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ここは管理人u16の趣味雑記をのせたブログです
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俺はアニメの評論書とかいうものを一回も読んだことがない。
やたらアニメについて長々と書いといて何だが、むしろああいうものを毛嫌いしているとすら言っていい。
ユリイカとかオトナアニメ(笑)に載ってるクソみたいなお堅い文章なんてもう書店で火ぃつけてやろうかとすらたまに思う。
お前も同類やんけと言われて否定はできない。確かに俺がアイマスやけいおん、スト魔女や電波女で書いた駄長文と上で言う評論という物に客観的に見て大した差が明らかに存在するとはさすがにいえない(だいたい自分で評論と名をつけたわけだし)。
ただ、自分としては全く違うものだと思っている。
俺がアニメ評論家(特にそれで飯を食っている奴)が好きになれない大きな理由は、その姿勢というか、根本的な批評のスタンスにある。
まず彼らは基本的に「現在の作品」を評価しない。
いや、もちろん仕事ということで今話題の作品(例えばまどマギとか!まどマギとか!まぁどマギとか!)について一応書いてみたりはしている。だが、もう明らかにそこに熱はない。新たな着眼点とかもほとんどない。誰でもわかるようなつまらん一部分をたらたら書いて「まあいい作品ですよね」みたいなノリで終わる。
だいたい今話題の作品について(そのほとんどにおいて好意的な)評論している時点で終わっている。本来であれば評論とは自らの評価軸にその論理的正しさと希少度において価値を見出すものであり、今流行っているものが全部自分の評価軸にがっちりあっているなんて論理的にありえないし何よりそれじゃ希少度はゼロにちかい。
むしろ全く話題になっていない作品を、プロという地位を利用し、表現できる全ての媒体において誰もが納得するしかない論理的な評論を出してその作品の評価を上げたり、逆に話題の作品を正しくこき下ろし信者の目を覚まさせるのが評論家の役割ではないのか?
「この作品についてウンPお願いします」と編集から言われ、その通りなんかそれっぽい文章を書いてギャラをもらう奴を評論家と呼ぶのか?少なくとも音楽の世界ではそれを提灯ライターと呼ぶ。
といっても、まあ仕方ない部分はある。アニメという世界はこれ以上ないほど批評というものの価値が低い。誰もが論理的正しさや希少価値などに興味はなく、とりあえず紙面を整える文章を書かせるだけという宣伝媒体がほとんどである。
というわけでプロとしてある程度の提灯記事はしょうがない。しかし、今の時代ネットでいくらでも意見が言える。ブログやツイッターなら今のアニメに対し宣伝媒体では言えないようなしっかりとした意見が聞けるのではないか?
全くそんなことはない。
彼らがツイッターやブログで褒め称えるのは、過去の名作ばかりである。
宮崎駿は素晴らしい、ガンダムのこのシーンが最高、ボトムスこそ至高、いやいやハイジ…ど根性ガエル…ヤマト…そしてプロならではの豊富な資料をもとに細部に込められたクリエイターの意図を正確に暴き出していく。
バカか。
アニメ評論って答え合わせか?
知ってるよパヤオがすげーのは。ガンダムなんてお前から聞かなくてもそこらのガノタがアホみたいに賛美してるよ!ハイジぃ?ど根性ガエルぅ?!知るかよそんなもん!そりゃすげぇんだろうよ今の時代に残ってんだからな。
このシーンが金田さんで?あのシーンは大塚で?パヤオで?出崎で?で?だから何?誰もが認める偉人が作った反論しようのない名作を名作って評価して「俺はこのシーンがすげーと思う!」「いいや俺はこのシーンにはこういう意図が込められててこの主人公の少年性が!」「いやいや俺はヒロインの深層心理が!」「いやいや俺は…」一生やってろよ。
そして彼らは言外にこう示す。「それに比べて今のアニメは…」
確かに彼らの言うことは一理ある。いや、一理どころか全面的に正しい。宮崎駿はアニメ黎明期から現在に至るまでアニメ史に残る作品を生み出し続ける天才であり、金田氏がいなければ今のガイナの天才作画マンはいなかったであろう。彼らの仕事には素晴らしい芸術的意図が込められているのは明白であり、それを発見していくのも確かに評論家の仕事の一つとは言える。
しかしそれだけではない。
その積み重ねた知識と経験で、今氾濫するアニメに筋の通った評価軸を提示し、良作がしっかりと認められるように努力していくべきではないのか。
もしアニメに「正しい価値」などなく、評価軸は見た人がそれぞれ持つもので、押し付けるものではない…などという戯言がでてくるようであればもう知らんが。まあ本気で思ってそうだけど…上のような殊勝な感じじゃなく「分かってるやつとだけ話せればいい」的な上から目線で。

前も言ったが、結局のところアニメをアートと見るかポップカルチャーと見るかなのだと思う。
アートでの批評とポップカルチャーでの批評は全くと言っていいほど違う。アートでの批評とは長い歴史のおける文脈に基づいた、その文脈を把握した者たちだけによる固まった価値観と製作者の意図を照らし合わせた評価であり、それこそいまアニメ評論家がやっているようなことだ。
対してポップカルチャー(ロックや商業映画)に対する評論とは基本的に受け手主体であり、商業的であり、流動的であり、まあぶっちゃけて言えば「今に溢れる何も知らないアホに受けるかどうか」である。そこに基本的にはリテラシーは想定されず、むしろそれを前提とした作品はスノッブとして叩かれる(質アニメといってもいい)。
そして昔のアニメは(そういう目で見れば)アートであり、今のアニメはまごうことなくポップカルチャーである(と思う)。アニメをアートとして見る人であればそりゃ昔のアニメの方がいいに決まってるし、今の豚仕様アニメがハマるはずがない。
要するにオッサンということだ。ビートルズでヒャアヒャアいってるおっさんである。
なぜそう断言できるかといえば作り手はともかく今の受け手は完全にアニメをポップカルチャーとしてみているからだ。アニメにリテラシーなんて求める方がバカというスタイルがほとんどである。そんな人向けにアート評論やって心に響くはずがない。そしてそういうことを一切理解せずにひたすらアート評論を書きまくり、一部のアニメをアートとして見たがる同様のアニメ好き(若者も含まれているようなのが悲しい)に内輪でウケて終わる。ああなんてオナニー。
といっても、現状ポップカルチャーとしての評論の方がオナニーということは否めない。
今のアニメ好き(特に萌え豚)は評論…つまり客観的な評価軸というものに価値を見出していない(むしろ唾棄すべきものだという認識すらある)。彼らに向けた評論など誰も見向きはしないし、評論に興味を持つ人は上のようなアート評論を好むわけで、まあ確かにオナニーである。
だが、それもある意味今のアニメ評論家のせいだろう。提灯記事か無駄に専門用語を並べたオナニー記事しか書かないんじゃ萌え豚も評論を毛嫌いするのは当然だ。
解決策などない。いつかポップカルチャーとしての評論を主体とし、だが商業主義に流されない信念のある表現媒体が現れることを祈るしかない。そんなものは今の日本ではアニメ業界以外でもとても少ないが…それでも信じて待ち、暇なときにこうして叫ぶしかない。
自分でやろうかなと思ってた時期もありました。
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ここ最近アニメ映画ラッシュですね。
というわけで私的アニメ映画オススメを選んでみました。連続アニメと違って見やすいので暇な人は見てください。まあかなり有名どころばかりですけど。
ちなみにけいおん劇場版とスト魔女劇場版は省いてます。もうさんざん言ったしね!

