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ここは管理人u16の趣味雑記をのせたブログです
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アイスエイジ@原宿アストロホールに行ってきました。

まずは前座のPsysalia Psysalis Psycheから。
このバンドは最初のEPからずっと追ってきた邦楽の中でもかなり好きな方のバンドで,最近ニューアルバムを出したということもあり,かなり楽しみにしていた。
実際とてもよかった。ボーカルはギターをサポートに預けて歌に専念するようにしたらしく,モニターに足かけて歌いまくるその感じはいい意味でメジャーになっててよかった。結構美形ぞろいで,しかもリズムや音像はかなりエグいけどメロ自体はポップなので意外と売れないかなーとか思ってたりしてる。その兆しは皆無だが。
しかし客にはウケなかったようだ。俺と一人以外ほとんど微動だにしてなかった。まあアイスエイジはゴリゴリのハードコアだからそりゃそうかとは思うが…「21st Century Massacre」はほんとよかった。
んで前座が終わると,予想以上にぎゅうぎゅうでびっくり。1st一枚でさほどプッシュもされてないと思うが,ここまで人が入るとは…いい事である。
と思ったのは始まるまでだった。演奏が始まり,まさにCDそのままの爆音ハードコアが鳴らされるが,二,三人が必死に暴れるくらいで他は(マジで)微動だにしない。手もほとんど上げてない。客は終始そんな感じだった。別に暴れるのがライブの楽しみじゃないがアイスエイジみたいなバンドのライブわざわざ聞いて直立不動とかもう言葉選ばずに言うがバカか?ジェームス・チャンスのときくらい引いた。
まあ客はおいといて,ライブ自体について。
最初は爆音といいつつ意外と大人しく,「ん?これじゃなんかちょっと荒いガレージバンドじゃね?」と思っていたが,後半になるにつれどんどん演奏がノリだし,最後の方はほんとハードコアでもガレージでもないマジでフリクション的なノーウェイブバンドみたいで最高だった。
ボーカルも危ない目つきでスタンドにマイクのコードぐるぐる巻きつけてがなりたてる超カッコイイ感じなのだが,後ろの三人も凄かった。ほぼ直立不動で固まったまま,ドラムのカウントに合わせていきなりズガンと音を鳴らすその佇まいはまさにパンク。ギターの音もディストーションじゃなくコンプかけてギャリギャリ鳴らすって感じでさらに素晴らしかった。
もちろんアンコールあわせて45分で終わり。最後の曲は何か途中でギターの弦切れてトチったらしかったが,ダイブもしたしそんなの関係ない熱いハードコア魂を見せてもらって非常に満足だった。客がよけりゃもっと満足だったが。
サマソニにもくるようだ。もちろん観にいく。フェスは無駄に客のノリがいいからきっと今回よりは楽しめると思う。
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Tell Your World -livetune feat.初音ミク

