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ここは管理人u16の趣味雑記をのせたブログです
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『中二病でも恋がしたい!』の最新話をみて考え込んでしまった。
よくできたアニメである。アニメとしての品質がすごく高いのは京アニだから当然(これも凄いことだが)として、シナリオも分かりやすいうえに楽しく、中二病というギミックをラブコメに活用するその手腕は誰でも思いつくようなものと言えばそうだがかなり綺麗であり、キャラもしっかりかわいく書かれているし本当の良くてできてはいるなと感心した。
だというのに全く引き込まれない。
むしろイライラする。回を重ねるごとにムカついてくる。基本的に『シュタゲ』とかでも中二病系痛いギャグはあまり好きじゃなかった方なのでギャグに関しては体質としてしょうがないと思いつつも、ここまで山場になって、先述した上手さが発揮されてきてもやっぱりイライラは止まることがない。
なぜだろう。まあ素直に切れよという話なのだが。
ネットでは真面目に見てる人はほとんど絶賛という感じなのでどうも探しても答えが見当たらない。もし俺のように訳も分からずイライラしている人がいたらと、自分なりに出した答えを書いてみたいと思う。

俺はまずこのアニメを見て『ハルヒ』を思い出した。
お前電波女の時もんなこと言ってたね?とか言われそうでまあその通りなのだが(http://u16n.3rin.net/Entry/154/)、そりゃそうというか要するに『電波女』も『中二病』も『ハルヒ』直系のラブコメ青春ものだと思っている。
んで、どの辺が『ハルヒ』かはちょっと考えればわかるので置いといて『ハルヒ』との違いについてだが、大きく言える違いはヒロインの扱いだろう。
ハルヒは間違いなく中二病であり、周りもしゃーねーなこいつという目で見ていたが、結局はその中二病的な誇大妄想とそれに基づいた行動力が魅力的な女性ということになっていた。
が、『中二病』においてはヒロインはマジでかわいそうな女の子である。
中二病のせいでまともに友達もおらず、しかもその中二病も父親が死んだせいであり、守ってあげなくちゃしょうがないかわいそうな女の子だ。
俺はまずここが許せない。
結局中二病なハルヒを主人公が(同情とかじゃなく)好きになるからいいのである。『ハルヒ』においてキョンがハルヒを守ってあげる描写など一つもない。ハルヒは確かに痛いが逆に言えば夢を持ち自分を持った女として書いてあるからである。そこにキョンは惚れる。
それをマジでかわいそうな女の子にしたらそれこそ上で貼った『電波女』の記事で書いた「メンヘラ美少女を助けるクールな俺というオナニー視点から脱却していない」という批判が丸々当てはまるじゃねーかということである(電波女もそうだろうがという人は記事を読め!)。
何が悪い。所詮アニメのヒロインなどチンポしゃぶり機。萌えアニメなど風俗!オナニー視点で当然だろう!という方もいるかもしらん。正直俺もその気持ち少しわかる。
俺だって怖いくらいに自我ありまくりの岡田磨里ヒロインも正直あまり好きではない。話のヒロインとしてはいいと思うがキャラとして萌えるかというとノーサンキューである。いやむしろその気持ちがわかるからこそ、だからといってヒロインのエゴをエロ同人よろしく消去しまくりただただ主人公に惚れて好きだ好きだいうだけのマシーンとしてしまっていいのかという話だ。話として面白いかとかこれだからオタクはみたいな旧世代ジジイのつまらん説教ではない。お前それで萌えんのか!?そんな単純でいいのか!!という話である。
むしろそういうつまらんヒロインが嫌だからきりりんやあずにゃんのような一応それなりのプライドというか自我を持ちつつでも最終的にはチンポしゃぶりまーす!な絶妙なバランスのキャラ(いや結局チンポしゃぶるんかーい!と言われそうだがそのバランスが大事なんだって!)がみんなに好かれていると勝手に考えていたのだが、ここまで『中二病』がもてはやされる現状を見てると考えを改めざるを得ない。

そういう意味で『中二病』の主人公も許せない。典っ型的ゼロ年代主人公である。
色恋興味ありません。友達のあいつはなんかやたらモテるかどうとか気にしてるけどどうせ女性なんて俺には関係ないし。だけどあの子はかわいそうだから、別にその子と付き合えるとかセックスできるとかそういう事なんてまあああああああったく頭にないけどでも気が引けるし助けちゃう!あれ?お前俺に惚れてたの?いやぁ気づかなかったなぁだってほらお前を助けたの純粋に義侠心からだし!まあでも好きっていうならお前意外とかわいいし付き合っちゃう?
死ねえええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
死ね!マジで死ね!こういう主人公全滅しろ!リトも死ぬ?一夏さんも京介も死ぬ?いいよもうしょうがない!他のごまんといるゴミクズ主人公ぶっ潰せるならもうそれは避けられない犠牲というやつだよマジで!
何なん?何なんお前?んなわけねえだろ。そんな高校生男子いるわけねえだろ!いいか高校生男子なんてな!若い女がいりゃまずセックスするかどうか考えるもんなんだよ!とりあえずできるかどうかとかそういうの置いといてまあまず下らん妄想するもんなんだよ!それを表に出して努力する奴がDQNで「いや…別にそんなん興味ねえから」とか強がっておいて裏で悶々としてるのがオタクってだけなんだよ!マジで興味ねえ奴なんているわけねんだよ!それがはるか昔から未来永劫続く生物の本能ってもんなんだよ!何お前チンコついてんの?去勢でもされたの!?
あの子はかわいそうだから?義侠心で助けただけ?
ふ ざ け る な
いいか例え百歩譲ってそうだとしても!助けた時点ではそういう対象としてみてなかったとしても!もしいい感じになってきたら意識しまくるに決まってんだろうが!ヤれるかどうかむっちゃ考えるにきまってるだろうが!かわいいんだろ?かわいこちゃんランキング(爆笑)四位なんだろ!?そんな奴となんかいい感じになった瞬間爆裂的に頭はエロモードでヤるためだけに全てを懸けるもしくは全然気にしてない素振りを見せつつ会うときいつでもそういう妄想が頭から離れなくなるそれが男子高校生ってもんだろうがアホかああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
失礼。
多分に偏見(というか自己体験からくる悲しいコンプレックス)が混ざっていることは認めます。
だが、少なくとも上で書いたような主人公がもう沈黙シリーズのスティーブンセガールくらい共感とは程遠いキャラであることは疑いの余地がないと思う。
むろんアニメとはファンタジーであり、いくらラブコメとはいえ共感とは違う尺度でのキャラ造形というは当然あり、くみん先輩などの例を見るに『中二病』というアニメはあまりリアリティを重視しない方向であるというのは見て取れる。
が、くみん先輩を異種とみるレベルのリアリティは間違いなく存在してるわけで、そこに平然とああいうヒロインや主人公をぶち込めてあまつさえその関係性は異種としない(つまり森サマーに「あんたいい加減ぶりっこやめなよ」と言わせながら主人公の友達に「お前いい加減その女に興味ないポーズやめろよ」と言わせない)リアリティの尺度の混在というかずれがやはり俺のイライラを加速させるのだと思う。
根底にあるのはオタク全体の「女なんて興味ない」ポーズの蔓延である。
いいじゃないか恋に生きて。愛を叫んで何が悪い。病気とか世界の危機とかそんなん関係なくただ女が好きだから好きだと叫ぶその心に共感できない気持ちはわからんでもないが、しかしだからといってここまで主人公を去勢して自分にリンクさせるその気持ち悪さはさすがにわからん。
そんな去勢されたフリの連中にこそアマガミ二期ラストを見てほしい。これぞ愛を叫ぶケモノの美しさである。恥も外聞もすべて捨てて叫ぶその姿こそラブコメの真骨頂であったはずである。何も障害なく、ただただすり寄ってくる女が好きだといったその瞬間にようやく恋に目覚めるような白馬の王子様症候群野郎がセックスする場面などではなかったはずだ。
『電波女』も確かにそんな感じはある。だがやはり大事なのは、主人公の丹羽がエリオを助けた理由に間違いなく「エリオがかわいいから」という非っ常に下い理由が含まれているという事実だ。これがあるとなしとではこの作品の価値は大違いになる。
そして何より3話である。
エリオを現実に戻すため海に飛び込んだとき、二人は決して仲が良くならない。あんな素晴らしいラブコメイベントの後彼らは口喧嘩を重ね、「なぜこんなことをする!?」と怒りの表情で叫ぶエリオに丹羽はこういう。
「みんななかよく!」
くだらない戯言である。エリオもそういう。「嘘くさい。私は傷ついた!」そして丹羽がさらにこういう。「絶対に傷つけあわないまま円満に終わる関係なんてないだろ」と。そこで初めてエリオは笑う。わかるだろうか?これはそういうことである。絶対に傷つけあわないまま円満に終わる関係なんてないのだ!でもみんなかよくするのだ!そんな関係の代表こそが恋愛なのだ!