1.東京ゴッドファーザーズ

故今敏監督の名作。
今敏といえば大体サイコホラーの「パーフェクトブルー」か「千年女優」だと思うけど、個人的には圧倒的にこれ。
まあ確かに誰でも撮れると言えば撮れる。よくあるドタバタ人情コメディで、出来事が二転三転しながら奇跡の連続でみんながハッピーになるというエンターティメント作品である。
しかしここまで完成度の高い笑って泣ける娯楽映画はなかなかない。とにかく笑える。そして泣ける。ほとんどリアル作画でアニメである必然性に欠けている感じもするが、しかし役者(特にハナ)のコロコロ変わるのびのびとした表情はやはりアニメならではだろう。
今敏は個人的にアニメの中でのリアルをやり尽くした人だと思っていて、そう言う意味で題材として幻や夢などの非現実を扱うことも多かったのだろうが、これはそういうモチーフをもっと演出の部分だけで存分に発揮することで、シナリオ部分は娯楽に徹しながらアニメとしてもとても見所のある作品になったのだろう。ここまでベタなギャグや長い口喧嘩は実写ではくどそうだ。アニメだからこそ笑えると思う。
こういう才能ある人の娯楽作というのはアニメではなかなか見つけられない。もちろんこれは今敏の歴史としてみて最良ではないと思うが、オススメできるものなのは間違いない。

2.新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に

手放しで褒めるものではない。
そんなことはない、という人にはぜひラストシーンの意味を教えていただきたい。意味というのは父性の発露だのセカイの許容だのいう信者様以外妄言にしか聞こえない考察(笑)のことではない。プロットとしての意味である。そんなのどうでもいいこれはゴラクデナイアートサクヒryとかいう方は一生エヴァ見ててください。
ある意味これはけいおん劇場版と同じである。それはプロットとしての評価があまり意味をなさないという点において。
つまりこの映画の素晴らしさは、プロットのつまらなさを補って余りあるほどのスーパー演出パワーだ。
まあもう少し手抜きしないでくれよと言いたいが、とにかくエッジに富んだ演出としてあまりにダイナミックである。もはやいい悪いとかそういう次元超えてる気がする。「こんなんオナニー」という人の気持ちも上で書いたとおりわかるが、それでもこのエゴを一切セーブせずに、ノリとパロディで押し切り尽くす演出はやはり俺の厨二琴線に触れてしまう。
ましてエヴァはその半分を誰でもわかるヒーローロボットものとして書いているのだ。それをもう半分かけてゆっくりと庵野のエゴで洗脳していき、最後にこんなふざけたことやられたらそりゃATフィールド張り慣れてない厨二たちは深層心理完全に塗り替えられるに決まってる。俺だって高一の頃見たあと一ヶ月は考察サイトに張り付きまくっていた。
娯楽としては如何ともしがたい。が、エヴァ全体としてはしっかり娯楽だし、その最後の終着点にエゴとアートをぶちかましたその心意気は賞賛すべきだろう。そしてそれは、アートとエンターティメントの狭間を生きる2010年代アニメ監督たちにしっかりと受け継がれていると思う。
あと新エヴァはゴミですね。ああいうの音楽業界でセルアウトっていうんだよ☆

3.テニスの王子様 英国式庭球城決戦!

エヴァの後に出すにはなかなかアレではあるが、これも素晴らしいアニメ映画である。
もちろん深さなど微塵もない。見所のあるプロットも当然ない。
じゃあ何があるかと言えば、ご想像の通りバカバカしさである。
これを見て腹筋壊れない奴はおるまい。そこらのギャグ映画なんて比べものにならないほど笑える。とにかくもう抱腹絶倒のバカアニメである。
まず冒頭から腹が痛い。あるラケットを持った若者が、ギャングっぽい連中に追われているシーンである。そこまではいいのだが、ギャング全員ラケットを持っている。そして逃げている若者を球を打って追い詰める。意味がわからない。
しかもあくまで完全にシリアスな演出をするので、もうそれだけでヤバい。
もちろんテニスシーンも期待を裏切らない。
敵がサーブを打つ。
味方がそれを返そうとする。
が、味方のラケットが途中で止まり、ボールを打ち損じてしまう。
「な、何故だ!?なぜ振り切れなかったんだ!」
「…気だ」
「え?」
「まず気を発しボールに先行させ、打とうとするラケットに当てて振り遅らせる…そう、ジェミニだ!」
「なんだって!?」
断っておくが「気」の概念はここで初登場である。何の説明もないしそれらしきフリもない。普通に日本代表としてアンダーユースの世界大会に出場しようとした中学生が脈絡なく気を発するのだ。そしてそれを当然のように受け止め、あまつさえ味方たちまで気を発し始める。
そして…最終局面は誰もが笑い死に間違いなしの最高ギャグシーンだ。これはもちろん見てもらうしかない。一つ言えることは、俺は映画館で笑いをこらえるために死ぬ思いをした。驚くべきことにこれを見る基本的なファン層はこのアニメをギャグアニメとして見ていないのだ!大真面目に画面に食い入る腐女子の中、必死に耐えるオタク一人…だが後悔はなかった。本当に面白かったから!
ぜひ見て欲しい。よく言われているテニヌの面白さを120%体現する映画である(作画も無駄にすごい)。

4.涼宮ハルヒの消失

現代アニメ映画の金字塔といっていい最高のアニメ映画だ。
はっきり言おう。けいおん劇場版よりこっちの方が素晴らしい。
けいおんは単体としてというよりはやはりけいおんというアニメ全体として見るべき作品だが、同じように地上波アニメからの派生である消失は、しかし地上波でやっていたハルヒ全てを超えて余りあるアニメ映画となった。
まずシナリオが素晴らしい。地上波は一話完結の集まりという感が否めず、どうしても小粒感があったが、これはちゃんと二時間半の映画としてしっかり見られる起承転結あるシナリオである。キョンが今までにないほどの危機に直面し、それをみんなで必死に解決していく。決して萌えギャグだけでは終わらない面白さがある。
そして何より、それに伴う演出がとてつもないものなのだ。
京アニというのはよくその恒常的な作画レベルの高さが取りざたされるが、ハルヒ以降における演出力の高さもまた魅力の一つである。長らく京アニを支えている石原立也、武本康弘両氏、そしてアイマスでも突出した才能を見せている高雄統子氏による間とカメラワークを意識したハイレベルな演出は、起承転結はありつつも主人公たちの心情変化に重きを置いた小説的なプロットにこの上ないほどの彩りを加える。もちろん作画も劇場版ということで普段以上に力が入っており、映像として、アニメとしての出来は2000年代にその名を轟かせた京都アニメーションの総決算としてふさわしい最高のものとなっている。
さすがにシリーズを見ていない人が単体で楽しめるかと言われればなかなか微妙だが、決してシリーズ物の続きとして終わるレベルではありえないし、またシリーズを見た上で視聴すればこれ以上のアニメ映画というのはなかなか見当たらない。それほどの作品だ。
もちろん萌えもぬかりない。長門ファンなら絶対悶絶死確実である。

5.機動警察パトレイバー2 the Movie

このブログを読んでくれている人なら、俺があまり昔のアニメを好きじゃないことは理解してくれていると思う。
それはもちろん昔のアニメがクソだからではなく、今、昔のアニメを褒めてもしょうがないように思うからだ。
というわけで押井守みたいな昔の偉人を称えるのは性に合わないのだが、それでもこれは否定することは出来ない。
見たことがある人は多いだろうが、この映画の何がいいかと言えば、もう偏にシナリオといっていいと思う。
もちろん演出も押井印で最高である。邦画的な動きを排した落ち着いたレイアウトとアニメならではの非現実的な画面効果の融合は、この作品でも遺憾なく発揮されている。
しかしこの作品の本領は、シナリオである。
ここまで独創的かつ思想的、そして娯楽であるシナリオは、それこそ映画全体としてみても少ない。こういう言い方は大嫌いだが、シナリオとしてまさに小説や映画に勝るとも劣らない…いや圧倒する完成度と言える。
しかも、個人的に何が一番すごいかと言えば、それをパトレイバーの劇場版としてやったことだ。
キャラもきっちり書き、最後にロボ同士のバトルを配置して、ロボアニメとしての見せ場も決して忘れずに書いたのだ。これこそこれ以降の、俗にいうジャパニメーションという看板を背負った押井守にはない魅力であり、押井守の作品でこれを一番に選ぶ理由である。
アニメは映画に対してとても自由でポップであり(ガキ向けとも言う)、その利点を存分に活用しているのが昨今の深夜アニメである。それを俺たちオタクは享受し賛美しブヒブヒしているわけだが、当然そこにはマイナス面もある。それが簡単に言ってしまえば深さであり、もう少し詳しくいえばシナリオの上手さだ。
それははっきり言って今のアニメにはない。逆に深さを捨てたことによる素晴らしさを勝ち得たとも言えるが、しかしそれも行き過ぎれば当然押井守たち旧世代が言うような消費物に成り果ててしまう。今はまだ深さも持ち合わせているけれど、少しづつそれが無くなってきているのは否めない。
けいおんが深さへのアンチとして答えを出した今、その後を探さなければいけない。その答えの一つとして、この作品は未だ俺の中で輝き続けている。

というわけで5選。まあほとんど見たことあるかもしれないけど…。
もちろんこれからやる劇場版アニメにも期待十分。特にまどマギはひっじょーに楽しみ。とりあえず編集版はラストをもうちょっとしっかりやってほしいな…できればグレンラガンみたいに俺好みの改変があるとすごく嬉しい。
あとは…きっと上条さんがセガールばりの活躍を見せてくれるであろう禁書と、ビバップ劇場版の再来となってくれそうなタイバニに期待かな。おおかみこどもはいいや!レンタルで!こういってコクリコも星を追う子どももみなかったけど!

