel is Dangerous"、"Chirstmas Steps"などフェスでは珍しい曲が目立つ。
これは恐らくソニマニが理由だと思う。ソニマニのほうはかなりわかりやすいベストセットで、それ以外の曲ということでこのセトリになったのだろう。同じセトリを二回やらないという心意気もナイス。
そしてまたPAも素晴らしかった。これもまた比較になってしまうが、やはりソニマニの方はステージの大きさのせいか大味な印象で、ジョンのギターが前に出すぎていたりドラムの音が小さすぎたりしたのだが、今回は完璧。ほんと完璧。単独かと見紛うレベル。
実はバンドの肝であるドラムが打つ砲撃音のようなスネアタムと腹に来るバスドラの上で、美しさとノイズの間を行き来する冗談みたいな音量のギター。彼等のライブはPAによってかなり左右されるが、今回はその真価が遺憾なく発揮されていたと思う。ソニックステージのPAには拍手を送りたい。
そして何より最後の"We`re No Here"の熱演である。
"Remurdered"のノイズを引き継いだまま楽器を代え、一気に鳴らした爆音のレベルをどんどんと上げていく。
そして今回一のノイズを中盤のリズムを抜いたパートで見せた後、もう一度サビ?を鳴らしてアウトロへ。
まさかのエフェクターノイズ合戦をフェスでやったのだ。
しかもスチュアートはギターをステージに擦り付け、弦を全部引きちぎるという暴挙。こんな光景はHWCでも、単独でも見たことがない。
その後、マーティンがなんとステージを下りて写真を撮る。それだけには飽き足らず、なんとフロア前まで来てダイブまでしたのだ!
あのモグワイが!ダイブ!ファンであればあるほどこの驚きと感動を理解してもらえるだろう!
まさか最高のモグワイがサマソニで見れるとは思ってもみませんでした。
今日の大阪ライブは必見。ただでさえ前回のサマソニでは"My Father,My King"をやるという奇跡を起こしたし、今回を見ると少なくとも似たようなセトリにはならないでしょう。


横綱相撲でしょう:Kasabian

すげーいいだろうな、というのは既にあがってるライブ映像でもうわかってました。
というわけでどれくらいすげーかを確認しに行くライブだったわけですが、うん。神。
もう最初の"bumlebeee"からして出音がパない。どっかんどっかんずっどんぼっかんイェーイェー!暴れる暴れる。
その後も完全ベストセットでアゲ倒し…と見せかけて完璧なタイミングで最新作の聞かせる曲を入れる。これがまたイケメン。
しかもそういう曲のあといきなりトムが出来て"Club Foot"かましたりするんだから!
もう何回見たかわからん"Vlad the Impaler"も生で体感できたし、トムとサージもステージ下りたりしたらしいし文句無しの名演でしょう。
個人的にはやっぱドラムが最高だなーと思った。ただのデブが超楽しそうに最高に重量級なドラムをバカスカ叩く。これぞドラム!
何度も言ってるけどこういうオラオラロックマジで最近貴重なのでぜひぜひ彼等には頑張ってほしい。


気合たっぷりだったでしょう:Antemasuqe

正直音源は微妙だなーマーズヴォルタの方がいいなーと思っていたんだが、一曲目がなった瞬間一気に評価が変わった。
バリテク集団が本気で打ち鳴らすガレージロック。直線的なビートは朝に出たTelegramのようでもあるが、気合が違いすぎる。特にマジで歌うまい上に鬼気迫りまくりのセドリックのボーカルと全然難しいことはやってないけどそのグルーヴがかっこよすぎるリズム隊。
もちろんオマーのギターも輝いてました。他みたいにエフェクターバリバリじゃなくて、ディストーション一発ぶちかます感じがまさにロック。最後のソロとかほんとツェッペリンかっつー。これは明らかにライブで映えるタイプですね。
要するにマーズヴォルタでプログレやりすぎてこういう単純なガレージロックやりたくなったんでしょうね。そんなベタな気まぐれに付き合わされる他のメンバーも大変ですが、ぜひぜひまた来日してください。
あと個人的にツボだったのが、セドリックがテンションあがりすぎてドラムのシンバル勝手に持ち上げて適当なとこに置いちゃったからローディが元に戻したらなぜかまたセドリックがやってきて場所移動させたところ。何でやねん!また戻しにきちゃったじゃんローディ!
全体的にイミフなMCといいセドリック面白すぎ。


