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君の名は。を見た。
まあもちろんファッキンクソゴミでいちいち感想書くのも大人げないかなと思ったんだが、とある友人から喧嘩売られたんでやっぱ書くことにした。

まず脚本がゴミ。
言の葉の庭で「絵がうまいだけの中身の無い同人誌」と書いたが、今回は「絵がうまいだけの中身の無い同人誌作家がその批判と戦うために作ったでも結局中身ボロボロの単行本」。
どこが…って奴いるの?
この映画の脚本が面白いっていう奴は脚本を語る資格は無いというか脚本を見る気がないんだろう。
そして実際、それなりにでも脚本を見る気がある奴はだいたい「そういう細かいことはいいんだ」とか言ってる。
「あの新海がエンタメを目指しハッピーエンドにした!そこがいい!」と。
俺はそこが気に入らない。
何そのよくわからんエクスキューズ。だから何なの?それがどうしたの?
確かに今までの新海は同人誌だった。
ほしのこえだの秒速だのはもはや脚本などと呼ぶことすらおこがましいペラッペラのまさに薄い本である。
でもそれは君の名は。だって同じだろう。
薄くはないが中身はない。今までどおりSFとも呼べんような適当イベントの上にガキ臭いラブシーンが並んどるだけだ。
一応1時間半見せるだけの起伏はある。今までのダラダラしたモノローグと風景描写による時間稼ぎはなくなり、ギャグや活劇を織り交ぜた映画といえる脚本を書いている。
そしてその脚本がそんじょそこらの邦画レベルなのだ。
であればそんじょそこらの邦画レベルの扱いをすべきであろう。
もちろん脚本以外でそんじょそこらの邦画以上の部分があるならそれはそれでいい。
だがそれもない。今回演出としてチャレンジングだった部分は一切ない(というかあいつは秒速以降演出のチャレンジはほぼしてない)。終始一貫今までの新海である。
もちろんそこは流石に新海そんじょそこらの邦画よりはまあそこそこまともな演出をしているわけが(ちなみに先に言っておくがここでの比較対象は海猿とかである)、この作品をことさら持ち上げるほどの変化はない。
つまり君の名は。という作品は、今までの新海がただエンタメ映画をした。それだけなのだ。
それだけでこんな褒められていいのか?!売れていいのか!?
さらに言えば今回は音楽もクソである。
RADWIMPSを4thから聞いている俺が言おう。全くケミストリーは生まれていない。野田が手癖で書いた今までのRADの範疇を一切出ないクソ曲である。
今までは結局ラストに天門さんのテーマソングが、秦基博の名曲が、One more time,One more chanceが流れたから泣けたのだ。そこまでのPVなのだ。
それがRADのCDを買えば必ずどっかに入ってる曲のコピーを聞かされて泣けるはずがあろうか。

こんな十把一絡げのお涙頂戴ラブストーリーがなぜこれほど売れたか。
まあ結局日本人はお涙頂戴ラブストーリーが好きなんだということだろう。
そしてアニメであること、新海であること、女キャラが豚仕様であることでオタクも釣れた。リア充とオタクが釣れたら売れるのが世の常である。それだけのことだ。
これが売れたということを聞いて思ったのは、セカチュウ(もはや死語)ってアニメ化したら売れんじゃね?ということだ。
いやマジで。新海じゃなくてもあの花コンビとかね。
そもそもあの花が売れた時点で気づくべきだったのだ。アニオタ共に脚本を見る気はないということを。
奴らも結局セカチュウとか海猿とかで泣いている連中と大して変わらんのだ。それが3次元でやられたら必死に粗を探して笑うくせに2次元でやられたら「こまけえこたあいいんだよ!じゃあてめえが書いてみろ!」と言って泣き倒すのだ。

この作品は邦画史としてはただの量産型感動ポルノである。
アニメ史としてはただの新海作品である。
新海史としては売れ初めのインディ作家によくあるエンタメ転向に挑戦して見事死んだ作品である。

俺にとって新海の魅力はセンチメンタリズムである。
吐き気がするほどナルシスティックで甘ったるく、ハーレムよろしく女にモテまくりながら自らの殻に閉じこもり彼女らを突き放して(という話を書いて)記憶の中だけにいる理想の女子を夢想し悦に浸る姿である。
それはグロテスクで間違っても興収30億を超えるようなものではなく、客観性のあるものでもなければ芸術的価値を持つものでもない。キモオタどもがシンパシーに近い何かを感じるためだけのものなのだ。
そんなそれこそ自主制作映画程度の才能しか持たない人物がやたらもてはやされ勘違いしつまらんエンタメ作品を作る。それ自体はアニメや映画だけでないマンガやロックでもあるよくある話だが、この作品の悲劇はそれが興行的成果も芸術的評価も手に入れてしまったことだろう。
いや、それは多くの人にとって悲劇ではない。むしろ喜ばしいことでしかない。いっても売れて困ることなどない。ぜひこれからもこういう作品を作ってバカを泣かせ金を吸い上げてほしい。それは健全で正しい構図である。
その端で拗らせたファンが偉そうに語っているだけだ。
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短歌好きだから言うと
言の葉の庭で万葉集。君の名はで小野小町から着想を得たと言っているんですが、結局2作品とも本歌取りに過ぎないと考えます。
特に万葉集はプロアマ問わずあの原風景に憧れを抱く歌人さんは多いし、小野小町に至っては平安初期の女流歌人にして歌合いには必ず呼ばれる売れっ子。
痛々しい程の恋を小町は自分の言葉で表現したから、それが普遍的な感情として1000年経った現代日本でも共感が有るわけで、彼は結局照れがあるから歌として考えると表現しきれてないんじゃないかな?
それに…和歌は和歌として表現するから良い訳です。様々な歌人が万葉集や小町が感じた風景や心情を知りたくて見たくて表現し続けてきたけれど、全然出来ませんでした。だから和歌に着想得るよりも僕らが生きてる今現代の感受性や風景を伝えて欲しいですね。
宮崎 2016/10/06(Thu)20:42:56 編集
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