自分は小学生の頃からほぼ欠かさず三大少年誌(ジャンプサンデーマガジン)全てを買っている(ちなみにモーニングとスペリオールも買っている)。
うちの親がその頃買っていて、読んでいくうちに自分がはまり、親が買わなくなったあとも自分で買うようになった。
そういうわけで三大少年誌についてはそれなりの愛着はあるし、一家言も持っているつもりである。
が、意外とその話で盛り上がれる相手というのは少ない。
昔は結構読んでいる奴もいたが、最近はジャンプですら限られた漫画以外話が通じないことが多い。まあ正直なところ売れなくなるのも納得な凋落ぶりを三誌とも見せているとは思うので別に残念ではないのだが、しかし全ての漫画が見る価値がないというわけでもない。
ここではあえて三大少年誌での面白い漫画を挙げていこうと思う。

1.ハンター×ハンター
とか口上たれといて一発目これかい!と思われそうだが、さすがにこれを挙げないで他を語れない。
私的に最もハイレベルなバトル漫画と思っている。
福本も真っ青なとにかく尋常じゃない頭脳戦、しかしここぞという時に決して忘れない少年漫画心。そして何より全漫画界トップクラスといっても過言ではない漫画力。「これ以外少年漫画は読まない」というのも納得してしまうまさに至高の作品といっていい。もし少年漫画という色眼鏡で忌避している人がいたら、ぜひ読んで欲しい。そんじょそこらの大人向け漫画なんて比較にならないほどの知略を冨樫は持っている。
とまあ誰でも書けそうな美辞麗句を並べてみたわけだが、あえて自分なりのハンターハンターの凄さを少し述べてみよう。
自分が冨樫が本当にすごいなと思ったのは、蟻編のラストだ。
蟻編のラストは、これでもかというほどセンチメンタルかつエゴイスティックに書いている。なにせ黒塗りセリフのみでほぼ全編である。これほどまでに前衛的な演出がそれでも少年漫画として成り立つのは、まさに今までの盛り上がりあってこそといっていい。
が。なんとその最後でもう新章が始まるのだ。
しかもまーったく湿っぽさはない。まるで何事も無かったかのように始まっている。
これは…なかなか出来ることではない。凡百の漫画家なら、何年もかけて積んできたシナリオ最後の盛り上がりをあまりにも自分の思い通りの完璧な演出で締め、その余韻に浸ってどうでもいいイイハナシとかよくわからんポエムとか書き連ねてしまうところだ。いやむしろそれすら許されるほどのハイレベルなシーンを冨樫は書いた。
しかし冨樫は、ジャンプ漫画としてかどうかはわからんが、はーい終わりじゃ次ねーとばかりにすぐに次へ移った。
これは俺の推測でしかないが、冨樫は蟻編ラストシーンに全く感動していないんじゃないだろうか。
もう完全にエンタメとして、読者のために「ほらこういうシーン好きだろ?」くらいの、それこそ海辺で死体を抱え泣き叫ぶなんて馬鹿げたシーンと同じような感覚で冨樫はあのシーンを書き、クリエイターとして何の感慨もなく単純に来週への仕事として次章へ繋げたのではないか。
もちろんこれは批判ではない。むしろここまで冷静かつ広大な視点に立っている漫画家がどれほどいようかという話だ。その冷徹な視点があったからこそ、あそこまでのシーンを書けて、しかもきっちりエンタメとして成立させられるのではないか。ある意味で秋山瑞人氏と同じ匂いを感じる。
エゴ満載の漫画が大流行りする昨今で、あそこまでの才能を持ちつつエンタメに徹することができる冨樫の高みは末恐ろしいと言わざるを得ない。

2.ニセコイ
なんかいきなり真面目な書き出しになってしまったので、次はもっと単純なやつを。
これは最近のジャンプラブコメ攻勢の一つとして連載が始まった、まさに王道ど真ん中と言えるラブコメ漫画である。
どのくらい王道かは今から書くあらすじを読んでくれれば理解していただけると思う。
「ヤクザ組長の息子として生まれた主人公は、ある日抗争が絶えなかったギャングの娘と、和平の証として恋人のフリをすることになる。だが主人公は昔から想っている少女がおり、彼女に勘違いされないように、だがヤクザやギャング、そして彼らが送り込む刺客たちに決してフリがバレないように、苦難の日々を過ごすことになる」
お分かりいただけただろうか。なんの捻りもないただのラブコメである(実はひと捻りあるのだが今のところ全くその捻りは功を奏していないので端折った)。
むしろこれに反応しない奴はラブコマー失格といっていい。単純なラブコメに飢えていた自分にはまさに天恵とすら言える漫画だった。
しかもこの漫画、絵が非常に可愛い。単純なイラストとしても十二分なのだが、何より漫画としてのキャラの書き方がここ最近なかなか見ないレベルで生き生きとして可愛らしい。とらドラのコミックを書く絶叫氏が近い。電撃系萌え漫画によくある絵としては可愛いが漫画としては微妙なものとは対極に位置している。
ギャグもなかなかキレがあるし、キャラの作りもとてもギャルゲ然としていて(金髪傍若無人ツンデレと黒髪清楚系ドジッコと男装男口調乙女とかマジベタか!ナイス!)、萌えをちゃんとわかっている人が書いていることがよくわかる。
これはぜひ、今の深夜アニメ…その中でもハーレム系ラブコメとかにときめいている人たちに読んでいただきたい漫画である。決して損はしないと思う。一読お願い申し上げたい。

3.BE BLUES! ~青になれ~
サンデーの凋落ぶりといえば最早話題にするまでもないほど有名だと思うが、まあ実際のところ面白くない。
クソ漫画をダラダラ続けさせたり、才能ある作家に巡り合ってもろくにプロデュースしなかったり。間違いなく三大少年誌で最も編集が無能な雑誌だろう。
しかし逆に言えばある意味で作家に優しいとも言える。今回挙げる漫画「BE BLUES」,その作者田中モトユキはサンデーで何度も連載をし,そのほとんどがぱっとせず,何だかんだで打ち切られていった漫画家である。恐らくジャンプだったら即刻影も形もいなくなっているだろう。
しかし今回のBE BLUESは,なかなかどうして面白い。
最初はよくある天才が雑魚を引っ張って頂上目指すサッカー版メジャーかと思ったし,実際そうだったのだが,なんとその天才主人公が事故で大怪我をする。そこまで聞いてぱっと思いつくのは大体「爆弾を抱えて本来の力を出す時間が限られてしまうがその短い時間を上手く使って勝っていく」というシナリオだろう。
だがこの漫画は違う。そこが面白いところなのだが,何とマジで才能がぶっつぶれ,結局普通に上手い程度の選手になってしまうのだ。
また面白いのが,そこで腐ったりへこんだりするような主人公でもないというところだ。もちろんただの明るいだけのバカかでもない。きっちり苦悩しているところも書いて,それでも必死に前を向き,死ぬ気でリハビリをし,謝る友達にも明るい笑顔を見せ,ただただサッカーへの愛情を胸にひたむきに進んでいく。それ以外でも大きな障害は何度も立ちはだかる(敵やチームメイトとの確執,留学など)が,決してへこたれることなく戦う。
そうして,その才能ではなく,必死に努力する姿に胸打たれ,チームメイトもどんどん成長していく。結局単純と言えば単純なのだが,丁寧に描いているのでしっかり感動できる。実はメジャーもそうなのだが,ぱっと見平々凡々なスポ根と見せかけて意外と凝っているという漫画がサンデーは好きなのかなと思う。
もちろん画力も見劣りする事はない。基本的にキャリアを重ねた漫画家に画力面であまり外れはないというのは漫画の常識である。勢いのある絵はサッカーに合うし,個人的に女の子が結構可愛いのがプラスである。
また,サッカー描写も結構リアルで(試合中の台詞は短く一言,選手の思考をだらだら書くこともないし,戦術での勝負はちゃんと脇にいるサッカー通おじさんが解説してくれる。ぶっちゃけジャイキリよりよっぽどしっかりしてる),なかなか見ごたえがある。
まあかなり地味な話なのでお勧めしにくいが,「いいスポ根が読みたい!」という方にはこれとマガジンのベイビーステップをぜひお勧めしたい。

