モグワイのライブアルバムを買った。
いい。
モグワイは古い。
音楽性はそれこそ１ｓｔから変わってないし，たたずまいもTHE　アメリカのインディーロックバンドだし，ポストロックなんて今頃死語もいいところだし，オタクだし。
別に売れているわけでもない。当時としては別だが革新性があるわけではない。特段ミュージシャンズミュージシャンというわけでもない。これよりエクストリームな音楽はいっぱいあるし，現在の音楽史においてそれほど強い影響力があるわけでもない。
自分でもなぜ彼らにここまで心酔するのかわからない。特に轟音インストが好みというわけでもないし，似たような音のバンドを探してた時期もあったが今ではそれほど食指は動かない。
だが最高だ。
なぜだかわからないが最高だ。Helicon 1の爆音を聞くたびに泣きそうになる。まあなんだっていい。いいものはいい。

65dosの新譜今更聞いたが，半端じゃない。
２ｓｔを初めて聞いたときの興奮がまた味わえるなんて思っても見なかった。
むちゃくちゃｶｯｺｲｲ。ミクスチャーとかヘビーロックのかっこよさをポストロックの芸術性にぶち込んだような…。正直今回いろいろ自分が心酔してるバンドの新譜が出たが，これだ！と思えるものはなかった。
いいにはいいが，キャリア最高かといわれれば首を振らざるを得ない…そういうのばかりだった。
しかしこれは，最高でしょう。明らかに別格…とはいわずとも今までの最高な曲すべてを集めたアルバムと同レベルに位置する。
メタモルフォーゼが楽しみでしょうがない。
 

「Howl」　Black Rebel Motorcycle Club

今日横浜に同人誌買いに行ったついでに寄ったバナナレコードで買った。
二枚目までは聞いたが，三枚目とは違うジャケだしなんだこれと思ったらどうやら限定リリースのアコースティックアルバムらしい。
個人的にアコースティックバージョンは嫌いだ。
メロディーよりグルーヴ大好きな俺としては，アコギポロンポロン鳴らしておざなり程度のドラムをぽんぽん叩きながらやたらでかい声で熱唱されてもアクビしか出てこない。
だからフィードバックバリバリ鳴らすこの真っ黒三人組のアコースティックバージョンとなったらそれはもう冗長きわまるものになるに違いないと，軽く落胆してしまったのが正直なところだった。
が，これがなかなかどうしてすばらしい。
まあまじめに聞けばわかるが，BRMCはラリーズと同様に爆音は鳴らしつつも意外と曲や構成は古きよきロックンロールに基づいていて，それが今回アコースティックになってより浮き彫りになっている。
ザ・バンドのような控えめなグルーヴに差し込まれるスライドギター，そしてエロいバリトンボイスで奏でられるグッドメロディ。
彼がただのシューゲイザーバンドではないことが，これを聞けばよくわかるだろう。