ここは管理人u16の趣味雑記をのせたブログです
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ニュータイプの最新号でトリガーの新作が発表された。
監督が今石氏ということ以外ほとんど発表はない(五月に続報があるらしい)が、まあいつもの面々であろう。キービジュアルも大して驚きのあるものでもない。いつもの今石作品なのだろう。
それはトリガー設立発表の時点で俺が思った危惧だった。
グレンラガン、パンストというアクの強い作品を作った後の、そのスタッフでの新会社。ああ、彼らも才能を箱庭で育てるのか。嗜好の合った同志と同じ道をずっと突き進むだけなのか…そういう予想は裏切られることはなかった。

そんな箱庭は今アニメ界のあちこちにある。
UFOテーブル、PAワークス、京アニ、古くはIG、ボンズ、ゴンゾなどなど。
特に最初の三つはアニメに詳しいものであればよく知る名だろう。そこで作るアニメのスタッフのほとんどがアニメ会社所属であり、画面を一度見ればその会社であることがすぐにわかる数少ない会社である。またそれ故社員育成にも力を入れているのか、作画や撮影のレベルは恒常的に高く、固定ファンも多い。
特に京都アニメーションに関してはもはや誰もが知る超有名アニメ会社だろう。
彼らの作画レベルはもう逆に驚くほどでもなくなってしまうほどだ。全話全カットが他会社の力を入れた回かそれ以上に動くという奇跡。またその撮影技術も業界屈指のレベルであり、背景も美しい。アニメ会社というものにランクがあるのだとしたら間違いなくトップクラスに位置する会社だ。
ただ京アニにはもう一つ他の会社と違う特徴がある。
監督までほとんど内製なのだ。
石原立也、武本康弘、山田尚子、西屋太志…この四人がほぼ全ての作品の監督を担っている。要するに京アニというのは作画や撮影、背景スタッフのある程度の集合体というよくあるアニメ会社ではなく、ワンストップサービスとしてのアニメ制作を社是とする会社だといえる。確かに原作選びに関してもある種の戦略性が見え隠れしているし、グッズ展開も自社でやるあたり制作会社の域を超えようとする意志が感じられる。
それ自体はある意味で業界として画期的なことだとは思う。俺も今のような歪んだ制作現場を放置すべきだとは思わないし、雇用者としてのアニメ制作会社はもう少し労働環境を整えていくべきだろう。
だがそんなクリエイター側の視点ではなく一視聴者として、今の京アニが魅力的だとは思えない。
なぜかといえば単純で、その体制ゆえである。同じ人間が集まって作るとなれば確かにその品質は保証されるだろうが、逆に言えばどうしたって同じような作品しか作れないのは当然だ。
むろんシナリオに関しては全く違う題材を選んで多様性を作ろうとはしているがそのチョイスも先述したようなトータルコーディネートという社の方針からやはり一面的になっているし、何より演出に関してはもうどれも同じと言ってしまえるレベルだろう。
それがよく分かる形で現れたのが「たまこまーけっと」だ。
話の平坦さ、あくまでかわいさとギャグを主体とした話作り、女子的なキャラ作り…それはどれもけいおんで作り上げた方法論であり、絵作りもほとんど一緒だ。
彼らはけいおんとの差別化として商店街との触れ合いを入れ、けいおんのような萌豚に強く寄ったものではなく、それこそNHKの夕方アニメのような誰でも楽しめる作品にしようとしているんだろう。
だがそれは失敗といえる。いや、本当に夕方アニメを今の深夜アニメよりも楽しいと思えるような人からすれば大成功だと言える(しかも悲しいことにそういう人間は実在する!)だろうが、今の深夜アニメを見る多くの層はそう思わない。差別化のために押しやられ減った萌えを必死に吸出し何とか楽しむのが関の山だ。もちろん俺も例外ではない。
それはつまりつまらないクリエイターのプライドに囚われたけいおんスタッフ陣が間違えた形で売れ線から逃げた末路であり、さらに言ってしまえばヤマカンでありフラクタルである。
そしてそれが許される状況になってしまうのが最初に書いた箱庭の恐ろしさなのだ。
明らかなエゴ、作る本人以外誰も求めていないものをオリジナリティの名のもとに作り得てしまう恐怖。才人がその才能ゆえに周りを黙らせて独走してしまう悲劇。
アニメとは複合体である。特に今のアニメは監督一人の美学によって作られた作品はほとんど無い。それが多様性を生み、強度を生み、エンターテイメントとなる。
だがそれは時として商業製品を生む。誰でも作れるつまらない大衆迎合作品になる危険性を孕んでいる。それを作る苦しみはクリエイターの声に耳を傾ければ嫌というほどわかる。
そしてその苦しみに耐えかねた人たちは自分の箱庭を作る。同志だけで集まったスモールサークルオブフレンズ。そこには否定される恐怖はない。大衆の声を強要してくる人たちもいない。自分の作りたいものだけを作ることのできる楽園である。
もちろんジブリやグレンラガンのようにその箱庭で守られたエゴが時代に受け入られることもあるし、エヴァのように箱庭の人たちにしっかりとしたバランス感覚がある場合もあろう。箱庭製だからクソだというわけでは決してない。
だが得てして独りよがりになるのが創作の怖さである。どれだけ自分にバランス感覚があると自負していても、決してエゴだけの作品を作らないと誓っても、同じ人間と集まって作っていくうちに必ず段々と自家中毒に陥っていく。それは歴史が証明している。
GONZOが今何をしているか知っているものはいるか?ボンズの最新作は「絶園のテンペスト」である。そこに旧来のボンズにある輝きはもうない。IGの作る「サイコパス」その最新話の殴り合いシーンを見て笑ってしまった。あんなへなちょこな喧嘩シーンしか書けなくなってしまったのだ。IGは!
例え今は輝きを放っているとしても、時が経てば必ずその輝きは失われるだろう。ufotableも京アニも似たような作品しか作れないようになっていき、「あーそういうのねはいはい」と見捨てられ、次第に縮小再生産を繰り返すようになるだろう。まさに今そうなりかけているし。
そしてトリガーも間違いなくその末路を辿る。俺には彼らがグレンラガンのような作品以外作れるようには到底思えない。もしくはパンストのような飛び道具だけだろう。一人だけ恐ろしいバランス感覚を持っていた錦織敦史はトリガーに入らなかった。それはとても明示的に思える。
実は京アニにも一人そんな人がいた。高雄統子である。
消失のコンテにあった繊細さや力強さはもしかしたら京アニに新しい光をもたらしていたかもしれない。少なくともアイマスのコンテは山田尚子には決して描けないドラマ性があった。彼女が抜けてしまったのが悲劇なのか、それとも抜けてしまう必然があるほど京アニの硬直は進んでいるのか、それはまだわからない。
少なくとも俺は今の京アニやトリガーにヤマカンを馬鹿にする資格はないと思う。

