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テイルズの最新作ベルセリア。
一応発売日に買いはしたものの、恐らく多くのシリーズファンがそうだったように俺もゼスティリアのせいで期待を持てず積んでいたが、シルバーウィークということで連休の機会に一気にプレイし、何とか(最終日夜11時半に)クリアできたので今更ですが感想を書きたいと思います。
当然ネタバレです。

まず総評として、よかった。とても。
どうしてもシナリオの評価が先になってしまうが、今回はとにかく全体を通して鬱ゲーと言っても過言ではないほど重い展開ばかりだった。
もちろん今までも…特にグレイセスから、山本氏がシナリオに関わるようになってからのテイルズは視聴者への精神攻撃のような鬱展開が顕著になっていたが、ベルセリアにおいてはそれこそ終始一貫鬱展開が続く。
そもそも主人公であるベルベットの行動原理が復讐だし、そのために今までに比べ道義的にかなり問題がある行動をすることに躊躇しない(見た目上は)。というかまずもって主人公たちを(世間的に)悪役として描こうというライター陣の意図があることは、ラスボス戦闘後の演出を見ても明らかだろう。
そしてそのいわゆるダークヒーローを描くうえで必要な負の側面について、ベルセリアは全く逃げていない。
逃げていないどころか、明らかにそこを主軸としている。
枚挙に暇がないので具体例は挙げないが、これほどまでに主人公が辛苦を味わうシナリオはさすがにテイルズ史上類を見ない。
しかもベルセリアにおいて特徴的なのは、それが善良な主人公たちの不遇という形ではなく、徹頭徹尾自らの行動及び決断の責任という形で表現されていることだ。
下らない自己肯定の裏返しとしての愚かな民衆からの不当な非難ではなく、自らの信念のための(時には間違った)行動による犠牲者からの正当な怨嗟と懲罰を、RPGというフォーマットを活かして長く深く描く。
だからこそ主人公たちの辛苦はあまりにも強い説得力を持つ。鬱展開は大好物であり、逆に言えば耐性ができているつもりではある俺だが、それでもアバル村の幻覚攻撃から地脈でカノヌシと対峙するまでの展開は厳しいものがあった(あれは典型的な洗脳のやり方である)。
これほど説得力を持つ、伝えようという意志を感じる鬱展開は、近年のメジャーなオタクコンテンツではかなりレアだと思う。
そしてその丁寧に描かれた絶望をどう考えてもショタブヒ要員としてあてがわれたように見えたフィーがちょっと無茶なくらいの熱い展開で喝破する流れもさらに俺の胸を打った。
エクシリアでもエクシリア2でもそうだったけど山本さんはクソ鬱展開からの燃える闘魂説教シーンが好きなんじゃないかなと思う。凄い変態性。
あと個人的にフィーの説教の前にアイゼンがしっかりフィーを支えながら「言ってやれ!この自惚れ屋に!」と叫んだのがさらに感動した。
これほど感情移入できる絶望シーンを描いた後に、その絶望している主人公に自惚れ屋といえる視点が素晴らしい。ナルシズムに耽溺するだけの凡百の鬱ゲー鬱アニメと一線を画すセリフである。
また、今回は見事に捨てキャラがいなかった。
ブヒ的にもだが、何よりシナリオ的にそういうキャラがいないというのが今までのテイルズに無い完成度である。
今までのテイルズだったら100%ロクロウやアイゼンあたりは最後の方はとりあえず含蓄ありげなことをいってドヤ顔するかどうでもいい思い出を語ってしみじみするだけのキャラと成り果てていたが、今回は各キャラがしっかり絡みあっていたのと敵キャラとの因縁がそれぞれ設定されていたことで空気にならずに済んだ。
強いて言えばエレノアが終盤見せ場がなかったのが惜しかったけど…まあその分明るい萌えを提供してくれていたのでトータルでちょうどいい感じだったのではなかろうか。あといきなりロクロウといい雰囲気になっていたのは笑った。いいと思います!
あとベルベットとはスキットですらほとんどサシの絡みがないロクロウが実は最初から最後まで一緒にいた唯一のキャラというのが個人的にドツボでした。
敵キャラもとりあえず置きました感なかったし。それぞれのキャラにしっかり深みがあった。オスカーとアンドレじゃないテレサの愛別離苦宝塚は非常によかった。あとマギルゥとメルキオルの話も。
脇キャラもダイルがいいキャラしてた。すげー好き。全くいいやつでも大事なやつでもないのになんだかんだ最後までいていい味出してた。
RPGのシナリオとしても、今までのようなあからさまな休憩イベント的なものがほとんどなく、不自然さのない形で目くるめく主人公一行苛め抜きパレードが開催されており、ダレることもなかった。