俺はこれを見て『宮本から君へ』という漫画を思い出した。それはある意味で上のような誰も傷つけあわないラブコメへの批判だと思う。『電波女』はただのエリオちゃんがかわいいハーレムものなどではない。もっともっと複雑な視座から書いた、それこそ『ハルヒ』のさらに先を行く現代流ラブコメなのだ。
『中二病』も確かに傷つけた。主人公は「中二病をやめろ」といった。だがそれは傷つけ「合い」ではない。主人公は攻撃されない。唯一されそうな部分もカットしていたし、そのシーンもあくまで「逃避するヒロインに言い聞かせる」というものだっただろう。当然だ。何しろヒロインはチンポしゃぶり機なのだから。その歯は全て抜いてあるのだから!
きっとこの後ヒロインは主人公の言う通り中二病をやめるのだろう。しかしそれを悪く思った主人公がヒロインを後押しし、彼女は中二病に戻るのだろう。吐き気がする。全て主人公の思い通りだ!ヒロインに自我などない。落ちた女はただただ男の言う事を聞いて、突っ込まれたチンコの気持ちよさにそのトラウマすらも忘れ去るわけだ!女が社会性を取り戻すかも、社会などに寄りかからない夢を持った人間になるのかも男次第というわけだ!そしてその女の変化に男は何一つ影響も受けない!
そんなことはない?六花のおかげで主人公は中二病を許せるように成長できた?そんなの免罪符どころかギャグにもならない。だって今まで9話かけて「中二病=恥ずかしい」というクソみたいな等式を描いてきたじゃないか!六花もいじめられない。誰も中二病を忌避しない。『電波女』や『ハルヒ』のように中二病を嫌う周りを描かないことで、全てを笑いに転化して決してシリアスにしないことで、何よりも六花の中二病という病気を父親の死とかいうテンプレもいいところなトラウマと繋げることで、中二病もいいと思えることを当り前で当然のことにしてきたじゃないか!
大体にして六花の中二病を必死に直そうとする周りが意味わからん。お母さんが戸惑う?現実を見てない?アホか。お母さんあまりにも子育て不慣れすぎますよ。そんなんそれこそ中二病だからの笑い話だろうが!現実を見てるんだろ六花は!?まともだけど父親の死が受け入れられない(笑)から中二病なんだろ!?じゃあほっときゃ治るだろ!周りは治ってるだろ!もし父親の死で治らねえんだったらそれはもう「父親の死を受け入れられない」っていう病気だよ!それはまた違う処方箋だよ!少なくとも中二病やめさせることで治るのおかしいだろ!むしろ家族みんな「中二病だねー」で笑って済ませてるけど主人公だけ悩むくらいがちょうどいいだろ!