livetune_tell_your_world_jake.jpg

結構な人は知ってるとは思うが,今のグーグルクロームのCMに使われている曲である(そういう意味でディスクではないのでディスクレビューじゃない)。
俺もそのCM…正確にはそれをアレンジした有志の動画(http://www.nicovideo.jp/watch/sm16824501)を見て,恥ずかしながら感動を覚えiTuneで買ってしまった。iTuneで曲を買ったのはこれが初めてだ。
そう聞いて鼻白む人もいるだろう。本当に初音ミクが好きな人であれば今更あんなCMごときで騒ぐなんてにわかもいいところだろうし,ミクなどから距離を置いてる人から見ればこんなハイプに乗せられるなんて…と思うのも無理はない。
実際のところ,自分も初音ミクの熱心なファンというわけではない。
前にブログでも書いたとおり月一でニコ動のランキングをチェックしたり,そこで気に入ったPがいればとらのあなでCDを買ったりもしているが,そんなのは熱心なファンから見れば大した事ではないだろう。
また,一音楽好きとして,ボカロの音楽がレベル高いかといわれるとまあNOだ。基本的に打ち込みなのはしょうがないにしても,一部の才人を除いて,アニソンやロキノン系に影響された稚拙な楽曲か,オリジナリティのないジャンルそのままのつまらない楽曲ばかりだし(もちろんマイナーなところではメルツバウのカバーなど面白そうな人がいるのは知っているが,それがボカロの層に受けないのでは意味が無い),基本的にはボカロのファンもPもオタク特有の閉塞性が強い。
よくボカロ厨が言う「ミクはAKBを超えた」とか「最早ワールドワイドのアイドル」みたいなミク自身を崇拝した妄言が端的にそれを表しているが,ああいう狂信的なファンが逆にボカロを他の層に受け入れ難くさせた要因でもあるだろう。もちろん俺自身ミクが神だのアイドルだのとは一切思わない。ミクはただ単に機械でありキャラであり,可愛いとは思うがミク自身に思い入れは無い。
俺がわざわざディスクレビューでこれを取り上げたのは,ボカロ周辺が文化として面白くなってきたからだ。
さっきはボカロの音楽性は低いといったがそれはあくまで平均値の話だ。それこそsupercellからwowaka,ハチなどは面白いと思うし,全体としても昔に比べあがってるとは思う。
また,特にクラブ音楽方面は,最早他と比べても大して遜色ないとすら言えるほどのレベルだ。
DECO27などはテクノ方面からでてきてそれこそ柴崎コウと組むほどになったし,今回紹介する曲「Tell Your World」の作曲家kzは,もちろんアニソンにも参加しているがかなりハードなクラブ系のアーティストであり,中田ヤスタカのパーティなどに参加していたりもする(中田ヤスタカかーいとか言わないでほしい)。
また,マルチネレコード周辺ともかなり親和性があり(ドミューンでの社長のDJでもボカロかけてた),モグラでのDJでは有名ボカロ曲のダブステやエレクトロニカMIXなどがあり,それらのクオリティもかなり高い。やはりDTMとして扱いやすいんだろうと思う(逆にロックとかだとやはりボーカルとして使うには弱いってのもあるが)。
また,どんどんオーバーグラウンドに上がってきている事は,最早異論は無いだろう。
今や新星堂ですらボカロのコーナーを作っている。アニメでもボカロPを登用している例は枚挙に暇が無いし,CMもかなり多い。決してネットだけの薄い文化ではなくなってきている。
それこそ上で言ったグーグルクロームでの抜擢が一番の証左だ。もちろんグーグルがミク厨引っ張り込むための方策だと言われれば返す言葉が無いが,他のグーグルクロームのCMで使われたのはレディーガガ,ジャスティンビーバーである。当然だろう。このCMは世界中で流れるのだから,それくらいの知名度でないと成り立たない。決してCMも上辺だけの作りではないし,このタイミングでミクを起用したグーグルには素直に賞賛を送りたい。
俺がCMで最も感動したのはその事実だ。今の時代でこれほど多くの人を巻き込んでいるDIY文化があるだろうか?アニソンのCDがVIPPERのおふざけでオリコンに入るのとは訳が違う。大メディアの支援を全く借りずに,ひたすらネットのコミュニティが一から作り上げた文化が,今それこそ世界中の人々に届いているのだ。このCM曲はアメリカのiTunesワールドチャートで一位になったという。ひたすら企業のしがらみに囚われ内に篭り続ける邦楽とは全く違う構造だ。
無論ある意味文化の周縁化とし受け入れられている部分も間違いなくある。さっきも言ったようにボカロで有名になる曲はいまだにアニソン然としているし,海外のボカロPは見た事が無い。
だからこそこれからに期待したい。どうも海外版のボカロというのはまだ無いらしい。クリプトンには早い所海外版を作ってもらい,海外のDTM文化,それこそチルウェイブやダブステのような洋楽と邦楽を繋ぐ線になってほしい。決してありえない話ではないと信じたい。ミクに合わせて踊る人がいるんだから,ミクを使う人だっているはずだ。
そして日本でボカロに期待したいことは,やはり更なるブレイクスルーだろうか。今はある程度のブレイクをしたせいで,逆に「これでいいや」と閉塞感が強くなっているように思う。その証拠にシーンの顔となるスターがいない。さすがに40mPや黒うさでは弱い。もう一度,supercellレベルのスターが現れてくれれば,そしてsupercellのようにボカロ文化から抜け出さずにきちんと文化を背負って戦ってくれれば,また上へいけるんじゃないだろうか。
それこそkzさんにそれを期待したいところだが…とりあえず3月にこの曲のパッケージ版がEPとしてでるので,ぜひそれを買っていただきたい。今のところ正規のフルはiTuneしかないし,こっちはあんまりお勧めしないので。
 