映像表現としても進化が見られた。
まあ言ってもPS4で発売したのが信じられないくらいのポリゴン数ではあるんだが、それでもテイルズの肝であるキャラのビジュアル、そして表情や仕草の細やかさはなかなか目を見張るものがあった。
いくらシナリオがよくても映像演出が悪かったら台無しなわけで、その点も今回は評価しておきたい。
フィー君のポリゴンはほんとペロペロしたかった。あのふわっとしたスカートずるいわー!

戦闘に関しては…ゼスティリアに続きなかなか複雑なシステムになっており正直難儀した部分はあったが、ベルベットの喰魔状態をうまく使うことで相手をほぼハメ状態にもっていけるのは楽しかった。
逆に言えばいかに喰魔状態を維持するかゲーになってしまった感もあるが…とりあえずポチポチしてれば勝ちという頭悪いものにはなっておらず、やりこんだ人は楽しめたのでは。
あと今回CPUがホントに頭がよくて驚いた。ほっといても死なないし、それどころか回復や攻撃など状況に応じてやるべきことをしっかりやってくれる。これぶっちゃけ全員CPUにしてもそこそこいけるじゃないの?と思ったくらい。これはぜひ継続してほしい。

さて、褒めちぎった後にはやはりマイナス点も挙げねばならない。
エンディングは俺はちょっと評価できなかった。
あのままカノヌシを倒したらフィーはもちろんその他いろんなキャラが消えてしまうという話は理解したが、それでも俺はベルベットに幸せに生きてほしかった。
これにエクシリアなどと同じく俺のカプ厨精神による言うべきでない怒りが多分に含まれていることに反論はできないが、あれだけエゴを突き通すことの美しさを描いた上で結局自己犠牲による感動カタルシスに頼るというのは、全体のモチーフからもずれてしまったのではないかと思う。
フィーが消えてしまった後の世界でゆっくりと幸せを探すベルベットの姿でなぜ終われなかったのか…。
またある意味フィーではなくカノヌシ…ラフィを選んだともいえるわけだが、それにしてはラフィを悪く書き過ぎだったと思う。どうせあのオチにするならもっと弟らしさを残したり、思い出話をして絆を確認させてほしかった。あんなギャン泣きしてるミトスもどきになったあとにそっちを選ばれてもどう考えてもフィーの方がかわいいわ!(そういう意味ではアーサーとの最後の会話はかなりよかった)
他の面々も突然の出来事なのに落ち着き過ぎ。もっとみんなで止めろよ!フィーは泣き叫んで掴み掛れよ!山本さんはクライマックスであえて激情をぶつけ合わせず達観して終わるのが好きなイメージだけど、そこは俺の好みではなかった。
それとアイゼンがドラゴンになる過程をやらないってのは…。いや何があったんだよ!すげー気になるよ!老衰みたいな感じらしいけどせっかくパーティーキャラなのにそれはなくね!?びっくりしたわ!
あとこれはもう完全に好みであり枝葉の話ではあるんだが主題歌がうーん。FLOWか。嫌いではないんだけどなんかもう普通のアニソンだったよね。しかもBGMでアレンジバージョンやたら流れるからなんか鼻についてしまった。まあこれからアニソンアーティストとやっていく証ということであれば…次はLiSAで。

とりあえずすごく楽しめました。
ゼスティリアなんて比較にならん。俺的好みでエクシリアは超えなかったけど人によってはこっちの方がいいと思う。それより前でも俺はアビスは超えた。点数で言えば90くらいかなぁ。
残念ながら売上的には20万で振るわず、ペルソナ5に大きく差をつけられたみたいだけど、ダークな山本テイルズで汚名返上ということでシリーズファンで最近のものが好きな俺としてはとても心を打たれました。
ただ、もうさすがにいいかな、というのも正直なところ。
そもそも主人公とヒロインの別離エンドを4作連続でやってるわけで、さすがに次は幸せな二人が見たいです。
いくら出来が良くてもこれ以上重いのは食傷気味だし、次はヴェスぺリアやファンタジアみたいなみんな笑って終わる冒険活劇をお願いします。
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