4.はじめてのあく
サンデーお勧め漫画第二弾。
まあこれもラブコメ…というべきだろうか。正義の味方と悪の手先が企業化し大手の就職先となった世界で,ヒロインの家に悪側の御曹司である主人公がホームステイし社会体験する…という何か意外と面白そうな設定ではあるが,はっきり言おう。この設定,全く活かされていない。
明らかに後半バトル展開になりそうで実際そうなるのだが,この作家バトルを書く才能が欠片もない。バトルが展開されていた時期は本当に読むのが苦痛で,もう切るか…とすら思っていた。
じゃなんでわざわざ…と言われそうだが,面白いのはさっきも言ったようにラブコメ部分だ。
主人公は兵器開発者であり,色々なお騒がせアイテムを作っては騒動を起こしたり,騒動をアイテムで解決したりする。ToLoveるを男女逆転させたといえばかなり通りがいいと思う。
面白いのは「男女逆転させた」という所で,今時こんなおバカキャラを男主人公にする時代錯誤っぷりが逆に新鮮で楽しい。もちろんご他聞に漏れず熱血キャラでもあり,変人主人公が学校の皆を色々なイベントに巻き込んでいくドタバタギャグというのは昔は典型的なキャラ配置だったわけだが,今ではこういうバカ男が男にウケないのでとんと見なくなってしまった。そんなものを連載させる辺りがさすがサンデー編集というか…。
しかしこの漫画女の子が可愛い。処女作から「この作家ゲロつまんねえけど絵は可愛いな」と思っていたんだが,ようやくそれを有効活用する気になったらしい。ドタバタギャグに萌えは必須である。そこらへん本人も自覚はあるようで,ヒロインはあからさまにツンデレだし,巨乳に唯ちゃんみたいなキャラに山田にクーデレにメイドロボまで出てきて今いつの時代かわからなくなってくるほどのキャラ構成である。
色んなキャラがドタバタ起こしてそれでも恋に部活に勉強に学園生活をしていくラブコメ…といえば,何となく読みたくなる人もいるんじゃないだろうか。古きよきサンデー漫画というか。神知るすらバトルしていくこの時代に,一つはあってもいいかなと思える漫画である(ちなみに今はバトルしてないで,完全にギャグに徹している。ようやく強みを作家が理解したらしい)。

5.ベイビーステップ
次はマガジンから。
先ほどもちょっと名前を出したが,テニスのスポ根漫画である。
どういう話か…といっても,あらすじとして特筆する点はほとんどない。強いて言えば主人公がナヨい文化系だということくらいだが,そんなのは今時いくらでもある。それ以外はもう,ひたすらに努力して戦って勝ち抜くスポ根漫画である。
面白いのは,その描写の仕方だ。
とにかく細かい。リアル。面倒。テニスの知識はほとんどないが,これはかーなりガッツリ勉強取材して描いてるのではないだろうか。これを読んだ後テニプリを読むのはかなり厳しい。もうそこまですると少年漫画的に勢いなくなるんじゃないの…?というくらい大マジでテニスを描いている。
それだけではない。勝負師としての思考もものすごくぎっちり描いている。これを読むとテニスって頭脳戦なんだな…ということがよくわかる。裏の裏の裏を読んでその裏をつく,だが相手はその裏をーみたいなのの延々繰り返し。ここまで緻密に書かれると逆にハラハラドキドキできる。
画力もある。…まあ今時の人にウケる絵かといわれると微妙だが,デッサンやパース,背景に効果の入れ方などの漫画としての地力が非常にしっかりしている。まさにオタクでない人も楽しんで読める,健全かつしっかりしたスポ根漫画といえよう。

6.AKB49
さて。最後である。
もし今まで紹介した中で一つ薦めるならといわれたら,迷わずこれを選ぶ。
ツイッターをフォローしている人なら俺がよく呟くので知っている人もいるんじゃないだろうか。
正に名前のとおり,AKBを題材にした漫画である。
前田敦子に憧れてAKBの研究生になったヒロインを援護するため女顔の主人公が女装して同様に研究生になり,そこで芸能界を成り上がって行く,言うなればアイドルスポ根である。
これでどういう話を想像するだろうか。
同じ研究生と切磋琢磨し健全にトップアイドルを目指していく?
ときたま可愛く綺麗なAKBのメンバーが出てきて主人公達をサポートしてくれる?
あくどい他会社のアイドルが出てくるけどスーパーなAKBたちになす術もなく敗北していく?
AKBのプロパカンダ?
間違いではない。
だが,決してそれだけではない。
BDを買っている身としてあえて言おう。
これは,アニメアイドルマスターで描くことができなかった,アイドルの競争社会における戦士としての側面を書いた,超熱血漫画である。
まず,あらゆる全てに対する描写が全く情け容赦ない。
AKB研究生も,選抜も,そのファンも,何もかもしっかりと描いている。
研究生は大いに足を引っ張り合い,選抜メンバーの汚点はがっちり話に入り込み(リアルで流れた恋愛沙汰のニュースを普通に使ってくる),ファンはキモオタ扱いされてるわ研究生をガン無視するわ前田敦子に罵倒浴びせるわろくな書き方をされない。
主人公達は全く優遇されない。もう書くのがばからしくなるくらいの苦難が立ちはだかる。まさに芸能界は,AKBは戦場である事を一つとして隠さずに作家はその苦難を書いていく。それも決して誰か悪役がいるからということではない。この世界に961プロなど存在しない(近い奴はいるけど)。システムとしての競争社会,そこを生き抜く主人公達の姿を克明に書く。
また凄いのがその書き方である。
もうとことんシリアスなのだ。シリアスすぎてある意味バクマンいう所のシリアスなギャグみたいになってる。やってることはただのアイドルなのにどこの戦争漫画だよってくらいの煽り文句がバシバシ飛び交う。舞台装置が壊れたくらいで世界の終わりみたいに書く。ただの熱湯風呂バトルで丸々一話使う。どこからその熱量出てくるのと聞きたくなるような熱さが全体を覆っている。
それをよく表しているのが,この漫画における秋元康という存在である。
もうこの人に関してはいちいち説明するより語録を書いていくほうがいいと思う。
(熱血主人公達とと話した後)タバコを吸う→側近「タバコはおやめになったのでは?」→「たまにはいいだろう?綺麗な体でいるには,ピュアなものに触れすぎた…」
「チームKが団結力No.1といわれる所以はそのステージにある。調和と自己主張の境界線を行くショー!それはただのダンスと呼ぶには余りに荒々しい…16人の少女が起こす台風だ」
「今日のオーディション,前田敦子が来るらしい」→側近「え,敦子さんが?なぜですか?」→「知らんよ。彼女はまるで猫だ。…今日のオーディション,荒れるかもな。猫は,鼻が利くという」
「金が目的なら無難にレコ大歌手の歌詞でも書いていたさ。 オレは"時代"を作りたいんだ」
これでも極々一部である。彼が登場するときはだいたい大文字で名言を吐いて去るくらいである。この漫画の無駄なシリアスさを体現しているようなキャラだ。
他にも前田敦子がファーにグラサンでいきなり主人公超罵倒したり主人公は骨が折れてもダンスしたり研究生が他人のファンを谷間見せて奪おうとしたりなぜか初音ミクのPが曲作ったり工事現場で仕事してその珍しさからSNSで流されるようにしたりとまあもう何がしたいんだかよくわからないくらい大真面目にアイドルスポ根している(ちなみに最新話ではヒロインが男と仲良く写るプリクラ捏造流失事件が起きてる)。
断言しよう。AKB0048より絶対面白いと思う。なぜこれをアニメ化しなかったのか…マリーにこれほど合う原作もないもんだが。アイマスを見てぬるさを感じた人はぜひこれを読んでいただきたい。