良かったのに残念だったでしょう:Sky Ferreira

ライブ自体は思ったよりしっかりロックで、音圧も強いしディストーションきっちりかかってるし音のバランスもいいしフェレイラちゃんのボーカルうまいしで全然良かったんだけど、日本人の悪いところというべきか何なのかいわゆるアイコン的な人が出てくると音に反応しなくなる癖が出て物凄い反応が鈍く、おかげでフェレイラちゃん「Too quiet…」と呟くくらいドン引きしてました。ハケるときも無言だったし多分かなり心象悪くしたんじゃ。
こりゃ来日はこれで終わりかなー。ただでさえこういうポップアイコン系はラナデルレイしかりあんまり日本に来てくれないのに。ベビメタであんだけ盛り上がってこれじゃ日本総ロリコンの疑いかけられてもしゃーないですわ。

おじいちゃんだったでしょう:Robert Plant

もう完全におじいちゃん。
あんだけ皆でもてはやしてあげたのに、"Rainbow"という曲をやったらマジで虹があがる奇跡も起きたのに、結局恐らく最後にやる予定だった"Rock`n Roll"をやらなかったというのは頑固おじいちゃんなりに不満があったのだろうか。
まあ確かに周り完全にツェッペリン待ちだったけどさ!客層も負けず劣らずおじいちゃんおばあちゃん集団だったし。ライブ自体は良かったのでもったいないなーとは思った。まーしょうがないね。Voice of Ledd Zeppelinだもんね。もう日本にはこなさそうだから諦めよう!


あとはかわいい顔して超オラオラEDMかまして誰も頼んでないのにミキサー卓に登ってでも座って機材いじるロックなKrewellaとか、ボーカルが思った以上に堂に入っていたBabymetaleとか、これぞソニックステージ!なサイケロックだったChildhoodとか、すんげー歌うまい癖して意外とかわいいMCをするSuperFlyとか、まだ全然慣れてないのがありありとわかって心配になったKoji Nakamuraとか色々よかった。
アクモンはね。よかったよ。すげーよかった。よかったんだけどモッシュピットに人入れすぎだよクリマン!マジで最初の数曲押しつぶされてそれどころじゃなかったわ!せっかく名演だったのにもったいなかった。あと『AM』の曲やりすぎかな。でも最後の"R U Mine?"は痺れた。ほんとアレックスイケメンになった。

全体としては良かったです。
特にソニマニに顕著だけど、ヤスタカ→Krewella→サカナクション→Kasabian→Mogwaiというラインナップはクリマン以外の誰も出来ないでしょう。そしてそれがある程度受容されているというのはまさに15周年の歴史のおかげなわけで、その雑食性が今年はいい意味で出てたと思います。
まーなら二日目行けよって話なんですが。行きたいんですが。あまりに体力使いすぎてもう無理。明日有給取るレベル。ありがとうサマソニ!
GWどこも行かないというのも寂しいのでVIVA LA ROCKに三日目だけ行ってきました。
心に残ったアーティストの感想をそれぞれ書いていきます。

・SPECIAL OTHERS
昔結構好きだったけど最近あまり動向を追わなくなってしまったバンド。
とても気持ちのいいライブだった。
まずさいたまスーパーアリーナ意外と音がいい。ドラムの音がしっかり鳴っててとても耳に心地よかった。
曲も知ってる曲が多く楽しめた。さすがに"AIMS"はやらんかったけど。最後の"Laurentech"は楽しかったなぁ。
客も騒ぎすぎず地蔵すぎずいい塩梅。今の邦楽シーンから考えるとあまり売れ線というわけではないと思うんだけどやっぱり有名曲はみんな知ってるみたいだったのが感動というか。
鹿野さんが前説で「このフェスをやると決めたとき最初に連絡したのがこのバンドでした」といって何ともいえないどよめきが会場に響いたけど、驚く気持ちはよくわかる。
これだけ豪華アーティスト勢揃いの中で、スペアザに真っ先というのは確かに意外だった。
でもその期待に十分応えたアクトだったと思う。
あとMCがほんと昔(今もかな?)Mutomaほぼ準レギュラーだった頃を思い出させて感慨深かったです。

・BOOM BOOM SATELITES
一応最新作は買ったんだけど、前作で進めてたハード路線をさらに突き進めたようで、とにかくゴリッゴリドッカーンな音作り。
それはライブも全く一緒で、最初の"HELTER SKELTER"からもう爆音としか言いようがない音の塊が押し寄せてきて気持ちいいったらない。
最新モードの"MORING AFTER"や"DIVE FOR YOU"はもうAA=かってくらいのハードコア仕様で踊るというよりは暴れるといった感じがピッタリだった。
ただやっぱり『EXPOSED』がベストだと思っている自分としてはもう少しダンス要素がある曲が欲しいなーと思いつつ最新作の曲で持ち時間いっぱいになり、そっかーまあそうだよなーとショボーンしていたところであの特徴的な女性のソウルボーカルがサンプリング。
"KICK IT OUT"である。
アガったなんてもんじゃありませんでしたええ。
25歳になって本気でジャンプすることになるとは思わなかったわ。