俺が今一番注目しているアニメ会社はA-1Picuturesである。
別に何か特別な人脈があって形成された会社ではない。所属しているアニメーターも大した人はいない。監督の色によって何色にも染まるよくあるアニメ会社である。
ただ一つ言えることは金があるということである。
上にはアニプレがある。金に物を言わせてアニメ界をリードするアニメ配給会社である。その下にあるということはつまりつまらんエゴに走らせることを断固として許さず売れることを第一義とする拝金主義があるということだ。
それは重要である。今のようなアニメバブルのおいて未だ商品を作るという考えがきちんと根付いたクリエイターは少ない。そこにおいてしっかりと手綱を握るということはとても重要といえる。
また当然拝金主義ということは金があるということであり、それは当然才能ある人を引き寄せ、潤沢な人員をもたらし、クオリティを底上げする。A-1作品の作画平均はとても高い。
それはもちろん金による工業的な利点である。旧来の有名なアニメ会社のような人脈と才能による美術的な利点とは真逆に位置するものである。前者に魅了されてきた古いタイプのアニメファンはきっとA-1を笑うだろう。金があるだけのつまらん会社だと。
しかし今アニメはポップカルチャーであり、何よりアニメを作るには莫大な金額が必要になる。そんなものを作るにあたって金を考慮しないなど有り得ない。一部の才人たちによる仕事だけを楽しむような人種においてはどうでもいいかもしれないが、数あるアニメのその平均を楽しみたい俺のような人にとって金の問題とは大きな問題である。そこを解決している会社というのはとても魅力的に映るし、実際A-1は多くの人を魅了している。
アニプレにおいて大事なのは岩上氏や鳥羽氏のようなアニメをきちんと知っている企業人がいるということである。だからこそまどマギのような作品をプロデュースできるし、錦織監督や高村監督のような素晴らしいバランス感覚を持った人をきちんとフックアップしてオリジナル作品を作らせることができる。アニメをよく知る配給側と商売をよく知る制作側、言い換えれば作る側のことを知り、情熱をもって接することのできる売る側と、売る側のことを考え、何よりその先にいる視聴者のことを第一と考える作る側のタッグがあってこそ、決して一面的でなくかつエゴもまたしっかり持ったアイマスやビビオペのような作品が出来上がる。
ビビオペはまだわからないが、きっと楽しい作品が出来上がると信じている。俺は早く錦織監督の続報が聞きたい。そして高雄氏の作品が見たい。なぜか聖おにいさんとかいうクソ漫画やらされるそうでとてもかわいそうだ。そうではないしっかりとしたオリジナルアニメを作ってくれる日を心から待ち望んでいる。
アニメの未来は京アニやトリガーではない。A-1にある。そう信じている。

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