各誌から二つずつ選んでみました。
意外とオタクは少年誌読まない気がするので,深夜アニメガンガン見るような人にも同志が欲しいなと思って書いた。といっても今の三大少年誌が読まないともったいないほど面白いかといわれると全然そんなこともないが,昔から追ってるみとして一応レペゼンしとこうかなーと。最近少年誌からのアニメ化多いし(まあろくなもんアニメ化されないけどな…めだかはともかくなんで黒子とエリアの騎士。ぜったいウケないだろう)。
もし少しでも興味を持ったら単行本を買ってみてください。少年誌は単行本安いしね。
書くことないので最近見てるアニメとか漫画とかゲームで「このカップリングなら三時間妄想できる!」というものを列挙してみようかと思います。
多分に…というかもうほとんど妄想なのでそういうの受け付けない人はぜひお戻りください。「はぁ!?んだそのカップリングなめんな!?俺の妄想の方が最高だわ!」って人はガンガン受け付けるよ!カモンベイベ!

1.伊御×つみき(あっちこっち)
手始めに今期のアニメから。
ブヒれるねー。ツンデレ(?)猫耳ロリと朴念仁イケメンのコンビ。基本だね!基本だよ!だが基本こそ奥義!古今東西誰もが認めるナイス組み合わせ!
その中でこのカップリングが得意なところというと…やはり伊御君の無駄というかアホとでも言うべきイケメンっぷり。なにせ「明日の君は今日より綺麗だよ」ですから。要するに恐らく校内全生徒が認める有名なイケメンという設定なのでしょう(いや別にそんな描写ないけどそうじゃなかったらイタすぎる)。それほどの化け物イケメンを幼馴染にもち、恋心を抱きつつ素直になれず、でも甘えてしまうロリ…いやー鉄板!グー!頭身低くて性的妄想がしにくいのがちょっと難点かな。

2.ジュード×ミラ(エクシリア)
テイルズはカプ厨御用達アニメといえるほど分かりやすくカップリングができるが、意外と主人公とヒロインのカプはがっつりくるもんがなかったりする。
が、これは素晴らしい。ジュード君はよくあるナード系主人公なんだけど、イケメンで超頭良いというのがポイント。サブイベントとかで「いい人っわかってていい人やってる」と称されるそのなんか性根の見えない人柄は逆にイケメン度アップでいい。
そこにミラという、ある意味めちゃくちゃ男らしい信念と力を持つスーパーウーマンを持ってくるという技。ひとつ間違えると古臭いキャラになりがちだが、若い女性にすること、そして食いしん坊属性や巨乳、ちょっと天然など上の設定と違和感を感じないレベルでのよくある萌え属性を混ぜることで単体のキャラとしてもナイスにしている。
しかもジュードと絡ませるというのがまた憎い。処世術に長け気配りもできるがそれゆえ親しみにくいナヨイケメンにおっぱい正義漢天然女子を混ぜると、そこに出来上がるのは基本的にミラの方が押せ押せだけどいざというときはジュードがテクニックで攻める的なブヒブヒである。もうベッドの中とか絶対医学部直伝のスーパーテクでウブなミラ様ボッコボコやろ!アカンで!てか絶対ジュードってあの看護婦とヤってたと思うんだよね!やっぱナヨ野郎はテクないと面白くないよね!誰に言ってんだ俺!

3.真×雪歩(アイドルマスター)
次は百合方面で。
まあ王道中の王道カプで、ちょっと捻る人なら真は美希と派かもしれないけれど(そして実際俺もちょっと前まではそうだったけど)、最近考えを改めた。
やっぱり雪歩の可愛さに気づいてなかったんだね俺は…もう誰よりも弱々しくて、あの特有のたっかい声で「ごごごめんなさいー!」と謝りまくるその姿は何ともいえないかわいさ。それを守ってあげられるのはやはり真だけでしょう…(意外と千早もアリかなと思う今日このごろだけれども)。
なにせ男嫌いにイケメン女なわけですから渡りに船と言えるわけで、雪歩としても真にガンガンアプローチかけてるのはアニメだけ見てもよくわかる。真としてはやはり女性らしくふるまいたいんだろうけど、思わず雪歩を守ってしまい、余計雪歩の心を掴んでさらに雪歩に迫られる…というこの微妙な感じ。グー。
雪歩の腐女子テイストもさらに妄想を誘うよね…絶対真の夢小説とか書いてるって。「真ちゃんちょっとこの服着てっ!!」「ええ!?いきなりどうしたの雪歩!?」「いいから早く!ファー超似合う真ちゃんかっこいいいいいいいいい」「そ、そうかなぁ…」「千早さん!!」「な、何!?」「千早さんはこっちです!これ着てこういうポーズとってください!そうじゃなくてこう!そうもっと密着して!きゃあああああああああああああああああ」みたいなね!普段は超おとなしい乙女なのに突然豹変で受け攻め逆転的なね!
でもやっぱ真の本領は攻めだとも思ってるわけですけど。イケメンパワー全開の無理やり押し倒す感じが真に合う(もちろんそれが真の本心でないことも含め)。だからミキマコ本が好きになれないんだよな…だいたい真が受けなんだもの。自分に自信が持てず、「どうせ美希ちゃんが好きなんでしょ?」っていう雪歩を壁際に追い詰めて、「本気で言ってるの?それなら…誰が本当に好きか、教えてあげるよ…」と言いながら顔を近づけて…あーだめだ頭おかしいわ俺。

4.エリオ×前川(電波女)
王道が続いたのでちょっと変化球を。
本編ではほとんど接点がない二人ではあるが、そういうのも無理やりくっつけるのがカプ厨の基本である。
前川は結局丹羽くんに惚れちゃったけど、個人的にやはり前川さんはイケメン女子というポジションでみんなの恋愛事情を見守る的位置にいてほしかったなというのがある。背が高く髪がショートで男口調(声優も中性的な感じだし)とヒロインキャラにしてしまうにはイケメン条件が多過ぎるんだよな…まあだからこそヒロインとして萌えるってこともあるんだろうけど。丹羽くんが全くイケメン属性がないのも俺のカプ精神に火をつける要因でもある。
将を射んとすればまず馬からの精神でエリオと仲良くなろうとおもった前川さんが「まえかわー」とすててて近寄るエリオに心奪われナデナデしてしまう姿…想像に難くないのではないか?そしてそれを見てちょっと悔しがるリューシさん!「どうしたリューシ、君も撫でられたいのかい?」「りゅーこやっちゅーに!」的なね!むしろこっちが正史だろう!あんなヘタレ小僧よりどう考えても前川さんの方がエリオの隣にいるにふさわしい!よし今からタイトル変更だ!電波女とコスプレ女だ!女しかいねえ!それでいいわ!