けいおん劇場版二回目行ってきました。
二回目とは到底思えないほど楽しんだ。マジで死ぬかと思った。
真面目な感想はもうアホみたいな長文で書いたので,今回はブヒブヒできたシーンについて書きたい。始まって最初の五分くらいは時系列順にブヒブヒしたシーンを書いていこうと思ってたんだけど一分に一回のタイミングでブヒっしまうので計算上240シーン書かなくてはいけなくて俺はともかく読む人が疲れるだろうと思うので仕方なく断腸の思いでブヒシーンベスト5を選ぶ事にした。まあ全編ブヒれるんだけどね!最早誰も映ってなくてもブヒれる領域だけどね!最近ブヒれるって打っても普通に正しい変換してきて俺の予測変換が可哀想になってきたよ!

五位。
みんなが電話で両親に旅行の確認をとろうとした時,澪が「お願いママ!律もいるから!」っていうところ。

何それ!律がいればいいのかよ!ていうか律ちゃんとの仲はもう両親公認なのかよ!あれか!「あーそう律ちゃんも行くの?じゃあ大丈夫ねー」みたいな感じになるのか!もう半ば婚約者的なあれか!ていうか澪も律ちゃんいればOKとか思っちゃってるわけだろ!?あんなにだらしないだらしない言ってるくせに結局頼っちゃってるわけだろワオ!やっぱ律×澪は律が攻めだよね異論認めない!

というわけで律澪的なシーンの代表として選びました。てか今日は基本澪重視で見てたけど澪の見所すくねーよ!バカか製作陣!バカか!澪の可愛さ引き出せよ!もっとポテンシャルあるだろ!唯梓ばっかにかまけすぎだろ!ムギちゃんも可愛すぎだろ!律ちゃんもあんま好きじゃなかったけど映画見た後すげー好きになるくらい可愛すぎだろ!澪も!澪ももっと!MOTTO!MOTTO!

四位。
アヴァン終わった後そのネタばらしして律があずにゃんとすれ違うときに頭なでたところ。

てゆーか基本律ちゃんイケメン過ぎんだよアホか!何だそれ!何撫でちゃってんの!?なにさらっと撫でちゃってんの?お前ふざけんなよ!逆にさらっとしてる分イケメンだわ!「ごーめんって」みたいな感じがやべーわ!まさかの律梓浮上だわ!やっぱ律ちゃんは凄い奔放なフリして実はみんなの事ちゃんとフォローしてあげるところがやばいよね!大体旅行中の私服もイケメンすぎるんだよ!そのくせやっぱりきっちり可愛いしよー!どうすりゃいいんだよ!どうしようもないわ!

三位。
U&I教室で演奏シーンで,唯が机から降りてぴょんぴょん跳ねるのを見て一緒に跳ねるムギちゃん。

何もう!唯はまあいいんだよそういうキャラだから!まあピョンピョン跳ねた所で「あーはいはいいつものエンジェルだねはいはいブヒ」って感じでエンジェルなんだけどムギ!お前はダメだ!そんな事やっちゃダメ!俺が映画館で叫んじゃう!傍目気にせず吼え猛ってしまう!普段おしとやかだからこういう時はフィーバーフィーバーってか!わかるよ!ベタだってわかってるし一期ラストもそうだったやんと言われれば確かにそうなんだけどあの長い金髪揺らして満面の笑みでぴょんぴょん跳ねるムギちゃん見ると俺はもう!もう!ワオ!

さてまあお気づきでしょうが唯梓シーンが一つもありません。
あんな唯梓無双の劇場版でまだありません!
ということは!

二位!
唯ちゃんがギー太に抱きつこうとして梓が勘違いして肘くらわしたあとその勘違いに真っ赤になってベッドに潜り込むところ!

ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおもうね!あれだよね!製作陣は完全に俺たちを殺しにかかってるよね!ブヒ成分過剰摂取によるオーバードースでのシドヴィシャスがごとき末路を狙ってるよね!無理無理!もうあんなの無理!抗えない!もはやドラッグ!アッパー系のドラッグ!現代のMDMA!なーにがそういうんじゃないだよ!そういんじゃなきゃあんなに真っ赤になるわけないだろもーこのこのぉ!あずキャットめ!その後の子守唄歌おうとする唯ちゃんとか寝起きのあずにゃんとか含めここら辺はマジ死ぬ!死ぬる!ゲロ吐く!

栄えある第一位は!
U&I演奏シーンでギターソロを向かい合って歌うシーン!