俺にとって9話以降のシリアス展開はつまらん恥ずかしいことに四苦八苦する愚か者か、もしくはトラウマで籠る女の子を助けるよくあるギャルゲ展開である。間違っても男と女が恋という戦争をするラブコメなどではない。

『さくら荘のペットな彼女』が批判されている。
何故かというとリアリティがないかららしい。曰く「イギリスに無理やり帰したところでいい絵が描けるわけない」「漫画と両立できるだろ」「親が言うならともかく友人がしゃしゃり出るか」「美術界に評価などない」。
まあ俺としても正直出来がいいとは思わない。確かに荒が目立つ。エゴも強すぎて共感しにくい。いろんな意味で取材というか情報を得た上で書いているような感じはしない。
だが、俺は『さくら荘』の方が『中二病』より圧倒的に好きだ。
空太が打ちのめされるからだ。ましろも七海もリタも先輩も全て、空太を苦悩に突き落とす。もちろんラノベのマナーとして下の意味では『中二病』の何倍もチンポしゃぶり機である。だが話としては明らかに主人公をひたすら打ちのめすようにできている。
確かによくわからない理由で空太を好きになる女が二人もいる。だがただすり寄るだけの女ではない。彼女たちには夢という空太よりも大事なものがある。そのためなら空太に好かれなくてもいい。むしろ空太を傷つけるようなことになってもしょうがないと考えている。そして空太は彼らを見て、時には羨み時には嫉妬し時には影響を受けて時には反発しあい、もちろん空太自体も周りに影響を与えて夢へと必死に進んでいく。
そんなの当り前だ。自分のことを何よりも優先させる女などいるはずがない。周りに影響され、周りに影響させて生きていくのが人生であり物語なのだ。だというのにそんな女が蔓延してる。ハーレムアニメなら構わない。それを作る全ての人、見る全ての人が風俗だと自覚しているから。
だが、むしろそれと対極にあるべきラブコメアニメで、しかも上っ面では古き良き純愛もののような書き方をしつつ、だがその実ヒロインと主人公の関係性が完璧にハーレムものでしかない紛い物をみると、そしてそれを何も考えず賛美する連中を見ると、俺ははらわたが煮えくり返りそうになる。本当にペットな彼女なのはましろではない。六花だ。
言っておくが俺はアニメの風俗部分を、ハーレムものを全否定する気など全くない。むしろ大好きである。『IS』『ロッテ』『おにあい』『武装神姫』どんとこいである。もしハーレム嫌いだったら素直に冒頭で「『とらドラ』こそリアルな恋愛ぃ!」とかいう戯言を吐いている。そっちのほうが明らかにわかりやすい。
だが違うのだ。男向けのラブコメは『とらドラ』のようなものを目指してほしくない。『ハルヒ』『電波女』そして『さくら荘』のようなアニメを目指してほしい。確かに男のためのエロを書きつつ、ただそれを、自分の風俗具合をしっかり把握して、そのうえでしっかりと傷つけあう関係を書くべきだとそう信じている。
確かに『中二病』はよくできたアニメである。アニメとしても話としてもとてもよくできたエンターテイメント作品である。だがあらゆる意味でそこにエゴはない。ただ人を悦ばせることしかできないアニメである。
それはそれでいいだろう。ある意味で『おにあい』も『武装神姫』もそうだ。しかし彼らには「風俗アニメを作ろう」という強い意志があり、そのサービス精神はまた違う意味での個性、エゴとなり、俺を楽しませてくれる。
『中二病』のスタッフはきっと「いいアニメを作ろう」としか考えていない。自らの作るアニメの嘘くささに気づくことなく、これが真摯なアニメだと勘違いしてひたすらに作っている。だがそれは真摯などではない。本当に真摯なのはいい悪いなどという尺度を完全に諦めている『武装神姫』の横谷氏であり『おにあい』の川口氏である。
京アニは『日常』から「いいアニメを作ろう」と考え始めているように思う。それは無理だ。彼らにそんなことはもうできないと俺は思う。お餅など書いたところでもうどうしようもない。いいからブヒれるだけのハーレムアニメ作ってろよ。心からそう思う。

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無題
>ハルヒは間違いなく中二病であり
どこがだよ
中二病の意味調べなおせ
NONAME 2013/03/22(Fri)16:59:17 編集
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