5.三橋×安倍(おお振り)
もちろんホモも許容範囲内である。
最初はよくあるヘタレとヤンキーの仲良し話かと思いきや、最近明らかに受け攻めが逆転してきているのが面白い。どんどん成長していく三橋に対し、阿部君の精神的な弱さがにじみ出てくる。
特に美丞戦で安倍が三橋の手を掴んだのはとても萌えた。完全に三橋大好きじゃないですかヤダーブヒブヒ。
はー絶対だんだんチームメイトに打ち解けていく三橋を見てどこかつまらない気持ちを抱くんだろうなー阿部君。んで三橋に八つ当たりしてそこでようやく想いに気づいて顔真っ赤にするんだろうなー。んでそういう気持ち持たれることに全く慣れてない三橋は全然気づかず自分が悪いと思って下手に出まくるんだろうなー!んでさらに阿部君のイライラは加速して「いい加減気づけよ!!俺がお前のこと好きなんだよ!!」的なね!ねーな。んなあざとい流れぜってぇしねえなひぐちアサ。もっと地味で面倒くさい方向に持ってくに違いない。それはそれで!
ひぐちアサの書くものすごく面倒くさい男の子たちは非常に好感が持てる。さすがに腐女子向けアニメのキャラは造形が適当すぎて萌えないんだよね…もっと真面目に考えないとダメだよ!届かないよ!俺に!

6.トゥルーデ×坂本(ストライクウィッチーズ)
公式でもかなりカップリングを推してるスト魔女。その中でもあえてかなりの変化球を選んでみた。
この二人俺の中でどういうつながりかと言うと、どちらもイケメンだという点だ。つまり信念を持つ軍人で、男らしく強い。間違いなくこの二人は、軍人としてとても強いシンパシーを感じ合ってると思う(そういう描写は本編では見受けられなかったけども…)。軍人としての生き方において、この二人にしかわからない部分というが間違いなくあるのではないか。
そしてそれは恐らく坂本さんを愛する二人、ペリーヌやミーナにはわからない。あくまで二人は女性であるから…男性的な信念を持っている(ような気がする)トゥルーデと坂本の絆に立ち入れないもどかしさと寂しさがあるに違いない。特にミーナ!
まあそういう意味で性的な妄想をするわけではないのだが、何となくね…そういう妄想持ってる人いないかなぁという想いを胸に書いてみました。こう…ハリウッド映画で国に命を捧げる男二人とそれを見て「男って馬鹿ね…」とつぶやくヒロインというか。国に絶望しテロを起こす坂本さんを、国の命令で止めに行くトゥルーデ!「なぜだ!なぜあんな腐った奴らを守ろうとするのだトゥルーデ!」みたいなね!どうかな!知るか?そうだね!

7.ユーリ×エステル(テイルズオブヴェスペリア)
この二人の関係は非常に面白い。
普通にクリアした人は単純に「これからもいい感じに仲良く過ごすんだろうな」くらいの感想しか抱かないのではないか。それ自体はたしかに間違いではない。
しかし大事なことは、「エステルがユーリに想いを伝えた事」そして「それをユーリがはぐらかしたところ」にある。
これは今までのテイルズにはない関係性である。何となくうやむやで終わるのでもなく、くっつくのでもなく。エステルの方からアプローチして、それをユーリが柔らかく断るのだ(しかも超!絶妙な断り方)。
何故か…というのも冷静に考えるととても合点がいく。
ちょっとワルな21歳が純真無垢な18歳女子に告られる…確かにノータイムでイエスというのは少々難しいだろう。
しかも片やほぼ皇女に近いお姫様。片や殺人を犯した半ばヤクザである。これでは確かに、エステルの将来を考えれば頷くわけにはいかないだろう。
しかもそこにフレンという存在が加わる。信用に足る幼馴染、しかも騎士団長なイケメンが側にいる。恐らくエステルに好意を寄せている。自分は一歩引き、フレンにエステルを任せる。そう考えるのは全くおかしい話ではない。
しかしきっとエステルは未だにユーリへ想いを寄せているだろう…そしてもちろんそれをフレンも重々承知である。二人の性格上100%くっつくことはあるまい。
俺の大好きなスキットでこんなのがある。
もし旅が終わったらどうしよう、という話になる。「エステルはお姫様だから、あんまり会えなくなっちゃうね…」と寂しそうにカロルが呟く。「そうですね…」と暗い目をするエステルに、ユーリがこんなことを言うのだ。
「そしたらまた忍び込んで連れ出してやるよ。いつかみたいに」
このセリフを聞いて吠えない人間とは絶対に萌え話などできない。
お姫様はいつまでも窓の外を見ていつかのように泥棒が自分をさらっていってくれるのを待ち望み、しかし泥棒は彼女の将来を案じ身を引く。そして王子様はそんなお姫様を複雑な思いでずっと側にいる…なんと、なんとセンチメンタルな構図だろう!まるでカリオストロの城ではないか!
こういう観点に基づいた後日談を誰か書いてくれないかな…といつも待ち望みながらとらの同人コーナーに行ってリタとジュディスのエロ本ばっかで落ち込む日々である。

8.月光×ミライ(いつか天満の黒うさぎ)
最後は今までに比べかなりマイナーである。
去年の春にやり、ほとんど売れもせず話題にもならずに終わった場末アニメで、まあ出来も正直その扱いが妥当だと言わざるを得ないようなものだった。
が、この二人…月光とミライだけは俺の心を離さなかった。
それも一時のことかと思っていたのだが、何日経っても想いは消えず、むしろますます膨らんでいくばかり。いてもたってもいられなくなり、ついに原作(正確に言うとギャグ編…ふもっふみたいな奴)を買ってしまった。
そしてさらにその想いは強くなることとなった。
まあ基本的にはよくあるキャラではある。俺様系イケメンの月光様(ご丁寧に声は中村悠一)と元気アホロリのミライ。これだけでは確かによくある…のだが、二人が組み合わさると信じがたいような萌え化学反応が起きる。
近いので言うとガンスリにおけるジャンさんとリコだろうか。Sなイケメンに蹴られても蹴られてもすりよってくる子犬ロリ。
しかしジャンさんに比べ月光さんはとてつもなくガキである。みんなが食卓を囲む夕食の場で、「こんな雑魚と食っていられるか」とばかりにひとりだけ違うテーブルに行ったり、夏でも学ランの裏に冷えピタを貼って登校したり、その場のノリで校長の真似をして恥ずかしくなって八つ当たりしたり。何ともガキである。
対してミライちゃんは、よりバカで元気いっぱいだ。どんなに馬鹿にされても蹴られても、すぐに忘れて「ねねねねねねねねゲッコーゲッコー!」と近寄ってくる。いじめられている自覚すらない。
むしろ、自分が月光を守ってあげるという強い自負がある。この部分が凡百のカップリングと二人を分け隔てる点だと俺は思う。
超偉そうなドSの癖に意外と体力がなくて精神的にガキなイケメンと、すごいバカだけど強くて頑張って守ってあげようとするロリ。何重にも倒錯したこの関係性が、あまりにも俺の心に突き刺さる。
原作での名シーンがある。自転車に憧れていたミライが、自作で自転車を作り自信満々で乗り回していると、無登録により警察に捕まってしまう。電話で月光に助けを求めるが月光は徹夜明けで、無視して電話を切ってしまう。だがすぐにミライのことが気になって、仕方なくフラフラの体で迎えに行く。
その帰り道、ミライがこぐ自転車のその後ろで月光は寝てしまう。それを見てミライがこういう。
「寝ちゃったのゲッコー?でもあたしが連れてってあげるからね!」そして二人乗りで帰っていく。
ロリが寝ているイケメンを背に自転車で帰る。このなんともシュールでおかしな画面には、何かこう…色々なキャラとその関係を描いてきた今でこそ書ける、新しい関係性のようなものが見えてくる。どこか泣けてきてしまう俺はちょっと頭がおかしいと思うが、それでも今でも俺はこの二人が愛らしくてたまらない。

ふう。
なんか真面目な締めになってしまった…まあ全然書き足りないんですけどね。ガハラさん×アララギさんとか唯×梓とか春香×千早とか真×梓さんとかユーリ×リタとか夏目×塔子さんとかまだまだ全然書き足りないんですけどね。さすがに疲れてきたんでこの辺にしときますわ。
テイルズのオープニングは凄い。
まずこれだけ長いシリーズで全てOPがアニメになってるゲームというのはほとんどないわけだが、そのクオリティは尋常ではない。最新作を除いてOPに限らずアニメパートは全てプロダクションIGが担当しているのだが、もうIGのトップクラスといっていいクオリティなのだ。これは本当にありえないレベルだ。今回はその素晴らしさについて語っていきたい。