え?もう何?言葉いる?説明が必要なの?これじゃないってホモサピエンス存在するの?存在していいのそんなの?律澪だのムギだの憂だの純だののたまわってる奴は最早人じゃない!ビースト!愛を心に持つ人なればこのシーンで天国が見えなければいけない!ぴょこぴょこ歩いて唯が梓に近寄り,それを見てまるで聖母のように微笑みながらすっと体を寄せて,同じフレーズを弾き合って,弾いてる指と指が映像で重なって,最後にクスッと笑いあう二人…あー天使がいる天使が迎えにきてる。ふれた!天使にふれたよ!
もうその後の「君の胸に届くかな~」の部分もあずにゃんに向かって歌って,あずにゃんが「?」って顔するのもまたヤベー。涙とブヒが融合して何か得体の知れないとんでもないものになってる。ウンコ漏れる。全体として劇場版のハイライトはこの教室での演奏シーンだな…。

というわけでベスト5でした。やっぱこういうブヒ系感想はすらすら書けるな…。異論は認める。聞かないけど。やっぱね。二度見て思ったけどほんと唯梓無双過ぎるわ…逆にキャラ贔屓の観点から許されないんじゃってくらいだわ。嬉しいけどね!死ぬけどね!最高だけどね!

番外編。
唯が憂と旅支度してるとき,キャリーバッグ見て「憂入んないかなー」って言うシーン。
隣の女性三人組も発狂してた。そらするわ。ぐえー。
言いたいことはなくなった - The Mirraz