・cero
暇だからようつべで予習してたら予想以上に素晴らしい曲ばかりで慌てて最新作を買ってしまったという今回随一の期待アクト。
よかった。
まずセトリが個人的に神すぎた。やってほしい曲全てといっても過言じゃない。まあ要するにベストセットということなんだと思うけど、下手に変な曲やられるよりはよっぽど楽しかった。
ちょっとCD通りすぎるかなとは思ったけど、どの楽器も本当にうまくてあのポップス的なグルーヴをしっかりと再現していて、最後の"マイ・ロスト・シティ"などは白眉。
個人的に彼等や森は生きているのようなバンドが出ているのがこのフェスの特色だと思っていて、しっかり客にもウケているようでよかった。元来ポップなバンドだし出番に恵まれればそこそこ売れるでしょう。
ぜひ好事家向けの1バンドで終わらないでいただきたい。

・[Alexandros]
以前から見たいなーとは思っていたんだけど、何かものすごいバカ売れしてるね今。
さすがにフロアで見るのはきついなと思ってスタンド席から見てたんだけどもうほんと人の海。そして後ろまでびっしり大盛り上がり。すげーな。これ余裕でトリできるだろ。
正直言うと好みのタイプのバンドではないんだけどやっぱり演奏はしっかりしてるし、イケメンがファンを見据えながらかっこいいロックをやるバンドというのはいつの時代も絶対必要だと思うのでぜひ頑張ってほしいと思った。
難を言えば似たような曲多すぎかなぁ。フェス仕様ってことだと思うんだけどね。このままじゃグラストンベリーは難しいだろう。もうちょっと色んな曲をしっかり受け止めてもらえるバンドになるといいんじゃ。
新曲とかのメタルっぽい感じはいいと思いました。

・フィッシュマンズ
正直あまり期待はしていなかった。
中心人物が亡くなったあとのバンドというのは当然だがどうしても懐古的にならざるを得ないわけで、もちろんフィッシュマンズはボーカルやソングライティングだけが物を言うバンドでは決してないのは重々承知だがそれでも今そこらでやってる悪しき(とあえて断言させていただこう)忌野清志郎トリビュートバンドのようなくだらんカラオケ大会になる予感が多々あったのは否めない。
そしてそれは茂木欣一さんの「この曲を歌い継ぎたい」というMCからも見るとおり、そこまで外れたことではないのだろう。
ただ、それでもやはり素晴らしいアクトだった。
彼等はきっと前に進もうという意思はないのではないのかなと思う。それは他の各個人の活動で負うべき役割であり、このバンドはフィッシュマンズという消えてしまったバンドを今もファンと共有し、新しい人にライブという形で見てもらうためのものだと割り切っていると。
その諦めともいえる意識が、懐古という行為に価値を持たせ、何も知らない人たちにも響くのではないだろうか。
もう清志郎も佐藤さんもいない。そして遺された者が言うべきは「キヨシローは天国で歌ってるぜい!」なんて戯言ではなく、やるべきことは遺された曲を真摯に演奏することだけだろう。
死んだものは生き返らない。中心人物が亡くなったバンドはもう前には進めない。そのことを理解した人だけが懐古カラオケ大会をしていいのだと思う。
"Magic Love"のドラムは本当に最高だった。

星野源はかなり期待して見たんだけど、しょうがないっちゃしょうがないがあまりにもCD通りすぎてさすがにげんなりした。いやしょうがないけどさ!

全体的にはいいフェスだったと思う。
さいたまスーパーアリーナという会場はちょっと複雑すぎるが、それでも全ステージ屋内、メインステージはアリーナのステージそのまま、謎の広場にもう一つ中程度のサブステージを作り、最後に駐車場?にもう一つ小型ステージを作るという試みは面白かった。メインステージとサブステージがかなり近いのに音被りが無いというのはさすが日本屈指のアリーナだけあって素晴らしい音響設備。メッセのペラッペラパーティションとは比較にならない。
ただ小型ステージは柱が邪魔すぎたのをどうにかしたほうがいい。いやあの物凄いDIY感好きだけどね?さすがにPA右側にいるやつがステージほぼ見えないというのはひどい。
まあ客層はよくあるフェスという感じだったが、多分鹿野さん的にはもうちょっとレフトフィールドに行くつもりなんじゃないのかな。そう信じたいけど。そうじゃないとただのGW版RIJFなわけだし。
彼の受難はさほど邦楽に興味ない俺でも耳に入ってはいて、今回の成功(だと思うんですがどうなんですかね)はまさに念願ということだと思うが、やはり彼としてもロキノンフェスのパクリと言われるのは納得いくまい。
ぜひMUISICAで所在無さげに佇んでいる洋楽アーティストを呼ぶ位の心意気を見せてほしい。

あとこのクソダサい名前どうにかしろ!
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