テイルズオブファンタジア
http://www.youtube.com/watch?v=MQyqsdVsVWQ
伝説はここから始まった。
…まあ実は最初にアニメのOPが入ったのはこの前のディスティニーで、このOPはそのあとに出たリメイク版のファンタジアのものなのだが、とりあえずこれが初とする(…正直ディスティニーの映像はちょっと古臭くてしょぼい)。
まーとにかく綺麗。これ1998年作だが、今見ても全く古さを感じない。むしろ90sアニソン丸出しの主題歌が合わないとすら思う。線も美しく、この頃のアニメにありがちな野暮ったい濃い絵ではない。カットのテンポも良く絵も躍動感に溢れている。まさにテイルズOPの基礎にふさわしいOPだ。
さて。これのスタッフを見てみよう。

アニメーション監督:岡村天斎
イベントアニメーション演出:吉成鋼
アニメーションキャラクターデザイン/OP・ED作画監督:松竹徳幸
イベントアニメーション作画監督:吉成曜 吉成鋼
原画:斎藤卓也 菱沼義仁 鈴木博文 岡村天斎
    宮澤康紀 大久保宏 児山昌弘 菊池聡延 黄瀬和哉
    敷島隆 武田一也 吉成曜 亀井幹太

まず、イベントアニメーション演出が吉成鋼である。もうこれだけでいい気もするが、原画には鈴木博文と黄瀬和哉という押井守アニメに欠かせないスタッフが参加しているのである。もちろん吉成も書いている。
そして見過ごせないのが亀井幹太だ。今後彼はテイルズアニメに長く関わり、劇場版ヴェスペリアの監督にまで抜擢されることになる(まあ正直その出来はあまりいいとは言えなかったが)。近年のIG作品で珠玉の出来といえるうさドロの監督でもあり、今のIGを担うエースの若き日のキャリアにテイルズOPがあるのだ。


テイルズオブエターニア
http://www.youtube.com/watch?v=B7rur9YikVA
さて、PSファンタジアの次に出た三作目エターニアのOP。
まずOPが素晴らしい。まるでOPとは思えないダウナーなバンドサウンドと女性ボーカルは、逆に色々暗いエターニアの世界観に非常にマッチしている。歴代主題歌の中でもトップ3に入る曲である。
また、ファンタジアと違い、映像もどこか落ち着いていたり物悲しい雰囲気があるのも特徴だ。メルディの笑うシーンやどこか遠い目のリッドなどはなかなか味がある。しかし戦闘シーンはしっかり動くし、今後の冒険を思わせる派手なシーンもちゃんとあり、全体として非常にまとまった素晴らしいOPだ。
さて、スタッフである。

絵コンテ・演出 西村博之
キャラクターデザイン・作画監督 松竹徳幸
原画 宮澤康紀 沖浦啓之 井上俊之 池田克己 田中雄一 
   児山晶弘 桑名郁朗 西村博之 中嶋敦子

何といっても、リアル作画二大神といってもいい沖浦氏と井上氏の参加がオタ的に見逃せない。特にアニメと関係ないオタ系RPGでこの二人が参加しているものは他にあるまい。
その他にも今後テイルズOPの美麗シーン担当として長い付き合いになっていくディーン古参の中嶋氏やインデックスのアニメなどで今大活躍中の田中雄一氏なども目を引く。


テイルズオブシンフォニア
http://www.youtube.com/watch?v=oGqDL_D9yh4
ここらへんから藤島テイルズに対するOPの本気度が半端じゃないことになってくる(いや別に藤島テイルズだから本気出してるわけじゃないんだろうけど…)。
OPもアップテンポでなかなかいい曲である。余談ではあるがこの曲の歌手misonoはこれからテイルズ主題歌を…確か五回ほど任されるというなんかよくわかんないくらいの縁を持つことになる。何でもテイルズフェスでは「うちを何度も起用してくれてありがとう~」などといって泣いたらしい。無理もない。これ以外に歌手活動してるの見たことない。まあ当然テイルズファンでmisono好きな奴ほとんどいないが…でも俺は嫌いじゃない。別に歌下手なわけじゃないし。
映像としてもまー見どころ満載。冒頭の巨大ボスとの戦闘シーン、剣を構えるシーン、プレセアの斧ぶん回し、しいなの鬼気迫るバトル、そして手に字を書くコレットブヒィ!全体として明らかにレベルが上がってる。
スタッフ。

アニメーション監督・キャラクターデザイン・OP演出・総作画監督:松竹徳幸
イベントアニメーション演出・作画監督:松竹徳幸(PS2) 久保田誓
原画:中嶋敦子 橘秀樹 山田誠 鈴木博文 柳田義明 石浜真史 新井浩一 
田中雄一 宮沢康紀 中村章子 柴田由香 桑名郁朗 錦織敦史 細田直人 
榎本花子 高橋秀樹 大塚健 今石洋之 西位輝実 小松田大全 久保田誓
エンディングアニメーションイラスト:柳沼和良(PS2) 松竹徳幸(PS2)

何といっても今石氏の参戦である。俺の勘ではしいなのシーンだが…嘘っぽい。わからん!
あとさりげなく2011年最高のアニメであるアイマスの監督錦織氏が参加しているのも見逃せない。昔から追っていたゲームのOPに今ドハマリしているアニメの監督が原画で参加なんて…胸熱である。ガイナ陣営も混ざり始めていることが伺える。


テイルズオブレジェンディア
http://www.youtube.com/watch?v=oEBd7C5hNyA
まずこのゲームのキャラデザである中澤氏を知らんという作画オタはいるまい。明らかにアニメ人脈である。
曲は…うーん。AVEXのゴリ押しがあったようだ。盛り上がらない。DOAもこの頃は確かかなり落ち目で、テイルズがAVEXの落ち目アーティストを押し付けられていた(それは今でもそうだが)。曲としても精彩を欠いていると言わざるを得ない。
だが映像としてはやはり見ごたえ十分だ。全体として非常に丁寧な作りで動かないシーンというのがほとんどない。ボスとセネルの戦闘シーンやクロエがセネルを刺すシーンなど。
スタッフ。

キャラクターデザイン・イラストレーション:中澤一登
アニメーション監督・ビジュアルエフェクト・絵コンテ・作画監督:亀井幹太・金子秀一
原画:堀内博之 高橋英樹 井上敦子 阿部恒 本田雄 中山勝一 うつのみや理
外崎春雄 高橋裕一 窪岡俊之 細田直人 増尾昭一 重国浩子 清水博之 
田頭しのぶ 本村晃一 丸山友 藤井文乃 和田高明 窪敏 板垣伸 結城信輝
西村博之 久保田誓 茂木信二郎 高品有佳 金子秀一 亀井幹太 嶋村秀一

まさかの本田雄、うつのみや理、窪岡俊之など重鎮続々参戦である。いやいや恐るべき奇跡だ。本当どこから連れてくるのか…この時期のアニメでうつのみや氏なんて見たことないぞ。
また、亀井氏がついにアニメーション監督に昇格。金子氏や外崎氏、板垣氏、重国氏など地味に有名な原画師も登場している。まあこんな豪華制作陣も次への布石でしかないわけだが…。


テイルズオブアビス
http://www.youtube.com/watch?v=XG7fEqqdgsU
もうこの記事ははこれを紹介するために書いてきたといっても過言じゃない。
とりあえず見て欲しい。そして脳汁吹き出して欲しい。これはテイルズファン以外でも名ゲームOPとしてそれなりに有名になっている。まさにその価値アリである。
まず曲が違う。なんとバンプオブチキンである。テイルズにバンプ…これ以上の組み合わせがあろうか。もちろん高二病真っ最中の自分も大興奮だった。
そしてその曲に恥じぬ…いやもう超えてすらいる映像。冒頭からありえない超作画。コンテとしては地味だががっちり動く最初のサビのあと、美麗なティアの微笑、ティアの叫び、そして…そしてあの!憲生氏のMADでも常連のシーンであるアッシュVSルークの超絶バトルシーン!あまりにも完璧と言わざるを得ない!
スタッフを書く。作画ヲタの方々、疑わないで欲しい。これは本当である。