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ミイラズとの出会いは数年前のスヌーザーで,「非邦楽の世代」という特集で今でいう日本のロックンロールリヴァイバルバンド…ボゥディーズ,シガヴェッツ,リリーズ&リメインズなど,洋楽の影響を受けた若手バンドを紹介した記事の一つとして見かけたのが始まりだった。
といってもその場ではそれほどピンと来なかったんだが,もう潰れた湘南台のCD屋でVeni Vida VIciousとのスプリットシングル「New Rock E.P」(アマゾンのマケプラでやたら高い値がついてた。失くしたんだよな…)が売っていて,「こんなショボいCD屋にミイラズが!?」と思わず買ってしまったのだ。
そこに入っていた,今でもライブの定番となっている代表曲「僕はスーパーマン」を聞いて俺はミイラズのファンになった。
といってもこの曲,聞いてもらえばわかるが完っ璧にArctic Monkeysの「Braianstorm」のパクリである。
というかまあ今さらミイラズの話をするときに言及するのもバカバカしくなるくらい周知の話だが,ミイラズの0stと呼ばれる「be buried alive」,そして1st「OUI!OUI!OUI!」(あと2ndの曲半分くらい)はもう参照というのも憚られるくらいまんまアクモンおよびKlaxonsその他その頃流行ってた有名洋楽バンドであり,それのせいでかなり長く…というより未だに叩かれてる(試しにグーグルでミイラズと検索してみればいい)。
その批判についてもちろんファンである俺は一応の反論は持っているが,正直自分としてもミイラズの一番の良さは曲だとは思っていない。
じゃあどこかと言われれば,恐らくミイラズのファンの大体がそうである通り詩である。
流行りものから自分のアンチ,レコード会社からそれこそ自分自身に至るまで四方八方に飛ばす批判,無駄に論理的な自己言及,そして結局答えも何も出ないことに対する怒り。ひたすら褒めて傷をなめあって作り笑いする今の邦楽においてそれは衝撃を受けるのに十分だった。
特に初期…1stの歌詞は全て素晴らしい。個人的には,怒る彼女をやたら科学的な弁明でなだめようとして意味がわからなくなってるラブソング「レディース&ジェントルメン」と,上でも書いた「僕はスーパーマン」。
世界への苛立ちを自嘲交じりにがなりたて,しかし結局は「真剣に拝承しないで」と舌をだしてナンセンスな歌詞で逃げる…そう,この無責任さが今のミイラズが失ってしまったものだ。
曲も,確かに有名洋楽バンドのパクリな訳だが,俺としてはこれはガラパゴス化して参照点も何ももうよくわかんなくなってる今の邦楽バンドへのアンチだと考えている。簡単に言えば「んなエモだかグランジだかJPOPだかわかんねえ音楽より洋楽のまんまパクリの方がかっこよくね?」ということだ。現にインタビューでそれに近い発言をしている。
そして2nd,3ndと進むにつれ,音楽的にはもう少しネタ元のセンスが上がったり自分なりに編集をするようになったりで,それなりに耳に耐えるようになっていった。
逆に詩としては,かなり棘のないラブソング…言ってしまえば売れ線の曲が増えるようになった。まあ個人的にはそれほど多いわけではなかったし,何より昔ながらの棘のある歌がしっかりあったので大して気にはしていなかったが,これを嫌がったファンも多かったんじゃないだろうか(ちなみにこの間にメンバーの脱退と加入,バンドのブレイクスルーや青森事件(このブログでも書いた)など色々あったのもまた昔からのファン離れに影響したのでは…いや知らんけど)。
と,やたら前置きが長くなってしまったが,3ndまではそれなりなマイナーチェンジを繰り返しながらも順当に進んでいったミイラズが初めて大胆な方向転換をしたのが今回の4th,「言いたいことはなくなった」である。
どう方向転換したのかと言えば,まず作詞面では,全曲完全に上で言う売れ線のラブソングになった。
しかも今までの売れ線曲のように,それでも一応ミイラズなりに凝った作りになっているわけでもない。一応インタビューでは「普通に見えて実は凝ってる」みたいなこと言ってるが,俺の目には正直ぜーんぶふっつーのラブソングである。まあさすがにJPOPみたいなクソ恥ずかしい詞ではないし言葉選びなどはさすがかなーと思うところもあるが,今までの曲のように作詞カード読んでて楽しめるようなものでは決して無い。
また曲部分も,本当に単純なロックンロール。どうやらそれは狙いらしいが,正直ミイラズにメロの才能はあまり無いので,単調な8ビートが十曲続いて飽きてしまう。
まあ…今までよりさらにメジャー感(笑)は出てると思う。下手したらこれでさらに売れるかもしれない。今までの売れ線曲が好きな人はこのアルバムを好きになるだろうし,それを全否定はもちろんしない。売れ線曲もミイラズの一部だし,別に毛嫌いするほど嫌いじゃない。
ただ…やはり俺の好きなミイラズは怒ってるミイラズだなとは思う。1,2曲はそういう曲を入れてほしかったというのが正直なところだ。
ミイラズの頭脳である畠山は「こんな時代に棘のある曲を作ってもしょうがない。愛のある曲で元気にしたい」というが,CAN~やCheck~でモッシュするファンを見て何も思わないのだろうか。彼らは決してノリがいいから踊ってるだけじゃない。自分たちの心の声を代弁してくれているその歌詞もまた,心を高揚させる一因になっているのは間違いないはずなのに…。
まあ何もこれがラストアルバムになるわけでもない。どうやらこういうモードは今回で終わりで,次はまた違うようなアルバムを作るらしい。それが俺の望むものかどうかはわからんが,人がそんな簡単に丸くなれるはずもないし,今回よりは棘のある曲を作ってくれるだろう。

最後に,いまだ曲になっていない,バンドのブログに挙げられただけの歌詞を貼って終わろう。これを見たとき俺は本当に感動した。「イフタム!ヤー!シムシム!」に劣らない名曲になると信じている。

映画も雑誌も漫画も音楽も
ファッションもお笑いもテレビ番組も
なんでもかんでもニーズに答え過ぎ
まだ見ぬ答えを見つけて探して
提供すんのが作り手の仕事だよ
今ある答えなんてもういらないんだよ
それはもう終わった問題なんだよ
こんな時代なんだ 好きにやろう

天才になんてなれるわけないけど
生き延びるために生きるのはやめようぜ
新しい時代にマニュアルはないぜ
世の中不景気でも心は無関係
夢ならいつでも無料参加だ
どうせ見るならデかい夢見ようぜ
世の中変えるくらいのことしようぜ
明日死んでも構わないくらい今を生きよう

足でもRUNでもチャリでもカブでも
PINOでもバスでも小田急線でも
ロマンスカーでもつばめでものぞみでも
ひかりでもこだまでもカヌーでもフェリーでも
タイタニックでも海賊船でも
ANAでもJALでもスプートニクでも
ノアの方舟でもなんでもいいや