アニメーション監督・絵コンテ・演出:古橋一浩
作画監督:松竹徳幸 亀井幹太
OP原画:竹内敦志 中村章子 黄瀬和哉 錦織敦志
松原秀典 橋本敬志 立石聖 外崎春雄
宮澤康紀 中嶋敦子 古橋一浩 松本憲生 川元利浩
イベント:亀井幹太 中村章子 宮澤康紀 井上敦子
大平晋也 高橋英樹 新野量太 森田史
山田誠 増尾昭一 矢萩利幸 秋山一則
ED:後藤隆幸 中村光宣 松本圭太
EDアニメーション:柳沼和良

…というかこの面々が一オタゲームのアニメ作画していると言われてすんなり信じる方が作画オタ失格な気がする。
監督は古橋氏。OP原画に竹内氏、黄瀬氏、橋本氏、外崎氏、錦織氏、中嶋氏、憲生氏、ビバップのキャラデザである川本氏、サクラ大戦等の松原氏。イベントに亀井氏、あの超作画で有名な大平氏(ちなみにこの人の担当シーンはRPGのイベントアニメにあるまじき超アート作画で普通のゲームファンをドン引きさせていた)、EDで後藤氏である。ついでにAKIRAの頃から活躍している柳沼氏も参戦している。俺がここで挙げない人もだいたい作画ウィキで項目が作られるくらいの原画師である。
もう奇跡のコラボレーションといっていい。一体どんなコネなのか(後で言うが)。こんなそうそうたるメンツが一堂に会することなんてありえていいのか…俺はこのスタッフを見たとき感動で打ち震えた。


テイルズオブシンフォニア ラタトスクの騎士
http://www.youtube.com/watch?v=YaaT3kZna98
実は俺はこれをやっていない。
なんか使えるキャラが二人だけと聞いてやめてしまった。というわけでOPも見たのが最近だったのだが、これが素晴らしい出来で驚いた。
まず曲がいい。misonoだが、misonoの曲では一番好きだ。普通のバンドサウンドといえばバンドサウンドだが、ちゃんと盛り上がるしメロもいい。
そして映像も、とても躍動感があって見ていて飽きない。キャラも可愛く書かれている。最後の主人公と赤毛の戦闘シーンは必見である。
スタッフ。

アニメーション監督・絵コンテ:山田誠
作画監督・アニメーションキャラクターデザイン:海谷敏久
TOSキャラクター作画監督協力:松竹徳幸
オープニング原画
吉成曜  高橋しんや 原田大基 橋本英樹
樋口聡美 高田晃 中井準  近藤源一郎
吉田隆彦 井川麗奈 高橋英樹 秋山一則
小澤円  江畑諒真 山下清悟 小谷杏子
エンディング原画
海谷敏久 山田誠

吉成氏がファンタジア以来の参加である(おそらく最後の戦闘シーンでは)。また、おおふり等でアクション作画を担当していた吉田氏や夏目のキャラデザなどで活躍している高田氏等も目を引く。


テイルズオブヴェスペリア
http://www.youtube.com/watch?v=ACJuMFdVRuk
これもまた素晴らしいOPである。
曲はボニーピンク。正直そう聞いて「げっ、なんかオサレ曲当てられるのか!」とビビったが、蓋を開ければそんじょそこらのバンドより全然きっちりしたノリのいい曲になっていて安心した。
映像も非常に動きのあるシーンが多い。冒頭のゴーレムとの戦闘、エステルの花畑シーン、双子とユーリのバトル、おっさんと敵の湖でのバトルなど…ワクワクさせられるかっこいいシーンが目白押しである。
キャラも可愛くかけており、全体の完成度としては個人的にアビスに次いで二位である。
スタッフ。

アニメーション監督・演出・絵コンテ:平田智浩
アニメーションキャラクターデザイン・作画監督:松竹徳幸
作画監督補佐:河島裕樹
原画
オープニング
馬場充子 木村晃一 りょーちも。 佐々木洋平
荻原弘光 鈴木博文 和田高明 中嶋敦子
小松英司 堀内博之 松本憲生 針井新哉
石川真理子 山下将仁
イベント
吉田徹 洪昌熙 石川真理子 立石聖
増尾昭一 菊池勝也 増田由希 橋本聡之
河島裕樹 上村雅春 星和伸 道下慎太郎
金子秀一 黒岩裕美 石田可奈
エンディングイラスト
柳沼和良

なんといってもりょーちもである。間違いなくゴーレム戦闘シーンだろう。
また、山下将人氏の参戦も見逃せない。大平氏にも影響を与えた大御所である。いやはやほんとに何度も言うがどこから連れてくるのか…。そしてついにゲームのために第二原画まで担ぎ出す本気っぷりも驚きである。


とりあえず動画を見せたいOPはこのへんだろうか。
しかしここで貼った以外でも、俺が知ってるだけで西田亜沙子,足立慎吾、松尾祐輔、板津匡覧など会社を超えたスーパー作画マンたちが参加している。もちろん俺が知らないだけで他の原画師のレベルも半端じゃないことは、映像の出来を見れば明らかだろう。
さて。
ここまで聞いて誰もが浮かぶ疑問があるだろう。
「なぜこんな原画師を揃えられるのか?」
その答えは、今まで全てのOPに関わっていて俺が触れていないある一人の原画師にある。
そう。松竹徳幸氏である。
彼は80年代から現在に至るまでスタジオディーンで活躍している、自身も素晴らしい才能を持つ原画師である。ディーンの神が集結したというあの伝説のNARUTO133話でもクレジットに名を連ねている。
彼は本当に初期からテイルズに関わっており、原画からアニメーション監督、ステータス絵からノベライズ挿絵まで本当に深きに渡りアニメの分野からテイルズを支えている。
特にアニメキャラデザとしての働きは、彼なくして今のテイルズキャラ萌え隆盛はなかったんじゃないかとすら思うほどだ。いのまた氏のアクの強いデザインを万人受けする可愛い絵に仕立て上げる作業はそこらのアニメーターでは絶対に無理だろうし、藤島氏のキャラとの相性は抜群の一言だ。俺は正直元のデザインよりも松竹氏の絵の方が好きですらある。
もちろん彼一人でこれだけの原画師を揃えたというのは言いすぎだろう。しかし、明らかにIGを基本としたこの重鎮たちの並びを見ると、どうしても彼の人脈を想起してしまう。少なくとも、彼がいなければもっと普通の、それなりにいいくらいの作画に収まっていたというのは間違いないと思う(実際彼が作監でなくなったグレイセスのOPは正直目を疑うくらいひどい出来だった)。
しかしその働きはずっと陰に隠れ、いかなる攻略本にもその発言が乗ることはなかった。それを俺はいつも口惜しい思いで見ていたのだが、なんと15周年で発売されたテイルズの歴史を紐解く本「テイルズオブクロニクル」でついにその言葉が活字になったのだ。
それは15周年にしてはあまりに少ない言葉だったが、やはり彼もテイルズシリーズには愛情を持っていることがよくわかるものだった。
…だというのに15周年タイトルのエクシリアで何とUFOテーブルなんぞと手を組み、長きに渡る蜜月を裏切るという所業を犯したバンナムの罪は重い。重すぎる。死ねばいい。そりゃそれなりにかっこいいOPではある…が。が!許さん。絶対許さん!そういうことするからIGアニメやってくんねーんだよ!ていうかなんでUFOばっかアニメ化すんだよ!おかしいだろ!しかもすげえ微妙な出来だし…作画良けりゃいいってもんじゃねーんだよアホか!
しかし。どうやらイノセンスRのOPはIGのようだ。一安心である。やはりテイルズの作画は松竹さんの絵が似合う。次のマザーシップタイトルもしっかりIGに作っていただきたい。そしてまたスーパーアニメーターを引き連れ、俺のような作画ヲタのテイルズファンの脳汁を枯渇するまで吹き出させて欲しいものだ。
 
追記
ちなみにこの作画情報はここ(http://www18.atwiki.jp/sakuga/pages/128.html)の情報を元にしています。
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