今ここからが新しい世界だ

                                 -New World-

やたら真面目かつ大仰なタイトルですいません。

こんなつまらん話を考えたきっかけはエレキングのあるページだった。
合評 BEST HIT AKG http://bit.ly/ydvCLk
エレキングがアジカンなんて取り上げるとは…とかなりびっくりして中身を見てみたら,何のことはないというか案の定というかまあものすごく乱暴にまとめれば「アジカンは今邦楽で売れてるバンドでしかも震災に関して色々行動してて偉い!」という趣旨で呆れた。
実際アジカンの音楽性についてはまともに触れてない。「ウィーザーとナンバガに影響されたエモから現在は音楽性をそれなりに膨らませたバンド」くらいのものだ。あとはもうぜーんぶ歌詞の話。曰く「ロキノン系ではタブーとされた現実世界への言及をした」,曰く「ロスジェネ世代特有の虚構から脱した」,曰く「セカイから世界」…見ててアホ臭くなるような低レベルな賛辞がぞろぞろ並んで笑えてくる。
もうエレキングは震災に対して言及してりゃどんなバンドだっていいんだろう。正直紙版エレキング四号は引いた。ページをめくれどめくれど震災震災311311…なんぞくだらん顔が可愛いだけのフォークシンガーを取り上げてるんで載ってる歌詞を見てみれば「私達がのほほんと暮らしてる間に原発作業員は死んでるのよー!」とかのたまっている。なんだそりゃ…新聞赤旗かよ。
エレキングはロキノンを「現実から逃げてる」なんて評してるが,お前らにとっての現実は震災だけなのかよと言いたい。震災後音楽の聴き方が変わった?もう楽しい曲なんて聞いてられない?そりゃおまえらだけだろうと。
はっきりいって,少なくとも俺の周りでまともに3.11を気にして生きてる一般人なんて一人もいない。それがいいことか悪いことかはわからないが,現実多くの国民は3.11も,原発の事すらどうでもいいと思っているのだ。そういう現実から目を背けて,一部の運動家じみたアーティストの活動を必死に取り上げる姿は見てて滑稽ですらある。
ゆらゆら帝国の坂本慎太郎のソロアルバムでも同じ違和感を感じた。歌詞がやたら説教臭いのだ。この人のインタビューをやたら読んでるからそう思えてしまうだけかもしれないが,ミーのカーを書いたあのナンセンスさはどこへいったのだろう。
ミイラズもこんなことをいう。「こんな時代に風刺をしてもしょうがない。愛の歌を歌わないと!」まあ説教臭いよりはマシだが…。
あとはお定まりの募金と「精一杯歌うだけです」くらいだろうか(笑ったのがラドウィンプス。「地球の裏で何人も死んでるなんて言われたってしらねーよ俺自分のことで精一杯だもん!」って曲書いてた癖に震災後すぐに募金募金言い出した。全然精一杯じゃねーし!)。曽我部恵一が震災の次の日にアップした歌はよかったと思うが…結局3.11は邦楽…いや日本の表現全体にいい影響をこれっぽっちも与えなかったように思う。
そりゃそうだ。日本人自体ろくに震災や原発について真面目に考えないんだから(何度も言うようにそれ自体の功罪はおいといて)。受け手が考えてないような事をアーティスト側が必死に啓蒙したってたかが知れてる。そんなものは運動家サマの仕事だろう。
むしろ震災なんて全く関係なくしーっかり作るモンを作ってるアニメ業界は最高だと思う。なーんも考えてない。考えてるのは勝手に結びつける東とかいうバカと必死に「震災後のものを作らないと!」とか息巻いてるどっかの売れない監督だけ。けいおんとか最高じゃないの。あれで「震災後だから…!」とか妙な気を起こさないのがほんとけいおんクオリティだよね。ヒミズの映画版なんてわざわざ大幅に脚本変えてロケハンまでしやがったんだぜくっだらねー!

まあ何がいいたいかというと,今この状況で表現において震災がどーのいうのは結局自己満足で,それにおいて表現者としての質が変わることはないよね…ということ。シリアスぶってる表現者ほど震災と絡めたがるけど,受け手が気にしてないのにそんな事気にするのが表現者としてどうかといわれればね…。
今原発ネタやっちゃうくらいのユーモア欲しい。お願いします水島努監督!畠山にもお願いしたいんだけどなー…まあ新アルバム楽しみに待つか。
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音楽アニメ漫画鑑賞
自己紹介:
キモオタ
好きなアニメ:
パトレイバー劇場版2.瀬戸の花嫁
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モグワイ,スピッツ
好きな漫画:
宮本から君へ,ガンスリンガーガール
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